授業にむけての英単語

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学校の定期テストの英語は、基本的には、授業の範囲、および学校でもらった教材の範囲から出ます。

もし、学校で単語集をもらっているなら、それも出るかもしれません。

当ページでは、学校の定期テスト対策については、あまり深入りしません。

なぜなら、それよりも受験対策のほうが、大学受験を考える場合には重要だから、です。

また、そもそも大学受験をせずに高卒就職をする場合には、中学での英語の成績は、あまり関係ありません。


受験にむけての単語

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どの語が基本語だろうか?

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中学レベルのやさしめの高校受験用の単語集、具体的には公立高校受験レベルの単語集(難関私立への対応をうたってない基礎的な単語集)にある単語は、ほぼすべて、重要語です。

なので、その書籍中の全部の単語を、書き取り練習をしましょう。

例外として巻末にある単語や、コラム的な単語を除き、本文中に掲載されている単語は、ほぼすべて、重要語です。

実際には、例文などの都合で、あまり重要語でない単語も混ざっていますが(たとえば、スポーツの例文で、basketball 「バスケットボール」 とか)、しかし、いちいち、「どの語が重要でないか」を説明しきれないし、高校側によっては出題する可能性もあるので、

だったら、その入門書の本文中の単語は全部、書き取り練習もしてください。

さすがに

baseball 「野球」, basketball「バスケットボール」 、football「フットボール」  , volleyball「バレーボール」     

とコラムにいくつもあるスポーツ名をすべて練習する必要はないでしょうが(ただし共通部分の「ball」(ボール)は別の書籍をつかって念入りに書き取り練習が必要)。

skiing 「スキー」 、 skating 「スケート」 

は、語尾が ~ing となっているので、動名詞の確認のためとしてテストに出題される可能性が高い。こういう語は、たとえコラムにあっても、念入りに練習しましょう。


よく分からなければ、コラムにある語でも、最低でも1回は書き取り練習をしておけば済みます。定期テストに出て、もし解けなければ、テスト後に復習をすれば済みます。

例文のある単語集を買おう

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できれば、例文がある単語集を買うほうが得です。おそくとも、中2の後半ごろまでには、例文のある単語集を買いましょう。

と言うのも、高校入試用で定番の、受験研究社の単語集だと、1語につき1つの例文しかないので、一語に2つの意味のある単語をカバーしきれません。

たとえば plant (プラント)「植物」「植える」「工場」というように、1つの語に3つ以上の意味があっても、例文は1つしか載っていません。

受験研究社だと、「植物」の例文しかない。
学研「320例文 (中略)2000」だと、「植える」の例文しかない。
旺文社ターゲット中学版だと、「工場」の例文しかない。

それでも、例文があるだけマシ。

こういう事があるので、最初から、例文アリの単語集を買っておいて、読んだことある用法の例文を増やすほうが得です。もし、どうしても中1だと例文アリだと難しくても、中2のうちに例文アリに、ステップ・アップしましょう。

なお、基礎レベルで買うのは2冊で十分です。

複数の用法の意味は、高校生むけの単語集を買えば、1冊で書いてあります。

たとえば高校生むけの数研出版リープ basic を買うと、plant の3つの意味「植物」「工場」「植える」のすべてに例文があります。

なので中3になったら数研出版リープ basic も買いましょう。リープ basic しか、ありません。

ただし、いきなり高校生むけの単語集を買っても理解できませんので(説明をかなり省いていますので)、なのでまずは先に中学レベルの単語集を2冊くらいは読んでからにしましょう。


あと、別の理由で、例文アリだと、すごく得です。

と言うのも、高校受験の場合、入試の長文に出てくるシチュエーションを、例文でカバーできるからです。

たとえば trash (トラッシュ)「ゴミ」の場合、普通は、高校入試では、環境問題の文章で出てきます。

例文アリだと、 reduce trash 「ゴミを減らす」(リデュース・トラッシュ)みたいに、長文の中で出てくる用法も一緒に覚えられるので、とても得です。特に高校入試では、パターンが限られているので、。


tablet 「タブレット(PC)」「錠剤」なら、錠剤の意味ではなく、コンピュータのタブレット(i-pad みたいなの)の意味で出てくるのが普通でしょう。

高校入試の場合、例文アリの単語集を使うことで、さらに、まるで過去問の練習をしたかのように、入試のシチュエーションにも慣れる事が出来て、すごく得です。(ただし、大学入試は別です。)


