expand コマンドは、タブ文字をスペースに変換するためのユーティリティです。元々 1BSD で初めて登場し、タブをスペースに変換することで、テキストの整形や一貫性を確保する際に便利です。このコマンドは、特にソースコードやテキストファイルでタブ文字の代わりにスペースを使用する場合に役立ちます。

基本的な使い方

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expand [オプション] [ファイル...]

主なオプション

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主なオプション
オプション 説明
-t, --tabs=WIDTH タブ文字を変換する際のスペースの幅を指定(デフォルトは 8)
-i, --initial 先頭のタブ文字は変換しない
--help ヘルプメッセージを表示
-v, --verbose 詳細な出力を表示

ファイルのタブをスペースに変換

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expand file.txt

file.txt 内のすべてのタブをデフォルトの 8 スペースに変換します。

タブをカスタム幅で変換

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expand -t 4 file.txt

file.txt 内のタブを 4 スペースに変換します。

先頭のタブは変換しない

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expand -i file.txt

先頭のタブ文字を変換せず、その他のタブをスペースに変換します。

FreeBSD 版との違い

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expand コマンドは、FreeBSD でも提供されており、他の UNIX 系システムと同様にタブをスペースに変換します。FreeBSD では、特に -t オプションを使用してタブ幅を設定することが一般的です。

FreeBSD 版の特長

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  • FreeBSD の expand コマンドは、特にテキスト整形やスクリプトでの使用が推奨されています。
  • デフォルトのタブ幅は 8 で、これをカスタマイズすることができます。

詳しくは、それぞれの環境で man expand を確認してください。