公認会計士試験/平成30年第II回短答式/管理会計論/問題2

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問題

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 当工場では部門別原価計算を採用しており,補助部門費の配賦においては,これまで「補助部門間相互の用役の授受を計算上無視する配賦方法」を用いてきた。しかし,この方法では正確性に欠けるのではないかとの懸念から,配賦方法を変更する必要性について現在,検討中である。次の〔資料〕に基づき,「補助部門間相互の用役の授受について計算上も完全に反映する配賦方法」によって計算した場合,補助部門費配賦後の第一製造部門費と第二製造部門費の正しい組合せとして最も適切なものの番号を一つ選びなさい。なお,計算過程で端数が生じる場合,計算途中では四捨五入せず,最終数値の円未満を四捨五入すること。(7点)

資料

1.部門費データ

第一製造部門 第二製造部門 修繕部門 動力部門 工場事務部門
3,480,000円 2,280,000円 114,000円 401,100円 300,000円

2.補助部門費の配賦データ

配賦基準 第一製造部門 第二製造部門 修繕部門 動力部門 工場事務部門
修繕部門費 修繕回数(回) 50 40 10
動力部門費 動力供給量(kwh) 60,000 30,000 10,000
工場事務部門費 従業員数(人) 40 40 10 10 10
第一部門製造費 第二部門製造費
1. 3,938,400円 2,636,700円
2. 3,960,733円 2,614,367円
3. 3,962,610円 2,612,490円
4. 3,964,210円 2,610,890円
5. 3,964,500円 2,610,600円

正解

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5

解説

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工場事務部門費の配賦

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第一製造部門 第二製造部門 修繕部門 動力部門 工場事務部門
配賦割合(資料2より) 40% 40% 10% 10% 100%
工場事務部門費 120,000 120,000 30,000 30,000 300,000

立式

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修繕部門費をX円,動力部門費をY円とする。

部門費
第一製造部門 第二製造部門 修繕部門 (X) 動力部門 (Y)
配賦前 3,480,000円 2,280,000円 114,000円 401,100円
工場事務部門費配賦額 120,000円 120,000円 30,000円 30,000円
修繕部門費 0.5X 0.4X 0.1X
動力部門費 0.6Y 0.3Y 0.1Y
3,480,000 +120,000 +0.5X +0.6Y 2,280,000 +120,000 +0.4X +0.3Y 114,000 +30,000 +0.1Y 401,100 +30,000 +0.1X

X=114,000+30,000+0.1Y

Y=401,100+30,000+0.1X

これを解くと,X=189,000円,Y=450,000円.この解を上記式に代入して,

第一部門費
3,480,000 +120,000 +0.5×189,000 +0.6×450,000 =3,964,500
第二部門費
2,280,000 +120,000 +0.4×189,000 +0.3×450,000 =2,610,600
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