帝制ローマ初期の年代記作家 ティトゥス・リーウィウス・パタウィーヌスTitus Livius Patavinus:前64年もしくは前59年頃-後17年)の名言集。

西暦1714年に刊行された『ローマ建国史』の印刷本(第6巻~第23巻)

『ローマ建国史』について

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リーウィウスの著作として知られているのは Ab Urbe Condita (『首都が建設されてから』、通称『ローマ建国史』)という膨大な年代記で、彼の名言も同書から引用される。

『ローマ建国史』は、全142巻のうち、計35巻(第1巻~第10巻、第21巻~第45巻)だけが伝存している。すなわち、サムニウム戦争ピュロス戦争第一次ポエニ戦役などを描写した第11巻~第20巻がほぼ散逸しており、その後の帝制初期までを記した第46巻~第142巻がほとんど失われているが、帝制期に編まれた著者不詳の要約書(Periochae [1][2])によってストーリーの大筋を知ることができる。

『ローマ建国史』の構成
第1巻 アエネーアースの神話から、王制の終わりまで
第2巻-第5巻 共和制の創設からガリア人による征服まで
第6巻-第10巻 イタリア諸部族との戦い
第11巻-第20巻 (散逸)第一次ポエニ戦役など
第21巻-第30巻 第二次ポエニ戦役
第31巻-第45巻 東方の諸戦役
第46巻-第142巻 (散逸)

第一デカーデ(第1巻~第10巻)

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第三デカーデ(第21巻~第30巻)

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第三デカーデ(第21巻~第30巻)は、第二次ポエニ戦役の記述に当てられている。この戦役の中心人物はいうまでもなくカルタゴの名将ハンニバルであり、これに対してローマ側の主役は「ローマの盾」と称賛されたファビウス クィントゥス・ファビウス・マクシムス・ウェッルコスス・クンクタートル となっている。

第22巻

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「状況判断は、人が与えるというよりむしろ状況が人に与えるものだ」

第四デカーデ(第31巻~第40巻)

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第五デカーデ(第41巻~第45巻)

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 脚 注 

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  1. ^ Livy, The Periochae - Livius(www.livius.org)などを参照。
  2. ^ livy Periochae (The Latin Library)

参考文献

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  • 『ローマ建国以来の歴史5』 安井萠訳、京都大学学術出版会、2014年

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外部リンク

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