大学受験国語 現代文の勉強法

傾向概略編集

大学入試の現代文は主に以下の内容が出題される。

  • 評論文
  • 文学的文章(小説・随筆)
  • 文語文(擬古文)
  • 現代文法
  • 知識問題(漢字・熟語・文学史)

中学・高校入試と比べると特に評論文のウェイトが大きい一方、小説はやや出題されにくい。大学入試センター試験では評論1題・小説1題の傾向が続いているが、私立大学・国公立大学の二次試験では評論文だけ1、2題ということも珍しくはない。また、現代文法も大学入試では出題されにくくなっている。理系学部で国語が選べる場合には現代文のみとなっていることがほとんどだが、古文の代わりに明治以降の文語文(擬古文)が出されることもある。

評論文編集

前述のように大学入試現代文の中心となっている。

哲学・思想、文明批評、言語論といった難解なテーマの文章が高校入試のものよりも多く、内容もより一層硬質となっている。これは大学入学後に触れることの多い学術的な文章に慣れてほしいという大学側の要請もあると考えられる。

小説文編集

高校入試までは小中学生くらいのまで子どもを主人公とした文章が中心だったが、大学入試では主人公は老若男女問わないものになっている。そのため、登場人物への感情移入がし難くなっている。また、心情の描写が抽象的になっており、「この表現・描写がどういった心境を表しているのか」を読み解くことが大学入試以前と比べて難解になっている。

知識問題編集

大学入試において、文法は基本的に古典文法中心のため、大学入試ではあまり出ない。ただし、一部私大では特に現代語の敬語の問題が出されることもある。

文学史(近代以降)は出題する/しないが大学ごとにはっきりしており、出ないところではほぼ出ないが、出すところは毎年出ると思ってよい(ちなみにセンター試験では直接文学史を問うことはないが、文学史の知識があればやや解きやすくなる問題も稀に出る)。このあたりは赤本などの過去問を見ておくといい。

勉強法編集

参考書編集

現代文はその性質上、どの科目の参考書もそうであるが、特に解説が丁寧で詳しい参考書を要求する科目である。

選ぶ基準としては、解説されている解き方がどんな問題でも応用できるものであるかどうかを見るのがいい。現代文は他科目に比べて知識系問題が少ないので、問題の説明や解説の仕方、参考書によって内容の差異が大きいので、見比べればある程度わかる。著者が選んだ問題文で都合よく設けられた設問に限って使える解き方が実しやかに解説されているものはやめたほうがいい。

また現代文はなんといっても日本語なので、最初から標準~やや難レベルから始めても問題ない。英語のように英単語や構文等の基礎が固まっていないとまるっきり読めないということはまずないので、出来るだけ質の高い文章に多く触れた方がいいこともあり、場合によっては志望校のレベルに合わせてやってみてもいい。

  • マーク式基礎問題集現代文(河合)

センター試験に照準を当てた参考書。解説が詳しく丁寧で、やや易~標準レベルまで広くカバーしており、国公私立大・文理系問わず総合的な国語力の基礎がために有効。初めて手を出す参考書として手ごろ。

  • 入試精選問題集現代文(河合)

スタンダードな参考書。解説が詳しく丁寧で、標準~やや難レベルまで広くカバーしており、中堅国公立大・難関私大向けで総合的な国語力を伸ばすのに有効。

  • 得点奪取現代文記述・論述対策(河合)

記述対策に特化した参考書。解説が詳しく丁寧で、難関国公立大の記述対策に有効。

  • 現代文のトレーニング・入門編 (Z会)

センター・中堅レベル対応の参考書で、現代文の本当の意味での基礎力をつけたい受験生が主な対象。段落分け、指示語、空欄補入、傍線部説明、内容判定問題、要約などなど現代文の基礎をオリジナル問題を使いつつ懇切丁寧に解説。

  • 現代文のトレーニング・必修編 (Z会)

中堅~難関レベル対応の参考書。文章の構造を図示しながら、必修ポイントをかなりわかり易く解説してあり、正答選択肢を選ぶ根拠の見つけ方、記述のまとめ方など、現代文の総合的な実力アップに役立つ。またコラムも充実している。

  • 現代文のトレーニング・私大編 (Z会)

早稲田、上智などの最難関レベルにまで対応した参考書。必修編のステップアップ版私大向け。

  • 現代文のトレーニング・記述編 (Z会)

東大、京大を始めとした難関国公立二次対策用。必修編のステップアップ版国公立大向け。

  • 頻出現代文重要語700(桐原書店)

日本語だからといって全て言葉の意味が分かるわけではないだろう。それらをでたらめに解釈して、先延ばししていると本番で痛い目を見ることになる。これは受験生がぜひとも覚えておきたい語句を多数収録しており、読解力向上につながるだけではなく、センター試験、私大の試験で「意味を直接問う」設問の対策など直接的な得点力にもつながる。