中学受験・高校受験の共通のガイド/塾・予備校について
塾
編集教材は何か
編集よほどの大手の塾を除いて、塾独自の教材・問題集ではなく、塾用に執筆している業者の教材を使っています。
中高では、少なくとも東京では、それぞれ数社ほど、業者があります。
教材だけ購入したい場合、東京だと、大久保の「第一教科書」(店舗名)などの教科書の卸売店で、いくつかの塾向け教材を買えます。
買えない業者もあるかもしれませんが、教材のレベルは、それほど変わらないでしょう。
もしかしたら、大手の予備校・進学塾では独自教材もあるかもしれませんが、かなりの大手だけです。
地方の中小の塾の場合、自前で作成しているのは、「教材」・「問題集」というよりも補助プリントみたいなもんです。
印刷費も節約したいし、基本的には、なるべく行さyの教材を使います。
また、塾で使っている(ふだんの問題集ではなく)英単語集など補助的な教材は、意外と書店などで使っている市販の教材です。よほどの大手以外、英単語集は、市販の教材を使っています。
公立中高で配布している教材(特に公立中学)は、あまり進度の早い教材を配布できないので、塾用の中学生むけの問題集は、進度が少しだけ高校範囲に入っています。
入塾について
編集入塾の条件
編集そもそも、塾は誰でも入れるわけではありません。
集団塾は、集団で授業を受けるのが困難な子供の場合、入塾を断ることがあります。個別塾でも、事情によっては入塾が拒否されます。これを「入塾拒否」と言います。
- 塾の方針に賛同できない家庭は入塾お断り
塾には、それぞれ方針があります。たとえば、居残り学習の有無など。特に中高生の場合、女子でも居残りで帰宅が遅くなる場合もあるが、そういうのに賛同できるか等です。
逆に、居残りをさせない方針の塾もありえます。その場合、子供が自分で勉強する必要がありますが、そういうのに賛同できるかです。
ほか、飲酒の禁止、喫煙の禁止など、未成年を対象にするなら、どの塾にもこの方針があります。個別塾も同様です。
- お金の支払いが遅いと退塾
塾の受講料などのお金の支払いが遅いのが慢性的だと、たとえ結果的にお金を支払っても、退塾させられる場合があります。なぜなら塾側からすると、入金の催促(さいそく)の電話とかでも講師の人件費を無駄にするからです。
- 極端に学力が低い
たとえば、中学3年生にもなってアルファベットもろくに書けないとか、そういうのは集団塾への入塾を断られる場合があります。
極端に学力が低い人は、個別指導の補習塾とか、そういうのに行くことになります。
- 態度が悪い
極端に態度が悪いと、退塾させられる場合があります。
子供、保護者の少なくとも片方が、極端に態度が悪いと、退塾です。
子供の態度の悪さなら、授業中に私語が多い、授業中に歩き回る、などなど、退塾です[1]。
ほかの塾生にも迷惑が掛かるので、退塾になります。
- 暴力行為、暴言、その他の違法行為
退塾です。
入塾のタイムスケジュール
編集塾は、入塾しようと思っても、すぐには入塾できないのが普通です。面談などの確認や手続きがあるので、申し込みを開始してから半月~1か月ほどの時間が掛かる場合もあります。
このため、たとえば「中学3年生の4月に塾のスタートを切ろう」と思ったら、それよりも前に、たとえば2年生の冬期講習あたりから入塾を開始するほうが安全です。
特に春の3~4月は年度の変わり目なので、塾側の事務手続きや人事異動(じんじ いどう)などの負担も重なって、入塾が遅れる可能性が高いです。
ほか、定員オーバーによって、つまり講師の数が足りない、教室の数が足りない、などの理由で、すぐには入塾できない場合があります。
事前に余裕をもって入塾しましょう。
塾の保護者会
編集高校受験でも中学受験でも、多くの塾には、保護者会があります[2]。年に数回、塾の方針の説明や、昨今の受験の制度などの解説や、保護者にどう子供を受験勉強を指導すべきかの助言などをするかと思われます。
いっぽう学校側では、公立小学で保護者むけの受験指導しないのは当然ですが、中学ですら保護者むけに何も指導しませんので、保護者は各自で自分で調べる必要があります。
もっとも、塾の講師だって忙しいので、塾の保護者会で説明されるていどの受験制度の説明は、確認程度の基本的なものです。
あいにく書店を見ても、保護者むけの書籍は少なく、私学の受験制度などの傾向などを説明した書籍は少ないです。地域にも寄りますし、あまり市場規模が大きくないのかもしれません。
合格実績・進学実績
編集塾の発表する、塾生の受験結果の実績は、進学実績ではなく合格実績であることが大半です。
塾生の進学実績の情報収集は、難しいのです。たとえば合格後に、塾生だった子が、塾をやめる可能性もよくあります。その場合、塾側からすると、高校入学前に塾をやめられます。このため、実際の進学先を見て確認することが塾はできず、とても進学実績の情報収集は難しいのです。