「中学校保健/応急手当」の版間の差分

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呼吸が確認できた場合は、心肺蘇生の必要は無い。意識がない傷病者に対しては、傷病者を仰向け(あおむけ)に寝かせ、'''気道確保'''(きどう かくほ)を行う。気道確保のおこない方は、傷病者を仰向けに寝かせた後に、下あごを、やや押し上げる。傷病者の体位は、必要に応じて、嘔吐物が口につまらないように横向きに寝かせる'''回復体位'''(かいふく たいい)にする。
 
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'''6.心臓マッサージ(胸骨圧迫)(C:Circulation)'''
[[Image:Formation premiers secours Polytechnique.jpg|thumb|right|心肺蘇生の訓練をマネキンで行っている。]]
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[[File:気道確保 確保前.svg|thumb|left|250px|気道確保 確保前。舌根が落ちており、気道が塞がれる(ふさがれる)ので、呼吸ができない。]]
[[File:気道確保 確保後.svg|thumb|left|250px|気道確保 確保の方法。あごを押し上げ、頭部を後ろに傾ける。]]
'''7.気道確保(A:Airway)'''
{| border="1" cellspacing="0" cellpadding="7" style="width:290px;float:right;margin-left:1.5em;margin-bottom:1.5em;border-collapse:collapse"
|[[Image:Atemwege_zu.JPG|140px]]
|[[Image:Atemwege_frei.JPG|140px]]
|-
|align="middle"|<small>閉じた気道</small>
|align="middle"|<small>開いた気道</small>
|-
|colspan="2" align="middle"|<small>右図のように、アゴを軽く突き上げて気道を確保する。</small>
|}
:訓練を受けていない市民救助者は行わなくてよい。
:訓練をうけ、自信のある市民救助者の場合は、仰向けに寝かせた状態で片方の手で額を押さえ、もう片方の人差し指と中指で顎を上に持ち上げる(頭部後屈顎先挙上法)ことにより行う。口の中に異物があれば除去する。
 
'''8.人工呼吸(B:Breathing)'''
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:訓練をうけ、自信のある市民救助者の場合は、鼻を押さえ胸部がふくらむよう息を約1秒吹き込む。この際、感染病防止の観点から専用のポケットマスク等を患者の口に取り付けることが望ましい。人工呼吸を行う間隔は'''胸骨圧迫30回ごとに人工呼吸2回'''が目安。ただしこのための胸骨圧迫の'''中断は10秒以内'''とする。
 
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'''9.AEDによる除細動(D:Defibrillation)'''
:AEDが到着したら使用する。体が濡れていれば拭き取る。それ以外の手順はAEDの音声ガイダンスに従えば良い。公共の場に配備されているAEDは一般の人でも使えるように操作を自動化しており、電気ショックが必要であるかどうかもAEDが自動的に判断する。