なので、高校入試の場合、過去問をやるよりも、単語集の2冊目を読むほうを優先すべきです。

基本

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まだ学校で受験レベルの単語集をもらってないなら、書店で、英単語集を買ってください。なぜなら、ギャップを埋めるためです。検定教科書の中1~中3の合計3冊で習う単語数と、高校入試に出てくる単語数とに、かなりの開きがあります。

さて、自分の学校の検定教科書では出ていない単語でも、他社の単語集だと出ている単語が多くあります。

教科書会社は5社くらいあるので、それらをすべて買うのは中学生には不可能です。


なので中学生は、英単語集を買う必要があります。

なお、教科書会社が出している単語集は、ほぼ最低限の単語しか書いてないので、それだけでは不十分です。なので、参考書の出版社が出している単語集を、買いましょう。

またなお、どのみち高校の入学後に、高校生用の単語集を配られて、勉強します。これは、日本の普通科の偏差値50以上(地域偏差値でも良い)の高校なら、ほぼ全てがそうです。公立高校でもそうだと思います。

さて、中学の話に戻ります。


高校用ではなく中学用を1冊目に

なお、けっして高校用の単語集ではなく、1冊目には中学用の単語集を買わないといけません。

なぜなら、2024年の現在、小学校英語の教科化により、中学の英単語の抽象性が上がりました。20世紀だったら高校英語だったような単語のいくつかが、中学に降りています。しかし2024年の時点では、高校用の単語集は中学の変化には追随していません。たとえば桐原書店1700語レベルや、東京書籍1800語レベルには、あまり抽象的な単語は無いです。中学英語とは、傾向が違っています。

なので1冊目には、高校用ではなく「中学生」用を名乗っている単語集を買いましょう。


公立高校受験レベルを

いきなり高校受験の単語集が読むのが難しいなら、やさしめの高校受験の単語集を買ってください。

「定期テスト用の単語集では駄目なのか?」と疑問に思うかもしれませんが、書店を確認したら、そもそも定期テスト用の単語集が無かった、です。

なので、高校受験用の、やさしめの単語集を買ってください。

なお、公立難関校および国立受験レベルまでで充分です。

大学入試とは異なり、高校受験では、国立(こくりつ)高校は、あまり難しくありません。いちばん難しいのは、難関私立高校に対応する単語集です。


難関でない一般の公立高校用の受験の単語集でも、検定教科書よりかは遥かにマシです。


いきなり受験用の単語集を買うよりも、先に、やさしめの受験単語集で、要点を先につかむほうが良いでしょう。


もし、「難関私立対応の単語集」だけを買っても、普通の公立高校の傾向が分かりません。


てっきり、「難関私立レベルの単語だと思ってたら、意外と公立高校にも出た」なんてトラップにハマる事にすら、なりかねません。

2020年代の現代、小中の英語教育の改革のカリキュラムで、大きく単語数が増えているので、昔なら難関私立だった単語が、意外と公立レベルの単語として降りてきています。


ともかく、もはや検定教科書だけでは、もう高校受験の対策すらも不可能な時代です。もしかしたら中3で受験対策の教材をもらうかもしれませんが、もう中3から単語の勉強を始めても、追いつくのは困難です。なので、おそくても、中2の中ごろからは単語集を自分で買って、自主的な勉強を始めましょう。


なお、英検やTOEICなどの検定試験で要求している単語数が多めですので、この傾向は(高校受験に必要な英単語数の多い傾向は)、続くと思います。英検は日本国内の検定なので日本の政治力でコントロール可能ですが、しかし TOEIC は国際的なテストですので、日本の政治家ではコントロール不可能です。


昭和と比べると、2024年の現在、かなり英検の単語数が増えています。

いま、英検4級で increase (インクリース)「増加する」という単語が出るようですが(受験研究社)、むかしの1990年代ではこれ、高校2年生くらいで習った単語であり、当時は英検の準2級~2級くらいの単語でした。

社会科の授業で、環境保護のリサイクル recycle「再利用する」、リデュース reduce 「減らす」を社会科で習うようになったからでしょうか、reduce が英検3級になったり(受験研究社)、関連して「増加する」increase や「減少する」decrease(ディクリース)も中3で習うようになったり。

