groups コマンドは、現在のユーザーまたは指定したユーザーが所属しているグループの情報を表示するためのコマンドです。このコマンドは、UNIXおよびLinuxシステムで使用され、ユーザー管理において便利です。

基本的な使い方

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groups [ユーザー名]
  • 引数を指定しない場合は、現在のユーザーが所属しているグループが表示されます。
  • ユーザー名を指定すると、そのユーザーが所属しているグループが表示されます。

出力形式

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groups コマンドは、ユーザーが所属しているすべてのグループ名をスペースで区切って表示します。

user1 : group1 group2 group3

上記の例では、user1group1group2group3 の3つのグループに所属していることを示します。

主な用途

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  • ユーザーがどのグループに所属しているかを確認する際に使用します。
  • システム管理者がユーザー管理やアクセス制御を行う際に役立ちます。

その他の情報

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  • groups コマンドは、ユーザーが所属しているグループに関する情報を取得するためのシンプルで高速な方法です。
  • UNIXやLinuxのシステムで、グループに関連する設定やパーミッションを確認したり、調整する際に頻繁に使用されます。

標準規格

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groups コマンドは、IEEE Std 1003.1 (POSIX) に準拠しています。

  1. 現在のユーザーが所属しているグループを表示する:
    groups
    
  2. 特定のユーザー(例: john)が所属しているグループを表示する:
    groups john
    

出力例

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user1 : group1 group2 group3

使用上の注意

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  • システムによっては、グループ名が長い場合や特殊なグループ名が使われている場合があります。
  • groups コマンドは、ユーザーのグループ情報を表示するだけで、変更を加えることはできません。グループの管理を行うには、他のツール(例: usermod)を使用する必要があります。