古典ラテン語/相関詞
< 古典ラテン語
相関詞
編集相関詞 (correlative) は、文において相関関係をなす語で、二つの人や物事を比べた時の質や量についての情報を与える。ラテン語ではさまざまな品詞にわたる。
- 相関代名詞 (correlative pronoun)
- 相関形容詞 (correlative adjective)
- 相関副詞 (correlative adverb)
- 相関接続詞 (correlative conjunction)
相関詞としては、単独ではなく、二つの語を組み合わせて用いる。
- 相関詞の例
おもな相関詞
編集相関詞 | 型1 | 型2 | 品詞 | 意味 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
aliā | 他の | 方法・ 経路 |
副詞 | 他の方法で、他の経路で | 形容詞 alius の女性・単数・奪格 | |
aliās | 他の | 場所, 時 |
副詞 | 他の場所で、 他の時に |
形容詞 alius の女性・複数・対格 | |
alibī | 他の | 場所 | 副詞 | 他の場所で | 形容詞 alius +副詞 ibī | |
aliō | 他の | 行き先 | 副詞 | 他の方向へ、他の場所へ | 形容詞 alius の中性・単数・奪格 | |
aliquam | 不定 | 数量 | 副詞 | 大いに | ※副詞的対格 | |
aliquandō | 不定 | 時 | 副詞 | (時間)ときどき、 あるとき、かつて、いつか、ついに |
/代名副詞 を参照。 | |
aliquō | 不定 | 様態, 行き先 |
副詞 | (場所)どこかへ | /代名副詞 を参照。 | |
aliter | 他の | 様態 | 副詞 | 別の方法で、違う風に | [類義表現] aliō modō | |
eō | 中称 指示 |
行き先, 場所, 時ほか |
副詞 | (場所) そこに、その場所へ、 (時間) その時まで、 (理由) それゆえに、 (程度) その程度 |
[語源] 指示代名詞 is の中性・単数・奪格。 [類義表現] in eō locō, in eum locum, eō tempore, eā rē [派生語] adeō, ideō | |
脚注
編集
関連項目
編集関連記事
編集- 英語版ウィクショナリー