前節で見た枝電圧ベクトルの転置行列を考える。これは

であり、この式の両辺にをかければ

となる。すなわち、各枝電流と枝電圧の積の和は0になる。一般化して書けば、n本の枝がある回路について、k番目の枝の枝電流を、枝電圧をとすると、

が成り立つ。これをテレゲンの定理(Tellegen's theorem)という。