中学校国語 漢文 > 温故知新

ここでは四字熟語「温故知新」のもとになった話を解説する。なお、原文の難解な漢字はひらがなに直している。

書き下し文と原文

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()1(いは)く、「(ふる)きを(たず)ねて2新しきを知れば、もって師たるべしと」。

子曰、温故而知新、可以爲師矣。

(『論語』より)

  1. 『論語』の場合、ただ「子」と言った場合は孔子のことをさす。
  2. 「あたためて」と読むこともある。

通釈

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孔子はおっしゃった。「昔の出来事や学説を研究して、現在にも通じる新しいものを発見すれば指導する立場になれるだろう」と。

解説

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原文の「温故而知新」から「青は藍より出でて藍よりも青し」で解説した置き字である「而」を取り除いたのが四字熟語「温故知新」である。

本文が短いので全部に返り点を打つと「子曰、温故而知新、可以爲一レ師矣」となる。ここでも置き字と返り点に悩まされることになる。その理由は(ここでは横書きなのでわかりにくいだろうが)「一レ点」が登場することと最後にある置き字「矣」にある。「一レ点」のある部分はレ点を優先して下の字から上の字に返って読み、その後二点へ飛ぶ。さらに最後の「矣」は置き字なので読まない。この二つに気をつけたい。