GNU Core Utilities/sync
sync
コマンドは、ディスクへのデータ書き込みを強制的に行うためのコマンドです。GNU coreutils に含まれており、Linux では GNU 版が、FreeBSD では BSD 版が提供されています。基本的な動作は共通していますが、細かなオプションの違いがあります。
基本的な使い方
編集sync [オプション]
主なオプション(GNU coreutils版)
編集主なオプション オプション 説明 --help
使い方を表示 --version
バージョン情報を表示
例
編集ディスクの書き込みを強制的に実行
編集sync
システムのバッファにあるデータをすべてディスクに書き込む。
バージョン情報を表示
編集sync --version
sync
のバージョン情報を表示。
FreeBSD 版との違い
編集FreeBSD でも sync
コマンドは提供されていますが、GNU coreutils 版といくつか違いがあります。
主な違い:
編集- オプションが異なる
- FreeBSD の
sync
には--version
オプションがない。
- FreeBSD の
- 複数回の実行が推奨される場合がある
- 一部の UNIX システムでは、
sync
を複数回実行することでディスク書き込みを確実に行う慣習がある。
- 一部の UNIX システムでは、
- GNU coreutils 版を FreeBSD で使う方法
coreutils
パッケージをインストールするとgsync
という名前で GNU 版sync
が使える。
pkg install coreutils gsync # GNU coreutils 版の sync
詳しくは、それぞれの環境で man sync
を確認してください。