OsiriX オンライン解説文書/OsiriX について
OsiriX (オザイリクス)は、医用検査機器 (MRI, CT, PET, PET-CT, ...) と共焦点顕微鏡 (LSM とBioRAD-PIC 形式) から作成されたDICOM 画像 (拡張子 ".dcm"/".DCM") 処理に特化したソフトウエアです。他にも多くのファイル形式に対応しており、TIFF (8, 16, 32 bits), JPEG, PDF, AVI, MPEG やQuicktime 形式があります。画像の通信やファイル形式は、DICOM standard に完全準拠しています。OsiriX は、PACS や医用画像機器からDICOM 通信規格 (STORE SCP -Service Class Provider, STORE SCU -Service Class User 及びQuery/Retrieve) による画像の受信が可能です。
OsiriX は、複数モダリティや多次元画像の運用、表示を中心に設計されています。多次元画像には、2D Viewer, 3D Viewer, 4D Viewer (時間軸を有する3D シリーズ、例えばCardiac-CT) と5D Viewer (時間、機能軸を有する3D シリーズ、例えばCardiac-PET-CT) があります。3D Viewer は、全てのレンダリング法に対応しています。レンダリング法として、多断面再構成法 (MPR), サーフェスレンダリング法, ボリュームレンダリング法と最大値投影法 (MIP) があります。これらはすべて4 次元データをサポートしており、異なる2 シリーズ (例えばPET-CT) からフュージョン画像の作成が可能です。
OsiriX は、医用画像用DICOM・PACS ワークステーションであると同時に、医系リサーチ (放射線医学や核医学画像)、機能画像、3D 画像、共焦点顕微鏡や分子イメージング用の画像処理ソフトウエアパッケージです。
OsiriX は、利用者の利便性を大きく広げるプラグインによる機能拡張に対応しています!。このプラグイン機能により、簡便なオブジェクト指向言語であるObjective-C による、強力なココアフレームワークの開発環境を利用することもできます。
日本ではニュートン・グラフィックス社が唯一の公式スポンサー企業となっています。
参考書籍
編集- 杉本真樹 『消化管・肝胆膵ベッドサイドイメージング―フリーソフトウェアOsiriXでつくる3Dナビゲーション』 へるす出版、2009年。ISBN 978-4892696886。 http://www.herusu-shuppan.co.jp/book/650_699/688.html