@starting-style

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@starting-styleは、ページの初期状態(ロード時や初期レンダリング時)に適用されるスタイルを指定するためのCSS at-ruleです。このルールは、特定のインタラクションやスクリプトによるスタイルの変更が発生する前のデフォルトスタイルを設定する目的で使用されます。

構文

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基本的な@starting-styleの構文は以下の通りです:

@starting-style {
  <CSSルール>;
}
  • @starting-style内に記述されたCSSルールは、初期状態のスタイルとして適用されます。

使用例

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初期状態のスタイルの定義

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@starting-style {
  body {
    background-color: white;
    color: black;
  }

  h1 {
    font-size: 2em;
    margin-bottom: 20px;
  }
}

この例では、ページのロード時に背景色を白、文字色を黒に設定し、h1要素には初期サイズと余白が適用されます。

スクリプトによる動的変更の前に適用

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@starting-style {
  button {
    background-color: lightgray;
    border: 1px solid gray;
  }
}

button:hover {
  background-color: darkgray;
}

ここでは、@starting-styleを使ってボタンの初期状態を設定し、ユーザーのホバーアクションによってスタイルが変更されるようにしています。

特徴

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  • 初期状態に限定: @starting-styleに記述されたスタイルは、ページの初期状態でのみ適用され、その後の変更には影響しません。
  • 動的変更と併用: JavaScriptや他のインタラクションで動的にスタイルを変更する場合でも、初期状態を確保するために使用できます。

注意事項

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  • ブラウザサポート: @starting-styleは実験的な機能であり、現在一部のブラウザでのみサポートされています。使用時にはフォールバックを用意してください。
  • スコープの明確化: このルールは、すべてのスタイルを初期化するのではなく、特定の要素の初期状態を設定するために使用します。
ブラウザ対応状況
ブラウザ サポート
Google Chrome 未サポート
Microsoft Edge 未サポート
Firefox 実験的サポート
Safari 未サポート

最新のブラウザ対応状況はCan I Useで確認してください。

関連情報

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@starting-styleを使用することで、デザインの一貫性を保ちながら、ページの初期状態を明確に指定することが可能です。