貧乏生活入門とは、経済的に困難な状況に陥っている人がより快適な生活をできるよう指南する教科書である。

貧乏とは何か 編集

言うまでもなく貧乏とは貧しい事であり、貧乏な人(即ち貧乏人)とは上述の通り経済的に困難な状況に陥っている人の事である。本頁はこのように境涯に悩む諸氏を応援するためのページであるが、いわゆるホームレスなどの生活指南までは対象としていない。それらに該当する方はホームレス支援のNPO法人等の窓口に相談されたい。

本頁に於いて指南の対象とするのはあくまでも決まった住所と日本国籍を有する人あるいは在留資格を持つ定住者の生活であり、住所不定の人物や外国人不法就労者等の生活に関しては想定の範囲外なので対象とする事ができない。悪しからず了承される事を願う。

食生活について 編集

貧乏な人の食生活の基本は自炊である。そのための食材はセールの日にまとめ買いをするのが基本となる。貧乏だと目の前の金額につられがちだが、「一週間単位で何円使う」と計画した方が余計な出費を抑えることができる。だから「一個60円のタマネギがセールの日なら40円になる」というのであれば、その日を狙った方がはるかに良い。

調理器具がある場合カップラーメンを買うより材料を安売りで買って、自分で調理する方が安上がりになる。カップ麺は手軽であるが高級品なので貧しい者の主食として相応しい物とは到底言えない。「たまの贅沢」としての嗜好品と考えるべきであろう。

どうしてもラーメンが食したくば袋ラーメンをまとめ買いするのを薦める。こちらの方が1食当たりの値段が安くなる(一袋100円のものが5袋で350円程度になったりする)ので幾分経済的であろう。しかし袋麺単品だけでは栄養のバランスが悪くなるので適宜キャベツ等の野菜を加えるのが望ましい。

海や川などで魚を捕獲して調理する手もある。例えばアジやイワシなどは活性が高ければ餌が無くともサビキ釣り用の仕掛けだけで釣ることができるし、川では網を使用して大量の川エビを捕獲出来る。しかし、釣りを始めるとなると竿やリールなどの初期投資は勿論、餌や仕掛けを購入する費用も必要となる。反面、川エビなどは100円ショップで販売されている網で十分取ることができる。スジエビやテナガエビなどは揚げたり焼いたりして美味しく食べることができるし、栄養面からもカルシウムが取れる一石二鳥な食材なので頭に入れておいて損は無い。 いずれも海水・淡水関係なく、寄生虫や食中毒の予防のためよく加熱処理をして食べること。

電気・ガス・水道について 編集

ガスについて 編集

都市ガスを料理で使用するだけなのであれば解約し、カセットコンロで代用した方が安くつく。風呂のエネルギー供給がガスの場合はこの案は推奨されない。

税金・保険・年金について 編集

国民年金について 編集

納付資金がないからといって納付せずに放置すると、以下のようなデメリットが生ずる。

  1. 納付期限から2年を超えると、未納期間となり老齢基礎年金が受け取れなくなる。
  2. 年金加入期間の2/3以上の年金保険料の納付または免除(後述)、もしくは1年間保険料の未納があると、病気や怪我で働けなくなった場合、障害基礎年金を受けることができなくなる。
  3. (貧困状態を脱して余裕資金ができた場合の話であるが)滞納分に対し延滞料金が生じる。滞納分に対しては延滞料金も含め、督促がなされ、支払わなければ、財産差し押さえとなる。

これを避けるために、年金保険料の猶予、年金保険料の納付免除制度を利用することができ、きちんと申請をすれば、保険料免除や納付猶予になった期間は年金の受給資格期間に算入される。

納付猶予は、失業(学生であり収入がない場合も含む)や疾病等により資金的余裕のない一定期間納付を猶予してもらい、支払いが可能となった後、猶予分を追納する制度である。追納後は全額支払いと同じ取り扱いとなる。

納付免除は、資金的余裕の回復にめどがつかない場合、納付額の全額または一部(4分の3、半額、4分の1)を所得審査を受けて免除してもらう制度であり、保険料を免除された期間は、老齢年金を受け取る際に1/2(税金分)が受け取れる。

以上の申請については、年金事務所に相談し、適切な対応を取るべきである。

趣味について 編集

大抵の趣味はお金がかかるため、経済的に余裕がなければ諦めるべきだ。 しかし、余計な出費を避けられる趣味も存在する。下記に例を出す。

  • 図書館で読書
  • ウィキブックス、ウィキペディア、オープンストリートマップなどの閲覧、編集。
  • プログラミング
    • オープンソースプロジェクトへ参加する。
    • 副業にもなって貧乏から抜け出せるかもしれない。

病気になったら 編集

病院に行くのをためらった場合、ますます悪化して更に苦しい状況に陥る可能性もある。だから、不調を感じたらすぐに病院に行ったほうがいい。とはいえ、収入が少なすぎて病院代も払えない……というときはどうすればいいだろうか。そうしたときに助けになるのが社会福祉法で位置づけられている無料低額診療事業を実施している病院である。特におすすめなのは、ほぼ全ての都道府県にあり、長年の実績もあるのが済生会である。その他にも無料低額診療事業を実施している病院がある。病気になったときに備えて、事業を実施している病院の場所・電話番号・診療科をチェックしておくといいだろう。

なお、無料低額診療事業を行っている病院・施設を受診する際には、施設内の医療相談室に前もって連絡をしておきたい。

貧乏の思想 編集