「高等学校保健体育保健/保健・医療制度及び地域の保健・医療機関」の版間の差分

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:薬剤師法 第19条 「薬剤師でない者は、販売または授与の目的で調剤してはならない。」(抜粋) (※ 薬剤師法については、普通科高校の範囲外であり、普通科高校生は覚えなくて良い。なお、「薬事法」ではなく「薬剤師法」なので、間違えないように。)
 
=== 医薬品の使い方注意すべきこと ===
* 万が一の、中毒などの事故を防ぐためにも、添付の説明書をきちんと読むべきである。
 
* 用法・用量を守る。また、薬を飲み忘れても、けっして、あとで、まとめて飲んではいけない。薬のまとめ飲みをすると、場合によっては、体内での薬の濃度が通常の服用時よりも上がり、危険な場合がある。
 
 
*組み合わせ
薬には、他の薬との危険な組合わせがある。なので、病院などで治療を受けたり、病院や薬局などで薬をもらう際、他の薬を服用している時は、事前に医師や薬剤師などに相談すること。
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大量の薬物を服用すると、有害な作用があらわれる。これを中毒(ちゅうどく)という。
 
=== 薬害 ===
 
* 服用時間を守る。(1日何回とか、食前に飲むのか、食後に飲むのか、など。)
** 「食前」とは、食事前の20分前から1時間前までの程度。
** 「食後」とは、食事の直後から30分以内ほど。
** 「食間」とは、食事の直後から約2時間後の程度。「食間」とは、食事と食事との間という意味である。間違えて、「食間」を食事の最中と混同しないように注意。
 
服用時間どおりに服用することは、胃の粘膜を守ることなどに繋がる。
 
* 医療用医薬品は、けっして他人に、あげてはならない。
 
* 使用期限を過ぎた薬は、服用してはならない。期限を過ぎると、薬の性質が変質している場合がある。
 
* 併用に注意する。患者の判断では、勝手に他の薬と併用してはいけない。複数の医療機関から薬を処方されている場合は、医師や薬剤師などに相談する。
 
 
* 飲み薬は、指示通りの飲み方で飲む。
一般に、飲み薬は、水で、または、ぬるま湯で飲むように作られている。指示されていない他の飲料で、飲み薬を飲んではいけない。
水無しで飲む飲み方も、薬が食道にくっつく恐れがあり、問題が有る。熱いお湯で薬を飲むのも、一般には薬の変質などの恐れがあり、問題が有る。
 
飲み薬は、けっして茶や牛乳、清涼飲料水では飲んではいけない。薬の成分と化学反応をおこし、成分が変質する恐れがある。
よほどの緊急の場合で無い限りは、水やぬるま湯などで、飲み薬を飲むのが望ましい。
 
 
飲み薬では、アルコール飲料は、けっして用いてはいけない。なぜなら、アルコールは肝臓にアルコール分解の負担をかけ、その結果、肝臓による薬の分解が弱まり、薬の作用が強まりすぎて危険な場合がある。
 
 
 
=== 薬害 ===
医薬品によっては、製薬会社での事前の試験などでは副作用が発見しきれなかった場合もあり、そのため、患者が処方通りに医薬品を服用していても、被害を受ける場合がある。
このような副作用による被害をうけた人を保護する制度として、'''医薬品副作用被害救済制度'''がある。また、このような、処方通りに医薬品を服用していたのに、未知の副作用によってうけた被害などを'''薬害'''(やくがい)という。
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未知の副作用が発見された場合、医療関係者は国に報告する義務があり、また国は収集された副作用の情報を「'''医薬品・医療機器等安全性情報'''」として公表されている。
 
== 中学の復習など ==
=== 医薬品の使い方 ===
* 万が一の、中毒などの事故を防ぐためにも、添付の説明書をきちんと読むべきである。
 
* 用法・用量を守る。また、薬を飲み忘れても、けっして、あとで、まとめて飲んではいけない。薬のまとめ飲みをすると、場合によっては、体内での薬の濃度が通常の服用時よりも上がり、危険な場合がある。
 
* 服用時間を守る。(1日何回とか、食前に飲むのか、食後に飲むのか、など。)
** 「食前」とは、食事前の20分前から1時間前までの程度。
** 「食後」とは、食事の直後から30分以内ほど。
** 「食間」とは、食事の直後から約2時間後の程度。「食間」とは、食事と食事との間という意味である。間違えて、「食間」を食事の最中と混同しないように注意。
 
服用時間どおりに服用することは、胃の粘膜を守ることなどに繋がる。
 
* 医療用医薬品は、けっして他人に、あげてはならない。
 
* 使用期限を過ぎた薬は、服用してはならない。期限を過ぎると、薬の性質が変質している場合がある。
 
* 併用に注意する。患者の判断では、勝手に他の薬と併用してはいけない。複数の医療機関から薬を処方されている場合は、医師や薬剤師などに相談する。
 
 
* 飲み薬は、指示通りの飲み方で飲む。
一般に、飲み薬は、水で、または、ぬるま湯で飲むように作られている。指示されていない他の飲料で、飲み薬を飲んではいけない。
水無しで飲む飲み方も、薬が食道にくっつく恐れがあり、問題が有る。熱いお湯で薬を飲むのも、一般には薬の変質などの恐れがあり、問題が有る。
 
飲み薬は、けっして茶や牛乳、清涼飲料水では飲んではいけない。薬の成分と化学反応をおこし、成分が変質する恐れがある。
よほどの緊急の場合で無い限りは、水やぬるま湯などで、飲み薬を飲むのが望ましい。
 
 
飲み薬では、アルコール飲料は、けっして用いてはいけない。なぜなら、アルコールは肝臓にアルコール分解の負担をかけ、その結果、肝臓による薬の分解が弱まり、薬の作用が強まりすぎて危険な場合がある。