pr コマンドは、テキストファイルをページ単位で整形して印刷するためのユーティリティで、AT&T UNIX バージョン 1 で初めて登場しました。通常、ファイルの内容を見やすく印刷するために使用され、ページごとにタイトルや日付、改ページなどを追加することができます。

基本的な使い方

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pr [オプション] [ファイル...]

主なオプション

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主なオプション
オプション 説明
-l, --length=NUMBER 1 ページの行数を指定
-w, --width=NUMBER 1 行の最大幅を指定
-h, --header=STRING ページヘッダーに指定した文字列を追加
-f, --form-feed 各ページの先頭にフォームフィード(ページ送り)を挿入
-s, --split ページを複数のカラムに分割
--help ヘルプメッセージを表示

ファイルの内容をページ単位で表示

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pr file.txt

file.txt の内容をページ単位で整形して表示します。

1 ページあたりの行数を指定

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pr -l 40 file.txt

1 ページあたり 40 行でテキストを整形して表示します。

行の幅を指定

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pr -w 80 file.txt

1 行の最大幅を 80 文字に設定して、テキストを整形して表示します。

ページヘッダーを追加

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pr -h "My Document" file.txt

ページのヘッダーに「My Document」と表示して、テキストを整形します。

ページを複数カラムに分割

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pr -s file.txt

ページを複数カラムに分割して、テキストを整形して表示します。

FreeBSD 版との違い

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FreeBSD でも pr コマンドが提供されています。基本的な機能は他の UNIX 系システムと同様で、ページ単位でテキストを整形して印刷する際に使用されます。

FreeBSD 版の特長

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  • FreeBSD では、pr コマンドを使用して、文書を印刷するためにページごとに整形できます。
  • -l オプションを使用して 1 ページの行数を指定したり、-w で行幅を調整できます。

詳しくは、それぞれの環境で man pr を確認してください。