文の種類

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基礎知識

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英語における「文」の単位は、2つの流儀がある。ひとつは、文頭から、文末のピリオド(.)またはクエスチョン(?)までとする流儀。

だか、この分類法では

I have a pen ,and she has a pencil.

のような「文」も、I から pencil までが「文」になってしまう。


瑣末(さまつ)な この問題を回避するため、本ページでは、とりあえず、

I have a pen.

のような単純な構造の文だけを考えるとする。


こういう前提のもとなら、

中学で習ったのと同様に、英語の文の種類には、「平叙文」「疑問文」「命令文」「感嘆文」の4つだけが基本的なものである。

さらに、それぞれの種類の文に、肯定文と否定文とがあるので、分類上は 4×2で合計8種類になる。

だが実際には、感嘆文の否定文はめったに無い。なので、実用的には、7種類である。


「否定文」とは、助動詞などにnotがつく文のことであるとするのが基礎的な分類法である。

このため、

I have no idea.

のように文法の形式上は、助動詞(上記の文で助動詞を使うとしたらdo)にnot がついてないので肯定文としてあつかう。しかし意味的には否定の内容のものもある。しかし、高校参考書では、こういう問題には触れない。入試にも上記の no idea 文などの肯定・否定の分類を問う出題は無いだろうから、深入りしない。


中学でも don't や can't などを習ったように、短縮形の否定が使われている文の場合も否定文として分類する。

また、cannot のように助動詞とくっついて一つの単語になっている語句が使われている場合も否定文である。


高校英語・大学受験英語として必要な否定文の分類についての知識は、これまでである。基本的には、否定文の分類については高校でも、中学で習った英文法と大差ない。大学生向けの文法書には他にもいくつか話題があるが、高校生には不要な瑣末またはイギリス固有の話題なので、これ以上は深入りしない。

参考知識

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重文など
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さて、

I have a pen ,and she has a pencil.

のような構造の文章を「重文」と言う。

一方、

I have a pen .

のような、重文の構成単位となる、それ以上分割すると文章にならない最小単位のことを「単文」という。

この「重文」や「単文」という用語を紹介している参考書もある。

だが、参考書によっては、「単文」「重文」などを紹介していない参考書もある。このように参考書によっては紹介されない分野もある。

このような文章の組み合わせの有無の分類では「単文」「重文」「複文」「混文」の4種類がある。

間接疑問文
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「彼の主張が本当かどうか、私には分からない」とか

「何が起きたかを話してください」Tell me what happened. (ジーニアス、ブレイクスルー)

のように、文中に疑問的な言い回しが含まれているが、しかし文全体としては平叙文のような英文があり、こういう構造の文のことを間接疑問文という。

間接疑問文が疑問文なのか平叙文なのか分類は入試では問われないので、安心していい。文法参考書でも、間接疑問文については、紹介を書籍の後半部に後回しに後回しにしている参考書もある。

このため、高校英語では、疑問文とは、文末が「?」で終わる文章のことだと思っておけば、特に問題が無い。

Would you tell me what happened? 「何が起きたかを話してくれませんか.」

のように間接疑問文をさらに文全体でも疑問文にすることもできるが、本ページでは深入りしない。

修辞疑問

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「反語」→「修辞疑問」

このほか、かつて「反語」という文法単元があって、「彼は医者ではないですよね?(→「彼は医者ではない」と言いたい)」のような否定の形式で聞く疑問文を紹介していた。

2020年代の現代では、より否定の形式にかぎらず、より広く、返事を求めるのではなく意図を伝えるための疑問文として「修辞疑問」として分類しなおされている。

たとえば、

「知らない人がいるだろうか?」 (=誰も知らない)Who doesn't know?

が、多くの参考書にある典型的な例文である。(もっともこれは否定形式なので、1990年代の従来なら「反語」といわれていた表現だが。)

肯定の形式で、同じ意図を

「誰が知っているのか?」 (=誰も知らない)Who knows?

