Maxima/FreeBSDにおけるインストールの仕方
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FreeBSDにおけるインストールの仕方
編集MaximaはFreeBSDのportsコレクションを使ってインストールすることができる。スーパーユーザー権限を持つユーザー(rootとか)で、
# cd /usr/ports/math/maxima/ # make WITH_xxx=yes install
とすると、依存するソフトウェアー(gnuplotなど)のビルドとインストールが同時に始まる。WITH_xxxはmakeのオプションで、これによりMaximaを動かすCommon Lisp処理系を選ぶことができる。オプションは以下の表のようになっている。
Common Lisp処理系 | オプション | ライセンス |
GNU Common Lisp | WITH_GCL | GPL |
CLISP | WITH_CLISP | GPL |
CMU implementation of Common Lisp | WITH_CMUCL | パブリックドメイン |
Steel Bank Common Lisp | WITH_SBCL | MIT,パブリックドメイン |
なお、オプションがない"make install"場合はWITH_SBCL=yesを指定した場合と同じである。どれを選ぶかは
- 速度重視ならCMUCL(CMUCLは数値計算に最適化されている)
- 新しさ重視ならSBCL(SBCLはCMUCLの派生でもっとも開発が進んでいる)
- 安定重視ならGCL(Maximaは基本的にGCLで開発されている)
を基準にするとよいだろう。
ftpがプロキシを通さないと使えない環境ではさらにプロキシの設定を行なっておかなければならない。設定は環境変数'ftp_proxy'にプロキシサーバーの情報を代入するだけである。tcshなら、
# setenv FTP_PROXY http://あなたの環境のプロキシサーバー:プロキシポート番号 例:setenv FTP_PROXY http://ftp.proxy.example.org:8080
bashなら
# export FTP_PROXY=http://あなたの環境のプロキシサーバー:プロキシポート番号
のコマンドをmakeの前に発行しよう。
===> Registering installation for maxima ...
で無事に終わったら、インストール完了である。