const は、JavaScript における定数を宣言するためのキーワードです。const で宣言された変数は、再代入ができません。これにより、値が変更されることを防ぐことができます。ただし、オブジェクトや配列などの参照型の値に対しては、その内部のプロパティや要素を変更することが可能です。

構文

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const variableName = value;

説明

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  • const で宣言された変数は、初期化時に値を設定する必要があり、その後、再代入はできません。
  • const はブロックスコープを持ち、変数は宣言されたブロック内でのみ有効です。
  • const で宣言された変数の名前は、通常、大文字で記述されることが一般的ですが、これは推奨されるスタイルではなく、好みによります。

使用例

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// 定数の宣言
const pi = 3.14159;
console.log(pi); // 3.14159

// 再代入はエラーになる
pi = 3.14; // TypeError: Assignment to constant variable.

この例では、piconst を使って宣言していますが、再代入しようとするとエラーが発生します。

参照型の変数

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const で宣言された変数が参照型(オブジェクトや配列など)である場合、その参照先の内容は変更可能です。つまり、オブジェクトや配列のプロパティや要素を変更することはできますが、変数自体を再代入することはできません。

// 参照型の場合
const person = { name: 'Alice', age: 25 };

// オブジェクトのプロパティの変更は可能
person.age = 26; // 有効

// 変数への再代入はできない
person = { name: 'Bob', age: 30 }; // TypeError: Assignment to constant variable.

この例では、person というオブジェクトを const で宣言しています。age プロパティを変更することはできますが、person 変数自体を再代入しようとするとエラーが発生します。

let との違い

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letconst は似ているようで異なります。どちらもブロックスコープを持ちますが、主な違いは再代入の可否です。

特徴 const let
再代入 不可 可能
初期化 必須 任意
変数の再宣言 不可 可能

const は再代入ができないため、定数として使用するのに適しています。一方で、let は再代入が可能であり、変数として使うことができます。

注意点

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  • const で宣言した変数は、必ず初期化しなければなりません。宣言時に値を設定しないとエラーになります。
  • const は、変数の再代入を防ぐだけであり、オブジェクトや配列の内容は変更可能です。

関連項目

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参考

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