高等学校美術I/その他の雑多な話題

作家の名前を騙る犯罪者

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2020年代の現在、ネット上で、作家や有名人や学者などの名前を騙る(かたる)詐欺が、深刻に横行しています。

本物の作家の多くは、たとえばツイッターなどで活動しており、自分の名前を騙る詐欺師がいたら周囲に注意喚起をします。しかし、もしツイッター以外の場所で詐欺が行われると、本物による発見が遅れたり、発見されないまま年月が過ぎます。SNSは無数にあるので、本物が活動しているSNS以外や動画サイトなどで名前をかたる詐欺が行われると、発見されないまま年月が経ちます。

YouTubeでは、けっして動画主としては活動せずに、視聴者として活動している詐欺師もいます。実在する視聴者として周囲の人をだまして安心させ油断させ、詐欺の本体のSNSアカウントを信用させようという手口です。

さらに動画サイトは、YouTube以外にもTikTokなど他にも無数にあります。年配の人などはTikTokを見ないので、そこでもし年配の作家の名前をかたる詐欺師がいても、発見されないまま年月が過ぎます。

創作活動と関係のない、お金配り活動をSNS上などでしています。これは、犯罪目的であり、振り込め詐欺などに悪用するために他人の口座情報を盗もうとする深刻な詐欺です。もし信じて指示に従ってしまうと、犯罪の片棒をかつがされてしまいますので、けっして口座情報など個人情報を教えてはいけません。また、ダマされやすい人のアカウント情報を、闇の名簿屋に転売される可能性もあります。フォローなどは極力、避けましょう。

犯罪や悪徳商法に利用される創作

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AIの発達した今の時代、生成AIを使えば、詐欺(さぎ)商売の広告にも安値で簡単に絵をつけられてしまいます。ここでいう詐欺は、警察に捜査・逮捕される対象のような本物の詐欺のことです。

また、ほかの例として、詐欺ではなくてももう、昭和の昔からボッタクリに近い悪質商法にも、宣伝のための絵や動画や音楽をつけることは、昭和の昔から存在していました。もちろん、けっして悪徳商人自身が手書きで絵を描くのではなく、外注で絵を描かせたり、外注で動画を作らせ音楽をつけたりするわけですが。

たとえば昭和の高度成長期の原野商法(「げんやしょうほう」: 発展の見込みのない田舎(たとえば上水道すら通ってない田舎)の土地を、現地を知らない外部の人に「これから発展しますよ。」「投資物件として持っておくと資産対策でトクですよ」とかでボッタくる悪徳商法)の広告などでも、それを宣伝するイラストや動画などはあったわけです。

昭和のころからもう注意喚起として、「印刷された文字があると、消費者は簡単に信用してしまいがち」とか「製本された本や冊子があるだけでと、消費者は簡単に信用してしまいがち」とか、しかし実態として「いまどき、数万円の安値で印刷も製本もできる」みたいな注意喚起がもう昭和の時代からありました。

絵も同様です。いまどき、数万円で、へたすれば数千円で、絵をつけられてしまうのです。音楽も似たような状況かもしれません。

犯罪者のクリエイター

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クリエイターの中には、犯罪者またはグレーな行為または詐欺的な人物もいます。それこそ、テレビや雑誌などで取り上げられたことのある新人クリエイターや若手~中堅クリエイターなどの中にも、犯罪・詐欺・グレー行為を行っている人物はいます。

「まさか!?」とはお思いでしょうが、しかし小規模が民間の一般人などで小規模だと、被害者の一般人が泣き寝入りする場合もあるのです。

例を挙げると、商標でも何でもない一般的なワードを、クリエイターが登録したわけでもないのに勝手に言い回しを占有していて、SNS上で同じワードを使った一般の人に「誰の許可を取ってんだよ!」とまるでヤクザのショバ代みたいに畏怖行為をしてくるクリエイターおよびそのクリエイターのファンもいます。

そういう人であっても、クリエイターとは作品を作って有料で販売して、それにそこそこの売上がついてしまえば、そういう社会的にグレーな人でもテレビや雑誌などに「作家」とか「クリエイター」などとして取り上げられてしまうのです。

しかも困ったことに、そのクリエイター本人およびファンたちは、自分たちが知的財産権を遵守しているつもりになっていますし、日本のポップカルチャー文化を高めているつもりです。

