Gnuplot
UNIX系OSやWindowsで二次関数や三角関数などのグラフを描きたい場合、Gnuplotが非常に役立ちます。
公式サイトからWindows版も入手可能です。単体でダウンロードすることもできますし、Windows版Maximaのフルセットにもgnuplot.exeが含まれています。使い方はLinux版と同様に利用でき、ターミナルやコマンドプロンプトで「?」と入力すると、日本語のヘルプ画面が表示されます。
Linuxの場合
編集インストールや起動方法
編集- gnuplotの使い方
まず、Gnuplotをインストールします。一般的なLinuxディストリビューションでは、以下のコマンドでインストールできます。
- Debian/Ubuntu系
sudo apt install gnuplot
- Fedora系
sudo dnf install gnuplot
- Arch系
sudo pacman -S gnuplot
インストール後、ターミナルで以下のコマンドを入力してGnuplotを起動します。
gnuplot
起動すると、ターミナル上で「gnuplot>」のプロンプトが表示され、ここで数式を入力できます。
数式の入力方法
編集二次関数の入力は x**2
と記述します。x^2
とすると、異なる意味になります。また、Gnuplotには分数計算の機能がないため、係数や定数項はあらかじめ小数に変換しておく必要があります。
たとえば、 を描画したい場合、次のように入力します。
gnuplot> plot (x**2)*0.5
すると、GUI出力画面が開きます。最初にグラフを表示すると、以下のような警告メッセージが表示されることがありますが、実用上の問題はありません。
Warning: Ignoring XDG_SESSION_TYPE=wayland on Gnome. Use QT_QPA_PLATFORM=wayland to run on Wayland anyway.
X軸やY軸の表示範囲を設定する場合は、次のように指定できます。
gnuplot> set xrange [-7:7] gnuplot> set yrange [-2:13]
設定後に再度グラフを描画するためには、再度 plot
コマンドを実行します。
グラフが表示されたら、メニューバーの機能を使って、アプリ外部に出力保存(エクスポート)できます。PNG形式やSVG形式などで出力可能で、「export plot to file」ボタンを押すことで選択できます。
Windowsの場合
編集公式サイトからリンクされているSourceForgeにWindows版が用意されています。最新バージョンの実行ファイルをダウンロードし、インストールします。
インストール後は、タスクバーから「gnuplot」を選択し、起動すればOKです。コマンドラインが開きますので、Linuxの場合と同様に以下のように入力して利用できます。
plot sin(x)
万が一、タスクバーに起動メニューが表示されない場合は、インストールされたフォルダのbinディレクトリ内にgnuplot.exeがありますので、これを実行しても専用コマンドラインが起動します。
次回以降の起動を簡単にするために、ショートカットを作成しておくと便利です。
終了するには
編集終了するには、コマンドラインで exit
または quit
と入力してエンターキーを押します。応答に数秒かかる場合がありますが、終了処理が行われます。