学習方法/中学校歴史


Icon tools.png このページ (学習方法/中学校歴史) では、学習方法/中学校歴史について説明します。なお、独自研究や中立性を欠いた文章を含んでいる場合があります。独自研究の中には多くの場で共有されている意見もあれば、少数の意見もありますのでご注意ください。



学習の要項編集

基本 ~学習の基盤を固めるために~ 編集

教科書の太字は、意味とともに必ず全てチェック

教科書に登場する語句の中でも、太字で書かれているものが重要用語であることは中学校教育の基本事項であり、どの教科でも共通している。特に理科・社会は暗記要素が強いため、教科書の重要語句を覚える事が定期テストの点数にも直結してくるのである。よって、教科書の太字語句は、きちんと全て覚えておくこと。たとえ教員が授業中に紹介していない語句でも、太字の語句に関しては定期テスト、外部の業者テストで出題されることも多いので、ぜひ覚えた方が良い。また、たとえ教科書に書かれてない用語でも、教員が授業中に紹介して「覚えるべき」「テストに出す」「入試に出やすい」などと言う語句があれば、それらの語句は参考書などで紹介されていたりする単語の場合があるので、ぜひ覚えたほうが良い。

もちろん、語句だけ覚えていてもテストでは通用しない。語句と、その語句がどういう事を表しているのかはセットで覚えること。

できごと・人物を順序立てて覚える

一例として、「中大兄皇子らが蘇我氏を滅ぼした」というできごとと「大化の改新」というできごとは、「中大兄皇子(天智天皇)」という人物名と共に関連付けて覚える必要がある。中学校の歴史は、一部を除き1つの物語を形成しているため、このような”体系的に覚える”行為は、様々な場面で重要となってくる。例えば、テストで出題されることのある記述問題・記号問題の半分以上はこのような体系的暗記によって培われる知識があれば、苦労せずに解けるものがほとんどである。

教科書だけでは情報が不足している場合もあり体系化しづらいかもしれないので、教科書と合わせて参考書も読むほうが体系化しやすくて良いだろう。

以上の2つは中学歴史学習における基本的な学習方法であり、これらを効率的に実践すれば、定期テストにおいて6~7割の得点が望めるだろう。

応用 ~満点を狙うために~ 編集

年号を覚える

例えばテストで「平城京に都が移されたのは何年か」という単純な問題が中学校や高校で出題されることはあまりないが、「長岡京、平安京、平城京を、都が移された順に並べ替えよ」という問題は出るかもしれない。長岡京の遷都(せんと)は784年、平安京遷都は794年、平城京遷都は710年なので、この問題は「平城京→長岡京→平安京」の順で正解なのだが、このような時代を代表するような出来事の並べ替え問題は、思考するよりも、単純に年号を覚えてしまったほうが、すぐに解ける。

また、平城京遷都は「なんと(710)立派な平城京」、平安京遷都は「なくよ(794)うぐいす平安京」といった具合に「語呂合(ごろあ)わせ」という手法を利用して覚える事ができる。このような語呂合わせは同じ出来事にも複数あるが、教員によっては授業内でこれらを紹介することもある。他にも語呂合わせを利用して年号を暗記できる出来事は多数あるので、参考書やインターネットなどを利用して探そう。

出来事の背景を確認

テストにおいて、「なぜ~~が起こったか」 などといった ”原因”(背景) を問う記述問題・記号問題が出ることは珍しくない。また、こういった類の問題は答えとなり得る知識をもっていなければ解けないことが多く、回答に必要な知識を考察で補うのは無理がある。よって、”出来事の背景を確認”しておくことは、この類の難問を乗り越えて満点を狙う者たちにとっては必須なのである。

具体的に何をするかといえば、もちろん、それぞれの出来事に関して ”なぜ” を追究していくのだが、歴史上の全ての出来事にこれをやっていてはキリがない。たいてい、出来事の原因というのは、教師が授業中に紹介していたり、教科書・参考書に書かれていたり、学校配布の問題集に載っていたりすることが多いため、それらを活用して学習すればよい。

地名と地図上の場所はセットで覚える

「日米和親条約によって開かれた港はどこか」 という問いがあったとして、これを名前のみ問う問題は少ない。”地図上のA~G地点から全て選び、記号で答えよ”などという問題が続くのが普通である。このような問題は今や定期考査でも業者テストでも出題されることがあるので、高得点を狙うならば必須(ひっす)の知識である。

このような問題は学校配布のテキストに多く載っているし、参考書などを買えば問われやすい典型的な問いは地図とセットでほとんど載っている。全て覚えておくとよい。

(※ 現状のウィキブックスでは地図画像が少なく、よって、このような地図学習にウィキブックスは向かない。なので中学生は、ウィキブックスではなく、検定教科書や参考書などの書籍を中心に勉強すべきである。)

年号を覚える(応用)

年号暗記の難関といえば、江戸末期~明治初期や第一次世界大戦~第二次世界大戦のあたりの出来事である。この周辺の出来事は密度が高く、語呂合わせがなかなか利用しにくいものが多い。とりあえず、まずは参考書に書いてある語呂合わせから、覚えていこう。

歴史と公民に深入りしすぎないように編集

社会科の「歴史」と「公民」の科目は、科目の性質上、どうしても歴史認識や政治思想・経済思想などの主観的な内容が関わってくるので、教科書検定などでは数学などと違って社会科の検定では明確には検定不合格の基準が設置しずらく、そのため教科書会社によっては、その出版社の検定教科書では、中学生にとっては細かすぎる内容が書かれていて、そのせいで数学など他教科の勉強時間に悪影響のありそうな検定教科書が、残念ながら検定合格しており、実際に検定教科書として普及してしまっています。

