GNU Core Utilities/factor

factor コマンドは、指定した整数を素因数分解するためのユーティリティです。これは UNIX や POSIX には含まれておらず、GNU Core Utilities の独自コマンドです。

基本的な使い方

factor [NUMBER]...

引数として整数を指定すると、その素因数分解の結果を表示します。

出力例

factor 60

出力:

60: 2 2 3 5

主な用途

• 数の素因数分解を手軽に求める
• 数論や暗号理論の基本的な計算に利用
• プログラムのデバッグや数値計算の確認

使用例

複数の数を一度に素因数分解:

factor 45 100 121

出力:

45: 3 3 5
100: 2 2 5 5
121: 11 11

使用上の注意

• factor は大きな整数に対しても動作しますが、非常に大きな数の場合は計算に時間がかかることがあります。
• 負の数やゼロには対応していません。

関連コマンド

• bc - 任意精度計算を行う
• expr - 数値計算を行う