改廃された技術

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Javaの改廃された技術や利用が推奨されない技術は、技術の進化、新しい要求、セキュリティ上の懸念などによって置き換えられます。以下に、代表的な技術を示します。

Java Applet

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  • サポート開始年: 1995年
  • サポート終了年: 2020年
廃止または衰退の理由
セキュリティ上の問題やHTML5などの新しいウェブテクノロジーの台頭により、主要ブラウザがJava Appletのサポートを終了しました。
代替技術
HTML5やJavaScriptによるウェブアプリケーションの開発が一般的です。

古いJavaバージョン

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  • 対象: Java 8以前のバージョン
利用推奨されない理由
セキュリティパッチの提供が終了しているため、セキュリティリスクが高まります。
推奨バージョン
最新のLTS(Long Term Support)バージョンを使用することが推奨されます(例: Java 17、Java 21など)。

deprecatedなメソッドやクラス

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  • 対象: Java API内でdeprecatedとマークされたメソッドやクラス
利用推奨されない理由
将来のバージョンで削除される可能性があるため、新規コードでの利用を避けるべきです。
代替策
公式ドキュメントを参照し、推奨される新しいメソッドやクラスを使用してください。

RMI (Remote Method Invocation)

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  • サポート開始年: 1997年
  • サポート終了年: なし(ただし利用は減少)
廃止または衰退の理由
分散オブジェクトシステムとして設計されましたが、gRPCやRESTful Webサービスなど、より軽量でシンプルなRPCフレームワークが登場したため、利用が減少しています。
代替技術
gRPCやRESTful APIが主に使用されます。

EJB (Enterprise JavaBeans)

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  • サポート開始年: 1998年
  • サポート終了年: なし(ただし利用は減少)
廃止または衰退の理由
エンタープライズアプリケーション開発のためのコンポーネントモデルでしたが、Spring FrameworkやQuarkusなど、軽量なフレームワークが普及したため、利用が減少しました。
代替技術
Spring Framework、Jakarta EE、またはMicronautが一般的です。

AWT (Abstract Window Toolkit)

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  • サポート開始年: 1995年
  • サポート終了年: なし(一部機能は置き換えられました)
廃止または衰退の理由
SwingやJavaFXなど、より強力で柔軟なGUIツールキットが開発され、AWTの一部機能が非推奨化されました。
代替技術
SwingやJavaFXが主に使用されます。

Java Web Start

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  • サポート開始年: 2001年
  • サポート終了年: 2019年(Oracle JDK 11以降で廃止)
廃止または衰退の理由
セキュリティ上の懸念やブラウザベンダーによるサポートの停止により利用が減少しました。
代替技術
Spring BootやQuarkusによるウェブアプリケーション、もしくはJavaScriptベースのフレームワーク。

Java Servlet API 2.x

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  • サポート開始年: 1999年
  • サポート終了年: 2009年(Servlet 3.0以降に置き換えられました)
廃止または衰退の理由
Servlet 3.0以降で非同期処理やセキュリティ機能が追加され、古いバージョンが推奨されなくなりました。
代替技術
Servlet 3.0以降のバージョン、またはSpring MVCなどのフレームワーク。

JavaBeans

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  • サポート開始年: 1996年
  • サポート終了年: なし(現役で使用される場合もあり)
廃止または衰退の理由
モダンなフレームワーク(Spring Frameworkなど)の登場により、一部利用が減少しました。
代替技術
Spring FrameworkやJakarta Bean Validationなどが使用されます。