こういう、指導要領以外の背景もあるので、もう高校受験の単語数は減らないと思います。(ただし、もしかしたら、単語数の増加は弱まるかもしれません。)

なので、あきらめて、単語集を買って、勉強しましょう。

問題練習はテスト直前までは減らす

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たとえば、受験問題の過去問だの対策問題だので、分からない問題を2分も考えるよりも。その2分で単語集にある英単語を3個くらい読んだほうが。得点力が上がるのです。

英単語は暗記科目ですので、分からない単語/知らない単語 を、たとえ何分も考えても、まったく分かるようになりません。

なので、家での勉強では、問題練習よりも、単語集を読むことに、時間を掛けましょう。


聞いた話では、算数などの勉強と誤解して、文法なども含む英語全体の問題練習に時間をかける子がいると聞きます。しかし英単語は、算数のような科目ではないのです。

また、最低限の単語力が無いと、高校受験レベルおよびそれ以上の問題集は、まったく解けません。


なので、例外として、定期テストの直前だとか、高校受験の過去問の傾向の把握とか、そういう特別な理由が無いかぎり、ふだんは、問題練習は少なめにする必要があります。

けっして「少なくても平気だよ」という事ではなく、単語力が増えるまでは「(問題の練習は)少なくしなければならない」という事です。問題練習をする時間があったら、単語集を読むのが先です。

つまり、順序の問題です。

もし、何らかの問題集をするなら、

単語集 → 問題練習

という順序です。


どの単語集を使うべきか

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1冊目には中学生むけの単語集を使わないといけない
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まず中学生は、最初の1冊目には、中学生むけの単語集を使いましょう。

高校生用の単語集は駄目です。

小学生用の単語集も、駄目です。

3冊目以降の単語集としてなら、高校生用の単語集もアリです。

しかし本当に最初の1冊目は、中学生むけの単語集でないと、いけません。


中学生むけ単語集には、(下記の節で)後述するように色々なタイプがありますが、まずは自分で使えそうなタイプを選んでください。どのタイプを選ぼうが、高校生むけ単語集よりかはマシですし、小学生むけ単語集よりかはマシです。

  • 学年別で1冊内で紹介しているもの。
  • 頻度順のもの。(旺文社ターゲットなど。高校受験対策)
  • テーマ別のもの。
  • 難関高校受験のもの。
  • 平均的な公立高校受験のもの。

上記のように、中学生むけ単語集は、色々なタイプがあります。自分の現状にあった物を選んでください。とりあえず、難関高校受験は、さすがに普通の中1では使えません。中3なら、使えるかもしれません。

なお「学年別」の場合、1冊ではなく3冊に学年別に分冊になっている書籍は、基本的には、出版市場には無いです。

単語集の場合、学年別の単語集とは、1冊の単語集の内部で、学年別に単語が分かれて配置されているのもあります。なお、明確には学年を指定していない場合もあります。レベル1 ~ レベル5とかレベル別に表記していて、学年を明記していない場合もあります。


さて、小学生用の単語集は、学生には不要です。(必要なのは教師など) 抽象性の低い単語が多いので、小学英語は単語が片寄っています。


また、「英検5級」などではなく、まずは中学生用の単語集を買いましょう。英検は、当然ですが、いちいち中学生に合わせてくれていません。英検の教材は、値段も割高だし、いい事ないです。

まして、TOEIC の単語集など、中1には論外です。ああいうのは、すでに普通の中学向け・高校向け単語集を勉強した人が、TOEICの傾向むけに知識をチューニングするための単語集です。なので、まずは中学むけ単語集を買いましょう。

語彙のレベル
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まず、20世紀生まれの一般の大人が知らない教育状況の変化として、

現代では、高校受験用の単語集が、もう、2段階に分かれています。しかも、その1冊あたりが結構、分厚い。(1冊あたり250ページ以上ある。)

中学生のうちに、この2段階のうちの上級レベルを読み込む必要があります。

中学生むけの初級の単語帳は、one, two , three[1]とか dog とか cat とか載ってるような単語帳ですので、 中学高学年になったら、決して、その初級単語帳で止まってはいけません。