しかし、中学生は、社会科以外の数学や理科や英語などの教科も、勉強する必要があります。

なので、あまり歴史と公民だけの勉強に深入りしすぎないように、中学生は気をつけてください。


高校受験との関係

高校受験のための受験勉強では当然ですが、5教科をなるべくバランスよく勉強する必要があります。

しかし、5教科のバランスの良い勉強には向いてない教科書が、現実として検定教科書として合格してしまっています。

そもそも高校は義務教育ではないので、たとえ高校受験の勉強には向いてない検定教科書であっても、文部科学省による教科書検定では不合格にする事ができないのでしょう。


また、社会科の教科書検定には、このような特徴があるので、高校受験の対策としては、もし自分の学校の使っている教科書が、そのような細かすぎる内容のものの場合、他社の検定教科書を自費で購入するほうが、安全でしょう。


公立高校入試の社会科では、一般的な教科書と、一般的な参考書、一般的な資料集にあるような共通の話題しか、高校入試には出ないでしょう。

また、私立高校については、そもそも私立高校の多くは、入試に社会科と理科が無いのが普通です。多くの私立高校の受験科目は、国語・英語・数学だけの3教科です。


それでも、どうしても、細かい話題の多すぎる検定教科書を活用したい場合には、資料集のように活用すると効果的かもしれません。


また、教科書の出版社が自社の学説を紹介したいあまりか、ある検定教科書では、現状の教育学では教育的な効果の不明な知識ばかりを紹介するような事例もあります。

中学生はまず、教育的な効果のハッキリしている教育内容を優先的に勉強する必要があります。

どちらにせよ、自分の学校がそのような検定教科書を使っている場合、高校受験の対策のためには自費で他社の検定教科書を購入する必要があります。


社会科の教科書は、けっして鵜呑み(うのみ)にしない

前提として重要なことは、そもそも社会科の教科書を鵜呑み(うのみ)にしてはいけないという事です。

社会科の教科書の役割は、あくまでも、「その時代や地域や分野の、現在の学会での通説がどうなのか?」を大まかに確認するためだけの役割や、その確認のために前提として必要になる最低限の用語などの知識を学ぶための教材の役割です。


よく大人で「社会に出たら、教科書どおりには、物事は行かない事もある」とか、したり顔で説教したりする人もいますが、

じつは大人になる前の段階でも、すでに中学高校の受験勉強の段階でも、教科書を鵜呑みにしてはならないのです。


中学高校生の段階では、時間の制約などの事情もあるので、通説でなく真相を探る必要は中高生には無いですし、そもそも真相解明は子供には無理ですが(それは大人の仕事です)、しかし「小中高の社会科の教科書にある情報は、あくまで通説に過ぎない」という認識は持っておきましょう。

将来的に通説が変わる場合もあります。実際に過去の40年間や50年間で、中学高校の社会科の歴史や公民の通説は、けっこう変わっていってます。


※ 注意喚起: 教育評論のフリした宗教団体編集

ネット上で、中学の歴史教育などを評論した掲示板書き込みやSNSアカウントなどを見てみると、ときどき、『帝書院』だとか『東書籍』だとか、固有名詞などを微妙に名前を間違えて評論している、日本語の怪しいアカウントなどがチラホラとあります。

これはおそらく、日本の事情を知らない海外の宗教団体などが、日本人のフリをして教育評論をして、勧誘活動を隠しているものと思われます。宗教かどうかはともかく、何か、日本の子供達を騙そうとしている団体である可能性は高いと思われます。

日本人だったらアリエナイ言い間違いをしているアカウントや書き込みなどが、ネット上には、チラホラあります。

なので、もしどうしても、教科書以外で歴史の勉強をしたいなら、せめてネットではなく、地元の普通の本屋に行き、信頼できる出版社の出している歴史教育本を購入しましょう。


なお、こういう、教科書以外では中々に歴史を学習しづらい事情もあるので、入試では基本的に学校教科書と市販の学習参考書以外からは、入試問題は出題されないと思ってよいでしょう。


学習マンガの使い方編集

歴史は覚えることが多いので、暗記の負担を減らすためには、学習マンガなどで背景知識を補うのが効果的とされており、市販の学習ノウハウ本でも推奨されています[1]

ですが、ここで気をつけるべきことは、学習マンガの内容自体は、中学範囲でもなく、高校受験の範囲でもなく、学習マンガと中学教育との関連は薄いという事です[2]

なので学習マンガは、あくまでも、暗記の負担を減らすための補助手段だと割り切りましょう。どっちみち、学習マンガは量や厚さが膨大すぎて読みきれません(他の科目の勉強や、部活動や委員会などの時間、その他の趣味の時間も中学生には必要なので)。

どうしても興味のある単元などで、学習マンガを読んでみるといいかもしれません。

  1. ^ 『やる気を出したい人 成績を上げたい人のための 中学の勉強のトリセツ』、GAKKEN、2020年2月10日 第8版発行、44ページ、
  2. ^ 『行きたい高校に行くための勉強法がわかる 中学一冊目の参考書』、2020年3月21日 初版発行、KADOKAWA、(たぶん)32ページ(ページ数が書いてないページなので)、