GNU Core Utilities/vdir
vdir
コマンドは、ディレクトリの内容をリスト表示するためのコマンドです。これは、ls
コマンドの一部であり、GNU Core Utilities によって提供されている独自のコマンドです。vdir
は、ディレクトリの詳細な情報を表示するためのオプションをいくつか備えており、特にファイルの詳細なリスト表示を行いたい場合に便利です。
基本的な使い方
編集vdir [オプション] [ディレクトリ]
主なオプション(GNU Core Utilities版)
編集主なオプション オプション 説明 -l
詳細なリスト形式で表示( ls -l
と同様)-a, --all
隠しファイルを含めてすべてのファイルを表示 -h, --human-readable
サイズを人間が読みやすい形式で表示(例:1K、2M) -S
ファイルサイズ順に表示 -t
更新日時順に表示 -r, --reverse
表示順を逆順にする -d, --directory
ディレクトリの情報のみを表示 --help
ヘルプメッセージの表示 --version
バージョン情報の表示
例
編集ディレクトリの詳細情報をリスト表示
編集vdir -l /path/to/directory
指定したディレクトリの内容を詳細なリスト形式で表示します。
隠しファイルも含めて表示
編集vdir -a /path/to/directory
隠しファイルも含めて、指定したディレクトリの内容を表示します。
サイズを人間が読みやすい形式で表示
編集vdir -lh /path/to/directory
ファイルサイズを人間が読みやすい形式で表示します(例:1K、2M、5G)。
更新日時順に表示
編集vdir -t /path/to/directory
指定したディレクトリの内容を更新日時順に表示します。
更新日時順に逆順で表示
編集vdir -tr /path/to/directory
指定したディレクトリの内容を更新日時順に逆順で表示します。
GNU Core Utilities 独自の特徴
編集vdir
コマンドは、ls
コマンドの一部として、GNU Core Utilities によって提供されています。Unix および POSIX 標準には含まれていませんが、GNU システムではディレクトリの内容を視覚的にリスト表示するための便利なツールです。
このコマンドは特に、ファイルの詳細情報をわかりやすく表示するために使用されます。特にファイルの権限や所有者、ファイルサイズなどの情報を一目で確認したい場合に有効です。
その他の情報
編集vdir
コマンドは、主にディレクトリの内容を視覚的にリスト表示する目的で使用されますが、ls
コマンドと組み合わせて使うことで、より柔軟にファイルの管理が可能です。