レベルの低い出版社の単語集だと、この2段階のうちの下のレベルの単語しか紹介していない場合が多いので、上級レベルの単語集に移る必要があります。


あるいは、一見すると一段階にまとまっているように見えても、よく見ると、熟語集と単語集とが別々の書籍として販売されている場合もあります(受験研究社がそうです)。


どちらにせよ、この変化に気づかないと、勉強法を大幅に間違えてしまいます。


語彙のレベルについては、高校受験の教材および英検3級の教材を確認したところ、中学時代のうちに3000語レベルに突入する必要があります。でないと、一定レベル以上の私立高校および英検3級に合格しません。

中学生むけとされる語彙レベルは指導要領では1800語レベルなのですが、それを大幅に超えているのが、私立高校受験の実態です。それどころか、現代では公立高校入試ですら、部分的に3000語レベルの単語に入っています。

証拠があります。

証拠として、角川書店(KADOKAWA)の『世界一わかりやすい中学英単語 難関高校対策編』で、確認できます。たとえば、extinction 「絶滅」という単語が、公立高校入試でも、出題されています。

念のため、角川書店以外の単語集でも確認しましたが、受験研究社『中学英単語2100』でも、やはり extinction 「絶滅」は出ています。


どういう事かと言うと、

現代の公立高校入試は、もはや県内の全公立高校の受験生が、もはや同じ入試問題を解いているのではない、のです。

都道府県にも寄りますが、問題の種類が3種類くらいあります。「A問題」、「B問題」、「C問題」などと分かれています。あるいは、その進学校独自の入試問題を解いている場合もあります。

どちらにせよ、偏差値の高めの公立進学高校では、進度が早めの入試問題を解く事になります。このため、英語も入試では、実際には3000語レベルの入試問題が、もう難関の公立高校でも出題されています。


しかし、難関高校むけの対策の単語集をつかわないと、勉強の困難な単語です。


桐原書店データベース(単語集の名前)の3000語レベルだと extinction が書いてない。

このため、高校受験用の単語集も必要です。

さすがに、4500語レベルまでを中学生に習得させるのは、時間的に非現実的ですし、学校でも習わない単語や模試でも出ない単語がとても多くなるので、モチベーションが保ちづらくなります。


なお、高校生むけの単語集だと、たとえば桐原書店のデータベース4500に、extinction があります。

4500語レベルとは、かつては高校3年くらいのレベルの難しい単語でした。

しかし今や高校入試レベルなのです。

もっとも、自然保護の文章などが高校入試の定番なので、そこで絶滅危惧種(ぜつめつ きぐしゅ)の話題も出てくるので、そのため「絶滅」extinction という単語も出てくるので、普通に高校受験勉強をしていれば、習得できる単語です。

しかし、難関高校むけの対策の単語集をつかわないと、勉強の困難な単語です。


上記のような教育状況の変化が急激なので、まだハイレベル単語集の幾つかは、2024年になっても変化に追いついていません。小学校英語の教科化が2020年に起きたのと重なって、急激に中学の単語数が増えた事とも重なって、変化が急激なのです。

このため、ハイレベルな単語集でも、変化に追いついていないものがあります。

具体的に言うと、Z会の速読英単語・中学版、および、駿台出版のシステム英単語は、ハイレベルな単語集ですが、それでも2024年の現状、変化に追いついてません。

このため、これらの追いついていない単語集は、決してメインにするのではなく、補助的に使う必要があります。メインは受験研究社や角川書店(KADOKAWA)になります。

指導要領の急激な変化によって、高校受験の単語数の急激な増加があるので、速読英単語・中学版やシステム英単語では、高校受験範囲の単語を、網羅しきれていません。

網羅しきれていないハイレベル単語集よりも、読むべきは先に、網羅してある中級レベル単語集をクリアするほうが先決です。よって、メインは受験研究社や角川書店(KADOKAWA)になります。


それはそうと、角川書店のサーバーがハッキングされた事件により、2024年07月22日現在、角川の英語参考書のリスニング教材もダウンロードできない状態です。なので、あきらめて、他社のリスニング教材も買いましょう。

