法学民事法商法コンメンタール会社法第2編 株式会社 (コンメンタール会社法)第2編第3章 新株予約権 (コンメンタール会社法)

条文

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(新株予約権原簿)

第249条
株式会社は、新株予約権を発行した日以後遅滞なく、新株予約権原簿を作成し、次の各号に掲げる新株予約権の区分に応じ、当該各号に定める事項(以下「新株予約権原簿記載事項」という。)を記載し、又は記録しなければならない。
  1. 無記名式の新株予約権証券が発行されている新株予約権(以下この章において「無記名新株予約権」という。)
    当該新株予約権証券の番号並びに当該無記名新株予約権の内容及び数
  2. 無記名式の新株予約権付社債券(証券発行新株予約権付社債(新株予約権付社債であって、当該新株予約権付社債についての社債につき社債券を発行する旨の定めがあるものをいう。以下この章において同じ。)に係る社債券をいう。以下同じ。)が発行されている新株予約権付社債(以下この章において「無記名新株予約権付社債」という。)に付された新株予約権
    当該新株予約権付社債券の番号並びに当該新株予約権の内容及び数
  3. 前二号に掲げる新株予約権以外の新株予約権
    次に掲げる事項
    イ 新株予約権者の氏名又は名称及び住所
    ロ イの新株予約権者の有する新株予約権の内容及び数
    ハ イの新株予約権者が新株予約権を取得した日
    ロの新株予約権が証券発行新株予約権(新株予約権(新株予約権付社債に付されたものを除く。)であって、当該新株予約権に係る新株予約権証券を発行する旨の定めがあるものをいう。以下この章において同じ。)であるときは、当該新株予約権(新株予約権証券が発行されているものに限る。)に係る新株予約権証券の番号
    ロの新株予約権が証券発行新株予約権付社債に付されたものであるときは、当該新株予約権を付した新株予約権付社債(新株予約権付社債券が発行されているものに限る。)に係る新株予約権付社債券の番号

解説

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Wikipedia
ウィキペディア新株予約権原簿の記事があります。
新株予約権が発行された場合には、株式同様、「株主名簿」に相当する、新株予約権の保持者を証明・管理する「新株予約権原簿」が作成される。
ただし、新株予約権については、株式においては1990年の商法改正によって廃止された証券の保持のみがその権利を証する「無記名証券」の制度が残っているため、保持人ではなく、存在する証券を管理する原簿が作成されることもある(第1項及び第2項)。

関連条文

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判例

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前条:
会社法第248条
(株式取得者からの承認の請求)
会社法
第2編 株式会社

第3章 新株予約権

第3節 新株予約権原簿
次条:
会社法第250条
(新株予約権原簿記載事項を記載した書面の交付等)
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