「高校化学 天然高分子化合物」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
→タンパク質: File:アミノ酸のアミド化とエステル化.svg|thumb|800px|center|アミノ酸のアミド化とエステル化 |
→タンパク質とアミノ酸: File:双性イオン.svg|800px|center| |
||
262 行
==== 双性イオン ====
[[File:双性イオン.svg|800px|center|]]
アミノ酸のアミノ基( -NH<sub>3</sub> )は塩基性を示し、いっぽうカルボキシル基( -COOH )は酸性を示すので、アミノ酸は両性化合物である。結晶中のアミノ酸分子中では、分子内で( -COOH )が水素Hを( -NH<sub>2</sub> )に渡して、アミノ酸内にイオンの( -COO<sup>-</sup> )と( -NH<sub>3</sub><sup>+</sup> )を生じる。その結果、アミノ酸の構造は、
267 ⟶ 268行目:
の構造になる。このように分子内に酸性と塩基性の両方のイオンを生じるので、'''双性イオン'''(そうせいイオン、zwitterion)とよばれる。
このようにイオンがあるため、アミノ酸は水に溶けやす
アミノ酸の水溶液に外部から酸をくわえると、平衡がかたむき、-COO<sup>-</sup>がH<sup>+</sup>を受け取り -COOHになるので、アミノ酸分子中で-NH<sub>3</sub><sup>+</sup>が余るので、酸性が強い溶液中ではアミノ酸は陽イオンになる。
==== 等電点 ====▼
いっぽう、アミノ酸の水溶液に外部から塩基をくわえると、平衡がかたむき、-NH<sub>3</sub><sup>+</sup>がOH<sup>-</sup>にH<sup>+</sup>を放出することによって-NH<sub>2</sub>と変わることによって、-COO<sup>-</sup>が余るので、アミノ酸は陰イオンになる。
▲==== 等電点 ====
アミノ酸分子中の正負の電荷が等しくなっているときのpHを'''等電点'''(とうでんてん、isoelectric point)という。側鎖がイオン化する場合は、その電荷も含む。
|