GNU Core Utilities/cksum
cksum
コマンドは、ファイルの CRC (Cyclic Redundancy Check) チェックサムとそのファイルサイズを計算するためのコマンドです。cksum
は主にファイルの整合性確認やエラーチェックに使用されます。
cksum
コマンドは、4.4BSD で初めて登場し、その後他の UNIX システムや GNU Core Utilities などで採用されました。
基本的な使い方
編集cksum [ファイル...]
主なオプション
編集主なオプション オプション 説明 -h, --help
ヘルプメッセージの表示 -V, --version
バージョン情報の表示
例
編集ファイルのチェックサムを計算
編集cksum file.txt
file.txt
の CRC チェックサムを計算し、チェックサム値とファイルサイズを出力します。
複数ファイルのチェックサムを計算
編集cksum file1.txt file2.txt
file1.txt
と file2.txt
のそれぞれの CRC チェックサムとファイルサイズを計算します。
出力形式
編集cksum
コマンドの出力は、通常、以下の形式で表示されます。
チェックサム ファイルサイズ ファイル名
ここで、チェックサム
は CRC の値、ファイルサイズ
はバイト単位でのファイルサイズ、ファイル名
は計算したファイルの名前です。
その他の情報
編集cksum
コマンドは、ファイルの簡単な整合性チェックに利用できますが、セキュリティを目的としたより強力なハッシュアルゴリズム(例: SHAやBLAKE2)には及びません。そのため、データの完全性やセキュリティを強化する目的では、これらのより安全なアルゴリズムを使用することをお勧めします。