名詞は、物や事柄、人などを表す言葉です。例えば、「林檎」や「レストラン」、「物語」などのことです。

フランス語の名詞は、全て男性・女性どちらかの性を持っています。「fille(少女)」は女性、「garçon(少年)」は男性など、もともと性を持っている名詞はそのままの性に分類されます。しかし「洋服」、「野菜」など、その他多くの名詞の分類には規則性がなく、見た目から男性名詞か、女性名詞かの区別をすることはできません。
新出の名詞は、次の項で説明される「冠詞」とセットで覚えてしまうようにすると、自然に性も覚えることができます。

男性名詞

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  • chapeau (帽子)
  • chocolat (チョコレート)
  • poisson (魚)
  • arbre (木)     etc.


● 言語の名前は、原則として全て男性名詞です。

  • français (フランス語)
  • japonais (日本語)
  • anglais (英語)


女性名詞

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  • étoile (星)
  • gare (駅)
  • montre (腕時計)
  • chanson (歌)    etc.


● "e" で終わる国の名前は女性名詞です。

  • Allemagne (ドイツ)
  • Chine (中国)
  • Espagne (スペイン)
  • France (フランス)
  • Italie (イタリア)


名詞の性は、あくまで名詞自体が持つものであり、フランス語を話そうとする人の性別とは全く関係のないものです。文法上では、冠詞や形容詞、動詞などが、名詞の性に合わせて形を変えます。
辞書を引いた時に、名詞の後に「男」「女」と記してある記号は、この性を示しています。辞書によっては「m」「f」と記してあるものもありますが、これは「masculin(男性の)」と「féminin(女性の)」の意味です。

注意

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両性の名詞

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職業名などの一部の名詞は、語尾に e を付けることで女性名詞に変化するものや、そのままの形で男性名詞としても女性名詞としても使えるものがあります。

  • étudiant (男子学生/男性名詞)
  • étudiante (女子学生/女性名詞)
  • ami (男友達/男性名詞)
  • amie (女友達/女性名詞)


  • peintre (画家/男女同形)
  • élève (生徒/男女同形)
  • pianiste (ピアニスト/男女同形)


名詞自体が持つ性

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名詞自体が性の概念を含んでいるものは、そのままの性に分けられます。

  • garçon (少年/男性名詞)
  • fille (少女/女性名詞)
  • homme (男の人/男性名詞)
  • femme (女の人/女性名詞)


単数・複数

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名詞には単数形と、複数形があります。単数形は一つのもの、複数形は二つ以上あるもののことです。多くの名詞は、単数形に -s を付けると複数形になります。ただし、英語などとは違い -s 部分の発音はしません。

  • montre → montres (腕時計)
  • livre → livres (本)
  • fleur → fleurs (花)


語尾が -s, -x, -z で終わっているものは、そのままの形で複数形になります。

  • bras → bras (腕)
  • noix → noix (クルミ)
  • nez → nez (鼻)


単数形が -eu, -au, -eau で終わるものは、語尾に -x を付けて複数形とします。また -al-aux に変えます。

  • chapeau → chapeaux (帽子)
  • jeu → jeux (ゲーム)
  • journal → journaux (新聞)


不規則な変化をする名詞もあります。

  • œil → yeux (目) ※œil は片方だけの目の意味。両目は yeux になります。