高等学校世界史B/文明の誕生

「四大文明」編集

読者は、中学校で「四大文明」というのを習っただろう。メソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明、中国文明(ちゅうごくぶんめい)というのを習ったと思う。

しかし、じつは、世界的な歴史研究では、メソポタミア文明とエジプト文明が、とくに古くから栄えた文明であると考えられてる。インダス文明や中国文明は、それよりも、かなり遅れてから栄えたと考えられている。現在の考古学では、インダス・黄河以外の地域でも、多くの地域で文明が栄えていたことが分かっている。

なお、中学の「四大文明」の内容を復習すると、アフリカやアジアの大河の川ぞいでは、ゆたかな水をもとに農耕や牧畜が発達し、そのため文明が発達できた。チグリス・ユーフラテス川、ナイル川、インダス川、黄河(こうが)の流域の各地域で文明が発達していった。この4地域での文明を「四大文明」(よんだいぶんめい)と言うのだった。

※ 世界四大文明(せかいよんだいぶんめい)とは、人類の文明史の歴史観のひとつ。歴史上、4つの大文明が最初に起こり、以降の文明はこの流れをくむとする仮説。最初の文明を4つとするのは、東アジアで多い仮説であり、欧米では見方が異なっている。だが、日本の中学高校の学校教育では、限られた授業時間で、広い地域の古代史を学習するという時間上の都合などから、四大文明の仮説が採用されることが多い。
この仮説を提唱した人物は、20世紀の始めごろに中国人のジャーナリストの梁啓超(りょう けいちょう、1873-1929)である。


古代の紀元前数千年ごろの時代では、メソポタミアとエジプトが、おそらく、もっとも文明の発達した地域であった。今でこそ、ヨーロッパ諸国が工業先進国であるが、古代は、ヨーロッパは文明の発達の遅れた地域であった。

インドと中国の文明は、メソポタミアやエジプトといったオリエントよりも遅れた。

さらにギリシャ や ローマの文明は、四大文明から、しばらく遅れてから、紀元前8世紀頃から地中海ちかくにある ギリシャ や ローマ で文明が発達してくる。