豊田工業大対策
本項は、豊田工業大学の入学試験対策に関する事項である。
豊田工業大学は名古屋市天白区にある私立の理系単科大学である。名前から豊田市にあると勘違いしている受験生は多い。私立理系学部の中では最も授業料が安い部類に入り、入学時は専攻を選ばないなど、多くの特色を持った大学である。
かつては、一般入試はなく共通テスト利用入試と面接で合否が決まっていたが、現在では、共テ利用での面接は廃止されたほか、筆記試験型の一般選抜や学校推薦型選抜など多くの選抜方式が用意されている。
本項では、学校推薦型選抜(公募型)、一般選抜(一般入試・共通テスト利用入試)について解説する。
入試形態
編集- 学校推薦型選抜(公募型)
- 高等学校または中等教育学校における評定平均値が3.8以上、実用英語検定試験のCSEスコアが1980以上もしくはGTEC(CBTのみ可)スコアが930以上といった要件を満たした現役および一浪の受験生が出願可能である。専願の入試であるため、合格した場合は必ず入学しなければならない。
第1次選考と第2次選考があり、前者は出願者数が募集人員の4倍を超えた場合に調査書、推薦書、および志望理由書の書類により第1次選考合格者が決定される。第2次選考では、英語、数学、物理の筆記試験、面接試験、書類審査により総合的に合格者が選抜される。
志望理由書には、志望動機や高校で取り組んだことのほか、社会問題とその解決についても問われ、字数は制限されていない。冗長にならず、簡潔に自身の考えをしっかりまとめられるようにしよう。
数学、物理の試験では、例年基礎~標準レベルの記述式問題が出題される。教科書傍用問題集などで基礎を固めた上で演習を積めば、容易に合格点を叩き出せるようになるだろう。
英語では、英検2級程度の英文を和訳する問題が5題程度出題される。単語や文法事項をしっかり習得し、問題文に即した適切な日本語に訳せるよう、対策をしておこう。
面接では、志望理由書に書いた内容を深堀りされる。どういった意図で志望理由書を書いたのかをはっきりさせてから面接に臨もう。面接時間は15分程度で、面接官は3人、受験生は1人である。
- 一般入試
- 2024年度入試から新設された。本学キャンパスでは受験生を収容しきれないため、愛知大学の名古屋キャンパスで入試が行われる。試験科目は英語、数学、物理or化学である。数学、物理or化学は記述式、英語はマーク式である。まだ過去問が1年分しかない状況なので傾向を掴むことは困難であるが、2024年度の問題から強いて言うならば、「難問を解けるか」ということより「基礎・標準レベルの問題をどれだけ落とさないか」ということが重視されているように思われる。実際、2024年度の合格最低得点率は私大の個別試験ではやや高めの65.0%であった。今のところこの入試に特化した対策はできず、全科目で苦手要素を潰していくことが合格への最短ルートと言えるだろう。
- 共通テスト利用入試
- 共通テストの得点のみで合否判定がされる。A方式とB方式があり、前者は理系の5教科7科目、後者は英数理の3教科4科目で、合格ボーダーラインはいずれも8割程度である。ただしA方式で出願するとB方式での判定対象にもなる。