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配列
編集プログラミングにおける配列(Array)は、同じデータ型の要素が連続して格納されたデータ構造です。配列は、複数の値を一つの変数に格納するために使用され、要素はインデックス(通常は0から始まる整数)によって識別されます。効率的なデータアクセスと操作が可能で、データの集合を扱う際に重要な役割を果たします。
配列の特性
編集配列の主な特性は以下の通りです:
- 同じデータ型の要素: 配列内のすべての要素は同じデータ型である必要があります。
- 連続したメモリ領域: 配列の要素は連続したメモリ領域に格納されます。
- 要素のインデックス: 通常、0から始まる整数インデックスでアクセスされます。
- 固定サイズ: 配列のサイズは作成時に決まり、変更できません。
Javaの配列
編集Javaの配列は、以下の特徴を持ちます:
- オブジェクトとして扱われる。
- 固定サイズで、要素はインデックスを用いてアクセス可能。
基本操作
編集以下に配列の基本操作を示します。
import java.util.Arrays; public class ArrayExample { public static void main(String[] args) { // 配列の宣言と初期化 int[] numbers = {5, 2, 7, 1, 9}; // 配列の要素へのアクセス System.out.println("First element: " + numbers[0]); // 配列の長さを取得 System.out.println("Array length: " + numbers.length); // 拡張forループで要素を反復 for (int num : numbers) { System.out.println(num); } // 配列のコピー int[] copy = Arrays.copyOf(numbers, numbers.length); System.out.println("Copied array: " + Arrays.toString(copy)); // 配列のソート Arrays.sort(numbers); System.out.println("Sorted array: " + Arrays.toString(numbers)); // 配列の比較 int[] numbers2 = {1, 2, 5, 7, 9}; System.out.println("Arrays are equal: " + Arrays.equals(numbers, numbers2)); } }
このコードは、配列の基本的な操作を示しており、Javaのjava.util.Arrays
クラスが提供する便利なメソッドを活用しています。
配列の主なメソッド
編集以下は、java.util.Arrays
クラスで提供される主なメソッド一覧です。
配列のメソッド一覧 メソッド 説明 copyOf()
配列を指定した長さでコピーします。 sort()
配列を昇順にソートします。 equals()
配列同士を比較します。 binarySearch()
ソートされた配列で二分探索を行います。 fill()
配列の全要素を指定値で初期化します。 toString()
配列を文字列として返します。
多次元配列
編集多次元配列は、配列の要素が配列となる構造です。以下は2次元および3次元配列の例です。
// 2次元配列の宣言 int[][] twoDimArray = { {1, 2, 3}, {4, 5, 6}, {7, 8, 9} }; // 3次元配列の宣言 int[][][] threeDimArray = { { {1, 2}, {3, 4} }, { {5, 6}, {7, 8} } };
多次元配列はネストされたforループで反復処理することが一般的です。
// 2次元配列の反復処理 for (int[] row : twoDimArray) { for (int element : row) { System.out.print(element + " "); } System.out.println(); }