音楽に使う音は、壊れたブザーのように、四六時中鳴り続けるようなものではありません。いずれかの時点で鳴り始め、いずれかの時点で鳴り終わります。
この「時点」というのは、曲の始まりからどれくらい時間が経ったか、なのですが、現在の楽譜では、音を順に並べてゆくことでそれを示すようになっています。ですから、それぞれの音の長さを示せば、ある音をどの時点からどの時点までならすべきかがわかるのです。
音楽では、音の長さは、秒で表されるわけではありません。拍で表します。
楽譜では、それぞれの音が拍の何倍か、また、何分の1かを、音符の形で表します。これから詳しく見ていきましょう。