地球
地球とは、太陽系第三惑星であり、太陽系における地球型惑星の中では最大の惑星である。
また、2023年6月現在において唯一生命活動が観測されている惑星であり、人類が居住可能な唯一の天体である。
- 赤道直径…12,756km
- 軌道半径…1億4960万km
- 自転周期…24時間
- 公転周期…365.25日
- 衛星…月
地表と内部編集
大気圏編集
地球の大気は複数の元素から構成されている。下記が主要元素の体積比である。
- 窒素 - 78%
- 酸素 - 21%
- アルゴン - 1%
- 二酸化炭素 - 0.04%未満
酸素が21%も含まれているのは、他の太陽系惑星には見られない顕著な特色である。 また、上記のほかに極少量含まれている元素として、ネオン、ヘリウム、クリプトン、キセノンやメタン(合計0.01%未満)、水蒸気(0.1 - 2%、観測地点の気候で変動)が含まれている。
これらの大気は、海面では1気圧(1,013hPa)と定められており、低高度では10m高い位置に移動するとおよそ1hPa減るとされているが、実際には高度によって空気の密度は減衰するため、標高に応じて減衰具合に変化がある。 以下が目安となる。
- 標高3,500m付近 - 0.7hPa/10m
- 標高5,500m付近 - 0.5hPa/10m
- 標高9,000m付近 - 0.3hPa/10m
また、大気圏は下記の大よそ5つの区分に分類できる。
- 対流圏(高度20kmほどまで)
-人類の居住圏。蒸発した水が雲を生成する限界圏域。 - 成層圏(高度20km - 50kmほどまで)
- オゾン層が存在する圏域。 - 中間圏(高度50km - 80kmほどまで)
- 気圧変化の少ない安定圏域。 - 熱圏(高度80km - 800kmほどまで)
- 自由電子が多く、オーロラなどが発生する圏域。中間圏から含め電離層を構成する。 - 外気圏(高度800km - 10,000kmほどまで)
-水素やヘリウム、プラズマで構成された圏域。気体分子や原子が宇宙空間へ放出される。
『宇宙との境界』は事実上存在しないものの、『無重力』且つ『真空状態』に近い空間を宇宙と定義するならば高度100kmあたりが宇宙との境界と考えることができるだろう。
地表編集
人類は水中では生きることができないため、陸地にて生活する必要がある。しかしながら、その陸地はその海の面積に比較すると半分以下で、総表面積のおおよそ29%。残りの71%は海水面で構成されている。地表では多種の天候変化が発生し、季節と合わせて多様な変化を生み出す。
内部編集
惑星内部は大まかに3つに分類される
- 岩石圏
-所謂大陸プレート等と呼ばれる、人類が居住している地面のこと。大部分は二酸化珪素から構成される。
- マントル
-橄欖石と輝石からなる部位・地球体積の8割近くを占めているとされるが、その性質について詳しくはまだわかっていない。核に暖められたマントルは地表へ熱を伝えるため、常にラヴァランプのように熱された塊が地表近くへと登り、下降していると考えられている[1]。
- 核
-主に鉄とニッケルから構成されていると考えられている。液体の外核と固体の内核から構成されていると考えられており、外核が流動することにより地磁気が発生すると考えられている。マントル同様、あまり詳しいことは分かっていない。
月編集
地球は一つだけ衛星を所有している。それが月である。 太陽系の衛星の中でも5番目に大きな衛星であり、その明るさは地球から見ると太陽に次ぐ。また、人類が初めて(唯一)到達した地球外天体である。また、星系の中心となる恒星を太陽と呼ぶように、ある惑星にから見た衛星を月と表現することもある。 また、特異な点として、自転周期と公転周期が完全に同期しており、地球へは常に同じ一面を向け続けている。そのため、基本的には月の模様が変わることはない。ただし、離心率が0ではないため、(長いスケールで見ると)月の表面がある程度揺れるように見える。 詳しくは月の項目を参照の事。
脚注編集
- ^ マントル溶融論を指す。一般的には固体であると考えられているが、それでは地震学的に矛盾が生ずる為便宜上『固体だが粘弾性がある』と解釈される