公認会計士試験/平成30年第I回短答式/監査論/問題16

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問題

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 経営者確認書に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5 点)

ア.監査人は,経営者に対して,適用される財務報告の枠組みに準拠して財務諸表を作成する責任を果たした旨の経営者確認書を提出するように要請しなければならないが,当該確認事項に信頼性がないと判断した場合,又は当該事項について経営者から確認が得られない場合には,不適正意見又は限定付適正意見を表明しなければならない。

イ.経営者確認書は,企業の財務諸表監査に関連して監査人が求める必要な情報であり,監査証拠である。その日付は,財務諸表に対する監査報告書日より後であってはならず,通常,監査報告書の日付とする。

ウ.監査人は,監査の過程で識別した虚偽表示がない場合又は虚偽表示が識別されたものの,その及ぼす影響が明らかに重要ではない場合を除き,監査人が経営者に要請した経営者確認書の草案について,監査役等とコミュニケーションを行わなければならない。

エ.監査人が必要と判断した事項を確認するために経営者から書面で入手することの目的の一つは,財務諸表又は財務諸表における特定のアサーションに関して入手した他の監査証拠を裏付けることである。

1.アイ
2.アウ
3.アエ
4.イウ
5.イエ
6.ウエ

正解

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5

解説

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ア.監査人は,経営者に対して,適用される財務報告の枠組みに準拠して財務諸表を作成する責任を果たした旨の経営者確認書を提出するように要請しなければならないが,当該確認事項に信頼性がないと判断した場合,又は当該事項について経営者から確認が得られない場合には,不適正意見又は限定付適正意見を表明しなければならない。意見を表明してはならない。監基報580第19項(2)

イ.経営者確認書は,企業の財務諸表監査に関連して監査人が求める必要な情報であり,監査証拠である。その日付は,財務諸表に対する監査報告書日より後であってはならず,通常,監査報告書の日付とする。監基報580第13項A14項

ウ.監査人は,監査の過程で識別した虚偽表示がない場合又は虚偽表示が識別されたものの,その及ぼす影響が明らかに重要ではない場合を除き,必ず監査人が経営者に要請した経営者確認書の草案について,監査役等とコミュニケーションを行わなければならない。監基報260第14項(4)

エ.監査人が必要と判断した事項を確認するために経営者から書面で入手することの目的の一つは,財務諸表又は財務諸表における特定のアサーションに関して入手した他の監査証拠を裏付けることである。監基報580第5項(2)

参照法令基準等

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