実ベクトル に対し、内積 と定義する。
(記号が変わっただけで、高校で習った内積 と同じである。)
内積については、以下の性質が成り立つ。
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- ただし、 を実ベクトル、 を実数とする。
証明
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は実数なので、 よって
等号成立は、 つまり のとき
を のノルムという。
ノルムについては以下の性質が成り立つ。
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- (シュワルツの不等式)
- (三角不等式)
ただし を実ベクトル、 を実数とする。
証明
- なので
等号成立は つまり、 のとき
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- について考える。内積の性質を使うと、
であるので、 である。
を変数、 を定数とし、2次方程式を考える。この二次方程式は常に0以上で下に凸であるので、2次方程式の判別式は0以下である。
なので、判別式 整理すれば、
よって
- である。
であることと、3.より なので、
よって