ともいえる。

このように肯定であっても構わないので、「反語」という単元で分類するよりも、修辞疑問として分類するほうが合理的である。

なお当然だが、疑問文形式の反語表現は、修辞疑問の一部であるとして分類される。

修辞疑問はけっして返事をたずねているわけではない表現であるが、しかし分類上、修辞疑問は疑問文であるとして分類する。英文法学では、このような分類になっているので、とりあえず英文の文末がクエスチョン「?」でありさえずれば、とりあえずその文は形式的には疑問文であると分類して構わない。

付加疑問

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頼みごとをする際、命令文の言い回しのあとに、will you? や can you? などをつけて、疑問文の形式にして、確認などのために、肯定または否定の平叙文のうしろに do you? または don't you? や are you? や would you? などをつける言い回しもある。

こういうのを付加疑問という。

もし末尾に don't you? や aren't you? をつける場合、直訳するとあたかも日本語の「反語」表現の訳のようになるが、しかし、付加疑問では反対の意味をほのめかすような意味合いは、あまり無い(参考書では特に言及されてない)。英文法の疑問文で反対の意味をほのめかす意味合いがある聞き方は、(付加疑問ではなく)修辞疑問である。

付加疑問は、確認や同意を求めるのに使うのが一般的である。日本語の反語にひきづられないように注意のこと。


確認事項としての付加疑問では、疑わしい内容のほうを疑問形式にする。このため、肯定文の平叙文の後ろにつける不可疑問は否定疑問になる。否定文の平叙文の後ろにつけつのは、肯定形式の付加疑問になる。

付加疑問を発音する際の調子(イントネ-ション)は、自信がある場合は文末の発音を下降調 ( ) にする。自信が無く、確認を求めたい場合には、文末の発音を上昇調 ( ) にする。

文末に do you や don't you の代わりに「 ,right?」 を使う場合もある(桐原、ジーニアス)。ほか、文末に代わりに OK を使う場合もある(桐原)。付加疑問としての right は念を押す目的などで使われる(桐原)。

なお、付加疑問に対する返事は、質問の動詞を基準に、その動詞の肯定形が答えならYes で答え、動詞の否定形が答えなら No で答える(桐原)。

つまり、もし質問の動詞が be 動詞で主語が it なら、質問の末尾が「 is it ?」でも「isn't it?」でも、答えがもし「it isn't.」の内容なら「No, it isn't 」になるし、逆に答えが「 it is.」の内容なら「 Yes, it is」と答えることになる。動詞を基準に考えれば良い。

感嘆文

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How を使った言い回しと、whatを使った言い回しの2種類があり、ともに文末は「!」で終わる。形容詞だけを強調するなら How, 名詞と形容詞を強調するなら what である。

How + 形容詞(または副詞)+S+V !

What +形容詞 + 名詞 +S+V !

の語順である。

How を使うほうの言い回しは現代ではやや古風な言い回しとされているが、高校英語や大学入試ではそこまで要求されないし、高校生の参考書にもあまり書かれてない。


What で感嘆する場合、形容詞がなくても文脈から判断できる言い回しなら、形容詞を省略して

What + 名詞 +S+V !

のように言っても良い。

さらに、SVも省略する場合もあり、

What a surprise! 「びっくりしたなあ。」

という慣用表現もある(ロイヤル英文法、桐原フォレスト)。


このほか、助動詞 may を使って「~しますように」という祈願をあらわすき祈願文も、文末が「!」なら、学者や書籍によっては感嘆文に含める場合もある。参考書によっては「文の種類」の単元ではなく助動詞の単元で紹介されることも多いので、文の種類を学ぶ現時点では祈願文に深入りする必要は無い。

さらに他に、文章の語順が疑問文だか文末が「!」で語調も感嘆のようなリズムとアクセントの言い回しをする表現方法も英語にあるが、高校英語を超えるのでこれ以上は紹介しない。