nl コマンドは、ファイルの内容に行番号を付けて表示するユーティリティです。IEEE Std 1003.1-2001(POSIX.1)に準拠しており、主にテキストファイルを整形して、行番号を付けて表示するために使用されます。

基本的な使い方

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nl [オプション] ファイル

主なオプション

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主なオプション
オプション 説明
-b, --body-numbering=STYLE 本文の行番号付けスタイルを指定(例:a(すべての行に番号を付ける)、t(テキスト行のみ番号を付ける))
-f, --no-heading 見出し行の番号を付けない
-h, --heading 見出し行に番号を付ける
-n, --number すべての行に番号を付ける
-s, --number-separator=STRING 番号と行の間に挿入する区切り文字を指定
-v, --no-renumber 番号をリセットせずに連番を維持
--help ヘルプメッセージを表示

行番号を付けて表示

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nl file.txt

file.txt の内容に行番号を付けて表示。

テキスト行のみに番号を付ける

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nl -b t file.txt

file.txt のテキスト行にのみ番号を付けて表示。

番号の前にカスタム区切り文字を挿入

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nl -s ": " file.txt

行番号とファイル内容の間にコロンとスペースを挿入して表示。

FreeBSD 版との違い

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FreeBSD の nl コマンドは、AT&T System III UNIX に初めて登場したもので、POSIX 準拠の動作を提供します。基本的なオプションや動作に関しては、Linux や他の UNIX 系システムと大きな違いはありません。

詳しくは、それぞれの環境で man nl を確認してください。