長短の音符を組み合わせると、リズムとなります。リズムは、一般に拍の上に、拍子の上に成り立ちます。

特別な場合、拍や拍子に基づかないリズムが用いられます。西洋音楽では、協奏曲の中で即興的に独奏が演奏を行うカデンツァなどでよく見られます。日本やモンゴルの音楽の中には、曲の最初から最後まで拍や拍子に基づかないリズムとなっているものがあります。

リズムを構成するひとつひとつの音は、拍に等しいか、拍をいくつかつなげてひとつの音とするか、拍を等分に分割して生じるか、いずれかです。また、等分した音をさらに等分することがあります。また、等分した音を今度はいくつかつなげることもあります。このようにしてさまざまな長さの音が生まれ出ます。

代表的なリズム

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8, 16ビート

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シンコペーション

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拍子で、強拍と弱拍を学びました。弱拍のあとに強拍をつなげると、どうなるでしょうか。弱拍のあとに強拍がつながっていると、強拍の始まりでは音が打たれないことになります。このとき、一時的に強拍の音の勢いが弱拍であった音の始まりに移動します。これをシンコペーションといいます。

普通は、移動した結果、強拍よりも強いアクセントが置かれます。
強   弱   中強  弱  
リズム         −     
アクセント  強   強強  ←移動 弱  

シンコペーションは、ひとつの拍の中でも起こります。拍は2等分したときに、はじめのものと次のものは、強拍と弱拍に似た関係になります。さらにそのそれぞれを2等分(都合4等分)すると、それぞれが強拍と弱拍に似た関係になります。従って、ひとつの拍を4等分すると強-弱-中強-弱の関係になるのです。 この関係は、どのレベルでも起こります。2拍を4等分したときにも起こります。また、小節を越えてシンコペーションが作られることもあります。

また、3拍子、または3等分したリズムの、後の2つをまとめたものを、シンコペーションに含めて考えることもあります。

この場合も、強拍よりも長くなった弱拍の方に強いアクセントが置かれるのが普通です
強   弱   弱  
リズム         −  
アクセント  強   強強  ←統合

シンコペーションの音は、原則として、タイで書かれます。しかし、それが読みにくくない場合には、合計した長さの音価の音符を書くことがあります。「読みにくくない」とは、普通、次の条件です。

  1. 音の途中にある強い拍(のようなもの)が、音の最初の拍(のようなもの)に比べて、1ランクだけ上であるとき
  2. 上の条件で書かれたリズムに挟まれ、同じリズムが連続しているとき

休符とシンコペーション

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本来強拍があった場所に、符が置かれる場合があります。

強   弱   中強  弱  
休符を使わないリズム          −     
休符を使ったリズム                
アクセント  強   強強  ←移動 弱  

このような場合、強拍の位置が後ろにずれたと考えることがあります。

強   弱   中強  弱  
リズム                
アクセント  強   弱   移動→ 強強