会社法第286条の2
条文
編集(新株予約権に係る払込み等を仮装した新株予約権者等の責任)
- 第286条の2
- 新株予約権を行使した新株予約権者であって次の各号に掲げる者に該当するものは、株式会社に対し、当該各号に定める行為をする義務を負う。
- 第246条第1項の規定による払込み(同条第2項の規定により当該払込みに代えてする金銭以外の財産の給付を含む。)を仮装した者又は当該払込みが仮装されたことを知って、若しくは重大な過失により知らないで募集新株予約権を譲り受けた者
- 払込みが仮装された払込金額の全額の支払(当該払込みに代えてする金銭以外の財産の給付が仮装された場合にあっては、当該財産の給付(株式会社が当該給付に代えて当該財産の価額に相当する金銭の支払を請求した場合にあっては、当該金銭の全額の支払))
- 第281条第1項又は第2項後段の規定による払込みを仮装した者
- 払込みを仮装した金銭の全額の支払
- 第281条第2項前段の規定による給付を仮装した者
- 給付を仮装した金銭以外の財産の給付(株式会社が当該給付に代えて当該財産の価額に相当する金銭の支払を請求した場合にあっては、当該金銭の全額の支払)
- 第246条第1項の規定による払込み(同条第2項の規定により当該払込みに代えてする金銭以外の財産の給付を含む。)を仮装した者又は当該払込みが仮装されたことを知って、若しくは重大な過失により知らないで募集新株予約権を譲り受けた者
- 前項の規定により同項に規定する新株予約権者の負う義務は、総株主の同意がなければ、免除することができない。
解説
編集- 払込を要する新株予約権の権利行使に関して、払込み等を仮装した新株予約権者等に関する支払い責任を定める。2014年改正にて新設
- 募集新株予約権自体を入手する際の払込み(第246条第1項)
- 新株予約権の対価に達するまで。
- 新株予約権の行使に際しての金銭の払込み(第281条第1項又は第2項後段)
- 出資金銭の全額(現物出資で不足相当額の金銭を含む)
- 新株予約権の行使に際しての現物出資の給付(第281条第2項前段)
- 出資給付の全額、不足する分は上の金銭にて補填する。
- 上記の払込が完了しない間は、新株予約権を行使しても、株主としれの権利は行使できない(会社法第282条)。
関連条文
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