「ITスキルとアプリケーション」の版間の差分

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'''OS'''は'''オペレーティング・システム''' (Operating System) の頭文字を使った略称である。もっとも「[[w:オペレーティングシステム|オペレーティング・システム]]」という言葉を聞いても、それがどんな働きをするものなのかは、あまりわかりやすいものではないかもしれない。OSは(過去においては)「基本ソフトウェア」と呼ばれていたこともあったが、こちらの呼び名のほうが、それが何であるのか何となくイメージしやすいことだろう。OSとはいったい何であるのか、この古い呼称を持ち出して説明するならば、それは、全てのアプリケーション・ソフトウェア(「応用ソフトウェア」)の“ベースとなる”ソフトウェアのことである、と言うことができる。
 
たとえば、ハードウェアの利用に着目して考えてみよう。旧来のコンピューターには、統一された規格がなく、それぞれ独自の仕様を持っていた。そうなるとソフトの対応状況などもマシンごとに違っていたため、別のハードウェアを使うごとにソフトの設定を変更したり、[[w:入出力|入出力]]などの基本的な部分から新たに作り直したりなど、多くの時間やコストを浪費していた。また、利用者側としても、統一された操作方法や[[w:インターフェース|インターフェース]](外部接続端子)がなかったため、ハードウェアごとに違う操作方法であったりなど、とてもコンピュータ利用の敷居ハードルが高い時代であった。
 
そこで、OSという統一規格を提供するソフトウェアを組み込むことで、そのOSに対応したソフト作りをすれば、あとはそのOSの入ったマシンならどれでも、同様の操作性で動かすことができるようになった。そうなれば、開発者としては他社へのソフトウェアの提供も容易であり、また規格が決まっているためソフトウェア開発にも目標設定が明確にできる。ユーザーとしても、操作方法が統一されるので、1つの操作方法を覚えれば他の場所でもそのノウハウをそのまま生かすことができる。そういった莫大なメリットを携え、OSは急速に普及した。