紹介の種類
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中学レベルの単語集には、何種類かあります。

  1. テーマ別のもの。
  2. 学年別のもの。
  3. 頻度順のもの。(旺文社ターゲットなど)
  4. 高校受験のもの。

ただし中学の場合、完全には、分かれていません。

頻度順のものは、ほかのタイプの参考書を1冊目として使った後に、2冊目として入試に合わせるために使うためのものです。

けっして1冊目から頻度順の単語集・熟語集では覚えようとしてはいけません。特に熟語集では、中学の場合は熟語集を比較的に早めに使うので、気を付ける必要があります。

どうしても頻度順の熟語集を1冊目に使いたい場合は(1冊目に使うのは、そもそも非推奨ですが、)、ほかに参考書などを並行して読み進めるのが良いでしょう。もし中1~中2なら、現在の学年用の参考書を超えて、並行して読んでいく必要があります。


さて、(熟語集ではなく)中学の単語集の場合、頻度順のもの以外は、レベルの高い単語集を選べば、基本的にはテーマ別に近い構成になっています。

たとえば、高校受験用の角川書店「高校入試 世界一わかりやすい中学英単語」(※ 難関校用ではなく一般公立受験レベルのほう)は、いちいちテーマを宣言していませんが、よく見ると、テーマ別の単語配置になっています。

いちいち桐原書店データベース1700・3000とか東京書籍コーパス1700・3000とかを何種類も買うのは面倒なので、上記の角川書店の本は、1冊、持っておくと良いかもしれません。


さて、「テーマ別」または「学年別」のどちらのタイプを使うにしても、例文がある単語集を選ぶことが必須です。さいわい、一定以上のレベルのものなら、どちらのタイプでも例文があります。


大学進学を考える場合、なるべくテーマ別の単語集を使うのが良いでしょう。たとえば、感情の happy 「しあわせ」を覚えるなら、ついでに sad 「悲しい」や angry 「怒っている」などが紹介されているものです。

このようにテーマ別になっているほうが、関連づけやすくて覚えやすいし、また、コミュニケーションでも役立つので、近年のコミュニケーション重視の英語教育でも役立つので一石二鳥です。


ただし、このテーマ別の単語集を、参考書コーナーで探す場合、高校生むけの単語集を探すことになります。中学むけの「単語集」としては販売されていません。

参考書にはテーマ別の単語リストがあるかもしれませんが、学年別にバラバラのリストになったりして不便です。


なので1冊で良いので、高校参考書コーナーで、このテーマ別の単語集を買ってきましょう。きっと便利です。

高校生むけの単語集のうち、桐原書店「データベース1800」や東京書籍「コーパス1800」 のようなタイトルのものが、テーマ別です(正式なタイトルは少し違う。だが、データベースとコーパスという名称さえ覚えれば、とりあえず区別できるようになっている)。

中学低学年のうちは、この高校生むけコーナーに桐原データベース1800と東京書籍コーパス1800のうち、好きな片方を使うのが良いでしょう(片方で十分です)。もしかしたら、指導要領の改訂などにより、単語数が200~300語くらい増えているかもしれません。

ただし、あくまで1700語レベルは中学の低学年レベルですので、そのあと、中学コーナーに戻って、角川書店の高校入試対策の本などにレベルアップしてください。


角川書店のテーマ別の英単語の本のように、結局のところ、人生で一度は頭の中で、テーマ別に単語を整理しないと、単語力は伸びないのです。


なお、旺文社の「英単語ターゲット1200」というのがありますが、これは大学受験の頻度順のうち初歩的な1200語をあつめたものですので、中学の低学年のうちは買う必要はありません。名前の似ている(単語ではなく「熟」語の)「英熟語ターゲット1000」は、これは大学受験のために高校2~3年生が使う、かなり難しめの単語集ですので、中学生には不要です。使いこなせません。

旺文社は、中学版の難関高校用の単語集を出していないので、旺文社ターゲットを使って難関高校対策をしたい場合は、このターゲット1200を使う事になります[2]


なので、中学の序盤では、テーマ別に覚えるために、可能なかぎり、桐原書店データベース1800または東京書籍コーパス1800のうち、好きなほうを買うのを、中学の段階では推奨します。


中学生むけの単語集は、高校受験対応のものでも、基本的にうすい物が多いです。さらに学年別にバラバラになっていたりするため、あまり関連する単語がまとまってないので、このような学年別バラバラ単語集は最終手段にすべきです。

中学生むけのものは、定期テスト対策や、高校入試の範囲を使うのに限定的に確認するのにとどめ、それとは別に、普段の単語の勉強では、中学レベルの参考書や、上記の桐原/東京書籍の1800語レベルおよび可能なら3000語レベルなどで行いましょう。


