すべての生物(せいぶつ)は、いきるための(みず)食料(しょくりょう)住み家(すみか)などの資源(しげん)得る(える)ために、環境(かんきょう)共有(きょうゆう)して 生きています。

これらの資源には限り(かぎり)があることから、1匹以上の生物が同じ資源を利用するとなると資源をめぐっての競争(きょうそう)が起こります。2匹が争うと1匹が勝利(しょうり)し、勝ったほうの1匹が資源を消費(しょうひ)します。

いきものの生まれつきの特徴のうち、資源を得ようとする争いで有利な点があると、適応(てきおう)と呼ばれます。適応(てきおう)は親から子へ受けつがれ、次第(しだい)にその個体(こたい)がいる集団(しゅうだん)や近くにいる別の集団に広まっていきます。これを自然淘汰(しぜんとうた)、あるいは進化(しんか)といいます。

大きな群集(ぐんしゅう)から小集団が別れてしまった場合、元にいた場所とは違う環境を探す(たとえば山川を越えたり、あるいは島に移住したりするなど)ことがよくあります。そうした際には資源や敵対者が違うことから、以前の環境とは異なる適応が必要となります。大集団の方は環境がそのままなので適応の種類は変わりません。時がたつと別れた集団は元の集団と似なくなり、数千年以上も経てば違いが多すぎて同じ(しゅ)だとは思えなくなります。この過程は種形成(しゅけいせい)といい、進化の重要な点でありどんな種でも避けることはできません。

地球は45億年前に生まれ、そのときには岩石と水だけが地球にあって、まだ生き物はいませんでした。 38億年前には海中に初めての生物が誕生しました。それはちっぽけな単細胞生物(たんさいぼうせいぶつ)ですが、分裂することで数を増やし、数十億年後にはより複雑に進化を遂げました。

そして10億年前に初めて多細胞生物(たさいぼうせいぶつ)誕生(たんじょう)しました。よりすぐれた新しい種により 古い種は絶滅(ぜつめつ)に追いやられたことから、古代種の多くは現代に生息してはいませんが、それらは地下の深くに埋もれた化石(かせき)となって発見されています。


Wikipedia
Wikipedia
ウィキペディア生命の起源の記事があります。