GNU Core Utilities/tty
tty
コマンドは、現在の端末(ターミナル)の名前を表示するためのコマンドです。これは、UNIXおよびLinuxシステムにおいて、現在ログインしているターミナルがどれであるかを確認するために使用されます。
基本的な使い方
編集tty
引数なしでコマンドを実行すると、現在の端末のファイル名(デバイス名)を表示します。例えば、/dev/tty1
や /dev/pts/0
などが表示されます。
出力形式
編集tty
コマンドは、現在の端末の名前(パス)を出力します。通常、端末は /dev/
ディレクトリ内のデバイスとして表示されます。
/dev/pts/0
上記の例では、現在のターミナルが /dev/pts/0
という仮想端末であることを示します。
主な用途
編集- システム管理者やユーザーが、どの端末から作業しているかを確認するために使用します。
- スクリプトやリモート操作の際に、現在使用している端末を特定するために便利です。
その他の情報
編集- 端末名は、ログインしているシステムや使用している仮想端末のタイプにより異なることがあります。例えば、グラフィカルなターミナルエミュレータを使用している場合は、
/dev/pts/0
のような名前になります。 tty
コマンドは、システム上で現在の操作がどの端末で行われているかを示す簡単な方法を提供します。
標準規格
編集tty
コマンドは、IEEE Std 1003.1 (POSIX) に準拠しています。
例
編集現在の端末名を表示する:
tty
出力例:
/dev/pts/0
使用上の注意
編集tty
コマンドは、システムの端末に関する簡単な情報を提供しますが、端末の管理や設定には他のコマンドを使用する必要があります。- グラフィカルな端末エミュレータを使用している場合、端末の種類(例えば仮想端末)は
/dev/pts/
ディレクトリ内の名前で識別されます。