Handlebars
概要
編集Handlebarsは、HTMLテンプレートを効率的に作成するためのテンプレートエンジンです。シンプルな構文と強力な機能を組み合わせることで、動的なWebコンテンツの生成を容易にします。
基本構文
編集変数の表示
編集基本的な変数の表示には二重中括弧({{}}
)を使用します:
HTMLエスケープ
編集デフォルトでは、Handlebarsは変数の値をHTMLエスケープします。三重中括弧({{{}}}
)を使用することで、エスケープを無効化できます:
制御構文
編集if文
編集条件分岐には#if
ヘルパーを使用します:
each文
編集配列やオブジェクトの繰り返し処理には#each
ヘルパーを使用します:
カスタムヘルパー
編集ヘルパーの定義
編集JavaScriptでカスタムヘルパーを定義できます:
Handlebars.registerHelper('formatDate', function(date) { return new Date(date).toLocaleDateString(); });
- 使用例:
パーシャル
編集パーシャルの定義と使用
編集再利用可能なテンプレート部品をパーシャルとして定義できます:
ブロックヘルパー
編集カスタムブロックヘルパー
編集より複雑な処理を行うブロックヘルパーを作成できます:
Handlebars.registerHelper('list', function(items, options) { const itemsAsHtml = items.map(item => <code><li>${options.fn(item)}</li></code> ).join(''); return <code><ul>${itemsAsHtml}</ul></code>; });
- 使用例:
データの受け渡し
編集コンテキスト
編集テンプレートにデータを渡す基本的な方法:
const template = Handlebars.compile(source); const html = template({ user: { name: "山田太郎", email: "yamada@example.com" } });
ベストプラクティス
編集パフォーマンス最適化
編集- テンプレートのプリコンパイル
- 複雑なヘルパーの使用を最小限に
- 適切なキャッシング戦略の実装
セキュリティ考慮事項
編集- ユーザー入力のエスケープ
- XSS攻撃の防止
- 信頼できないデータのサニタイズ
よくある問題とその解決方法
編集スコープの問題
編集ネストされたブロック内で親スコープにアクセスする方法:
デバッグ方法
編集console.log
ヘルパーの使用- デバッグツールの活用
- エラーハンドリング
高度な機能
編集カスタムブロックパラメータ
編集インラインパーシャル
編集APIリファレンス
編集組み込みヘルパー
編集if
unless
each
with
lookup
log
テンプレートオプション
編集data
compat
strict
preventIndent
拡張機能とプラグイン
編集主要な拡張機能
編集handlebars-layouts
handlebars-helpers
handlebars-intl
デプロイメント
編集ブラウザ環境
編集<script src="handlebars.min.js"></script>
Node.js環境
編集const Handlebars = require('handlebars');
バージョン互換性
編集破壊的変更
編集主要なバージョン間の重要な変更点と移行ガイド
コミュニティリソース
編集参考文献
編集- 公式ドキュメント
- チュートリアル
- コミュニティフォーラム