つまり、大人の中には、民法や著作権法や知的財産権などの基本を理解してないで好き勝手にとらえている作家もいます。

そういう作家の違法な行為でも、被害者が小規模な一般人だと、そのクリエイターの所属する芸能事務所だの何だのは放置します。


このように、「カタギに迷惑を掛けない」というルールが守れない作家もいます。

他にも、音楽ロックコンサートなどでは、麻薬などの売買が行われたりしました。ディスコ会場などで麻薬の売買が行われることもありました。


そういう人でも有料の作品商売に成功してファンがついている場合もありますし、テレビや雑誌などに紹介されることもあります。


法律を守れない業界からは、なるべく距離を置きましょう。

なにもロック音楽だとかそういうカウンターカルチャーの業界に限らず、残念ながらマンガやアニメなどのファンでも著作権法などの法律を守れない、社会のルールの基本が分かってない幼稚な大人も多くいます。引用のルールを守れない人とか、SNSなどにも普通にいます(今どき中学校の技術家庭科とかの教科でも著作権法を習っているのに)。

残念なことなのですが、ロック音楽とかマンガ・アニメとか、ああいう子供や低学歴でも分かる文化というのは、法律などを守れない人も寄せ付けてしまいます。


宗教的なクリエイター

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よく、作家などは「先生」などと出版社に言われたりするので、世間の人はクリエイターをついつい弁護士や医師のように信用の高い職業かと誤解しがちですが、どちらかというと宗教家のような人もいるのが作家でしょう。

クラシック音楽系の人だと、音楽で食っていかない事を考えている人も多くいますが(たまの休日などに趣味で演奏する人もいます)、しかし美術系の人だと「美術で食っていこう」とするのを当然とする人も多くいます。べつに美術の仕事を目指す事自体は構わないのですが、勝手に子供時代に「自分は美術家(または画家など)になれるはずだ」と思い込んで、その夢がかなわなくてコンビニバイト暮らしなどで勝手にウツ病か何かになる頭のおかしい人も少なくないのが美術界隈です。プロ野球などのスポーツ系ではそういう勝手な夢を期待した人は相手されませんが(多くの高校球児はプロ野球選手にはなれません)、クラシック音楽でもそういう勝手な期待をした人は基本的には相手されないのですが、しかし美術界隈だとそういう人にも少数のファンがつく場合もあります。

このように、まあ、世間の常識から外れたという意味で、ある種のクリエイターとその自称ファンはまさに宗教家のような人たちです。日本国憲法には宗教の自由があるので、禁教は出来ませんが、しかしだからと言って私たちが芸術を媒介にしたヘンな宗教に入信する必要もありません。

まして、「世間はもっと美術に金を払うべきだ(もちろん美術家である私にもカネを払うべきだ)」などと売れない美術家が政治運動を起こそうものなら、これはもはやカルト新興宗教が「世間はわが教団に入信すべきだ。そしてお布施を払うべきだ」と主張しているのと変わらないので、これはもはや信教の強制によって我が国の国民を奴隷化しようとするテロ思想と同じ発想であるので、私たちはそのような反社会な侵略テロ思想とは戦わないといけません。


美術Iやら音楽Iだのの芸術の教科書を読んでると、基本的に教科書は現代の作家を紹介しているので、ついつい読者は画集などの作品の購入意欲をそそられがちです。

しかし教科書は一言も「その作家の作品を買え」なんて言ってません。だいたい、たとえば社会科の地理の教科書だって海外を紹介していますが、一言も「海外旅行してくれ」なんて言ってません。

芸術教科書は単に最近の一部の作品を紹介しているだけです。美術や音楽の教科書の作品は基本、大学入試には出ませんし、少なくとも大学入試新共通テスト(昔のセンター試験に相当)には美術も音楽もありません。


「芸術」と言うのは、理由が決して経済学的・法学的などには説明できず、ふつうの学問的には説明できません。だから、日本の教育でも通常の「学問」とは切り離されているのは当然でしょう。

少なくとも大衆相手には「芸術」は美しさの理由を客観的には証明できず(説明はあっても、決して数学のように「証明」はされない)、なのに「この名画は価値があるとされる」とされるものが、中学あたりの美術教科書などの美術史では紹介されているわけです。非・民主的であり、ある種、貴族的ではあります。

ただし、その美術の理論を学んだり模写・模倣したり練習したからといって、決してアナタが貴族的に尊敬される人物として社会に認められるわけではありません。

日本史の勉強にたとえれば、平安時代の貴族について勉強したからといって自身が貴族になれるわけでもないのと同様ですが、しかし、なぜか美術界隈ではときどき勘違いして奇行をしている人がいます。戦国時代を天下統一した豊臣秀吉や徳川家康について勉強したからといって天下取りをできるわけではないのに。