組込み型

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Pythonインタープリターには、常に利用可能な関数や型がいくつか組込まれています。

Pythonは動的型付けな言語です。変数には型がなく変数の示すオブジェクトが型を持ちます。 これはPythonの興味深い特徴であり、PythonはLispSchemeなどのような特殊な言語群の一部となっています。

一方、静的型付けな、C言語Javaなどのコンパイル言語の場合には、最初に変数の名前と型を宣言してから、内容を割当てる必要があります。 これはコンパイル作業を最適化することができるので、これらの言語にとっては好ましいことです。

他方、動的型付けは、特にメタプログラミングや再帰性(Reflexivity)のような高レベルの論理構成を簡単に書くことができます。 またポリモーフィズムを実践するためには、リストや辞書などの充実したデータ構造の使用が役に立ちます。

組込み型の概観

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数値
int
整数
bool
論理型
float
浮動小数点数
complex
複素数
シーケンス型
str
文字列
list
リスト
tuple
タプル
range
範囲
dict
辞書
文字シーケンス型
str
文字列
バイトシーケンス型
bytes
イミュータブルなバイト列
bytearray
ミュータブルバイト列
memoryview
メモリービュー
集合
set
ミュータブルな集合
frozenset
イミュータブルな集合
マッピング
dict
辞書
Dictionary view objects
辞書の項目の動的なビュー
定数の型
NoneType
定数Noneの型
NotImplementedType
定数NotImplementedの型
呼出し可能
その他の組込み型
module
モジュール
class
クラスとクラスのインスタンス
function
関数

リテラル

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# 数値型 (Numeric types)

# int: 整数
decimal_integer = 42              # 10進数
binary_integer = 0b101010         # 2進数 (42)
octal_integer = 0o52              # 8進数 (42)
hexadecimal_integer = 0x2A        # 16進数 (42)

# bool: 論理型
boolean_true = True
boolean_false = False

# float: 浮動小数点数
decimal_float = 3.14
scientific_notation_float = 6.022e23    # 6.022 × 10^23

# complex: 複素数
complex_number = 2 + 3j
complex_with_float = 1.5 - 0.5j

# シーケンス型 (Sequence types)

# str: 文字列
string_value = "Hello, World!"

# list: リスト
list_value = [1, 2, 3, "apple", True]

# tuple: タプル
tuple_value = (1, 2, 3, "banana", False)

# range: 範囲
range_value = range(1, 10, 2)  # 1, 3, 5, 7, 9

# マッピング型 (Mapping types)

# dict: 辞書
dict_value = {"key1": "value1", "key2": 42, "key3": True}

# 辞書の項目の動的ビュー
dict_keys = dict_value.keys()
dict_values = dict_value.values()
dict_items = dict_value.items()

# バイトシーケンス型 (Binary sequence types)

# bytes: イミュータブルなバイト列
bytes_value = b"immutable bytes"

# bytearray: ミュータブルバイト列
bytearray_value = bytearray(b"mutable bytes")

# memoryview: メモリービュー
memoryview_value = memoryview(bytearray_value)

# 集合型 (Set types)

# set: ミュータブルな集合
set_value = {1, 2, 3, "orange"}

# frozenset: イミュータブルな集合
frozenset_value = frozenset({1, 2, 3, "apple"})

# 定数の型 (Constants types)

# NoneType: Noneの型
none_value = None

# NotImplementedType: NotImplementedの型
not_implemented_value = NotImplemented

数値

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数値には、int(整数)、float(浮動小数点数)、complex(複素数)の3種類があります[1]。 標準ライブラリには、有理数を表すfractions.Fractionと、ユーザーが精度を定義できる十進数浮動小数点数を表すdecimal.Decimalという追加の数値型があります。

整数型 int はPythonの組込み型です。 整数の精度は無限です[2]

論理型 bool はPythonの組込み型です。 論理型は整数のサブタイプでもあります。

浮動小数点型 float はPythonの組込み型です。 浮動小数点数は、通常Cではdoubleを使って実装されています。 プログラムを実行しているマシンの浮動小数点数の精度や内部表現についての情報は、sys.float_infoにあります。

complex

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複素数型 complex はPythonの組込み型です。 複素数には実数部と虚数部があり、それぞれが浮動小数点数になっています。 複素数zからこれらの部分を抽出するには、z.realとz.imagを使用します。

脚註

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  1. ^ Numeric Type” (2021年11月15日). 2021年11月17日閲覧。
  2. ^ 多倍長整数という意味です。

参考文献

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