mkfifo コマンドは、名前付きパイプ(FIFO)を作成するためのコマンドです。4.4BSD で登場し、現在では POSIX 互換のシステムで利用可能です。

基本的な使い方

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mkfifo [オプション] 名前...

主なオプション

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主なオプション
オプション 説明
-m, --mode=MODE 作成する FIFO のパーミッションを指定(chmod の形式)
--help 使用方法を表示
--version バージョン情報を表示

名前付きパイプを作成

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mkfifo mypipe

mypipe という名前の FIFO を作成。

特定のパーミッションで作成

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mkfifo -m 0644 mypipe

パーミッション 0644(所有者は読み書き可、その他は読み取りのみ)で mypipe を作成。

FIFO を使ってプロセス間通信

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mkfifo mypipe  
cat mypipe &  
echo "Hello, FIFO" > mypipe

mypipe を作成し、cat で FIFO を読み取り、echo でデータを送信。

詳しくは、それぞれの環境で man mkfifo を確認してください。