I2P
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I2Pとは
編集I2P (Invisible Internet Project) とは、アプリケーションが送るメッセージを匿名化するオーバーレイ・ネットワークを構築するソフトウェアである。これを使用することで匿名で(2ちゃんねるのようなIPによる追跡が可能なものではなく)ウェブサーフィングやチャット、ブログ、ファイル転送などを行うことができる。I2Pは複数のオープンソースソフトウェアライセンスの下で公開されている。I2Pの名称は Invisible Internet Project (不可視インターネットプロジェクト) を由来とし、検閲のない自由な社会を形成しようと努力している人達を支えるために2003年から開発が始められた。
導入
編集I2Pの導入
編集- I2Pダウンロード から使用しているOSに合ったI2P本体をダウンロード
- Windowsユーザーはi2pinstall_x.x.x.x_windows.exe(xはバージョン番号)を実行してインストラクションに従ってセットアップを行う
- Unixユーザーはi2pinstall_x.x.x.x.jarをダブルクリックして実行。できなかったらターミナルを開いて java -jar i2pinstall_x.x.x.x.jar とする
- CUIのみでインストールしたい場合 java -jar i2pinstall_0.9.7.1.jar -console とするとよい
(※ただし、I2PはJAVA実行環境が必須なので、事前にJAVAランタイムを導入しておくこと)
I2Pの実行
編集- Windowsの場合、セットアップが終了したら単に"Start I2P"ボタンを押すとデフォルトブラウザでルーターコンソールが開くので後はインストラクションに従って設定をする
- Unixユーザーは"i2prouter"スクリプトを使用してI2Pサービスの実行、停止などを行うことができる (例:I2Pサービスの開始 i2prouter start, I2Pサービスの停止 i2prouter stop)。
- 実行ができたらルーターコンソールで設定を行う
I2Pインストール後の設定
編集- NAT/ファイアーウォールの設定:もしTCPポートを開けていたら設定画面から開いているポートに合わせる
- 帯域の設定:デフォルトでは 下り 96 KBps/上り 40 KBps と遅いため設定画面からこれを任意の値に変更
ブラウザのプロキシ設定
編集I2Pを通してウェブサーフィングやeepsites(I2P内のみ閲覧ができるサービス)の閲覧を行いたい場合、ブラウザのプロキシ設定を変更する
- Firefoxの場合
- 環境設定 -> 詳細 -> ネットワーク -> 接続設定.. を開く
- ラジオボタンを手動でプロキシを設定するに変更
- HTTPプロキシ:の項目に localhost、ポート:に 4444 と入力し設定を終わる
- ifconfig.me などにアクセスし、IPをチェック