なお、大学受験でマーチ(march、M 明治・A 青学・R 立教・C 中央・H 法政)以上を考える場合、中学校の2年の後半くらいから(1800語レベルではなく)桐原3000語または東京書籍3000または旺文社ターゲット1200(高校用)を使う必要があります。

この理由は、英検3級が、2020年代では3000語レベルに突入しているからです。塾の調査により、中学3年の検定教科書をどんなにマスターしても、その検定教科書にまったく書かれてない単語が英検3級に出題されている実態が判明しています[3]。(1990年代とは英検の出題単語が違っています。英検および指導要領の度重なる改訂により、現代の英検3級は3000語レベルに突入しています。)

団塊ジュニアらが中高生だった1990年代と比べて、2020年代はかなり中学単語が増えたにもかかわらず、さらに英検3級は先に進んでいます。したがって、3000語レベルに中学時代から突入する必要があります。


一見すると学習量が多そうですし、実際に多いのですが、しかし安心していい。3000語レベルの単語のすべてをマスターする必要は無いのです。3000語レベルのうち、私立高校受験参考書または英検3級~準2級に出てくる単語をマスターすればいいのです。

とりあえず、いちいち「どの単語が高校受験に出るか」とか読書中に判定するのは面倒でしょうから、ブルドーザー的にぜんぶの単語を通読して、2回ほど単語の書き取りでもして、あとは、高校受験用の参考書で傾向などを確認して、志望校に応じて仕上げをすればいいのです。


なお、英検準2級を取れば有利ですが、べつに取得しなくても私立進学校には合格しますし、むしろ英検準2級があっても数学など他教科がダメなら、高校受験も駄目です。


さて、英単語と関連して、中学生が購入する辞書も、変わってきます。大学進学を目指す場合、買うべき英和辞典は、中学後半からは、最初から高校生むけ・大人向けの三省堂グランドセンチュリー英和辞典などを買うと良いでしょう。

世間一般の小学生・中学生むけのものではなく、という意味です。

小学校時代から使っている子供向けの英和辞典があるなら、中学前半では使えるかもしれません。ですが、現代の中学後半からは、私立高校受験を考えると、子供向け英和辞典では、ややキツイかもしれません。


なお、大人向けのジーニアス英和辞典は、例文が不足しているので(代わりに、掲載している用法が多い)、現代の中学生には向きません。

高校入試特有の英語
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入試に出るのは、実際に英米で使う英語だけではなく、中学の教科書によくある英語です。

このため、

firework 「花火」

aquarium 「水族館」

等の観光の語や、

tomato トマト 、バナナ banana、じゃがいも potato

等も、リーディングで出ます。

単語集にも、よくある語です。

中学生は、決して1冊目には Leap Basic を使うな
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2冊目以降なら可。(普通なら早くて3冊目から、でしょう)

Leap はテーマ別であり、レベルも高めなので、読めるなら中3あたりから読んだほうが良い。

そもそも高校生用の教材なのですが、しかし高校1年生に上級版 Leap (というか、そっちが本来の Leap)が学校配布されるのが進学高校では横行しているので、必然的に、エリート私立中学の高学年では Leap Basic が可能です。

ただし、中学の時点では、けっして、Leap Basic の全単語を覚えようとしてはいけません。そもそも本来は高校用の単語集なので、高校2年~3年レベルの単語集も入っています。

上級版 Leap からモレた難単語も入っているので(特に後半)、決して中学で、暗記しようとしてはいけません(数学など、他教科の時間をうばってしまうので)。


Leap は、他書でモレるような解説が充実しているので、読み物として通読的に読むのが良いでしょう。

このため、前段階の単語集として、先に一般の難関高校受験ハイレベル単語集を1周したら、とりあえず Leap の通読に入るのが良い。

そのあと、また、高校受験単語集に戻ると、以前よりも思考が整理されて、覚えやすくなっているだろう(未確認)。

このように、中学の時点では、Leap Basic は補助的に使うのが安全である。


また、中学で使えるかもしれない時期は、あくまで高学年(早ければ2年生の後半あたりから)です。その前に、まず、1冊目の単語集として、学年別の単語集でも良いので3年生ぶんの終わりまで一通り勉強するとか、

あるいは最初から、たとえば受験研究社の高校受験用のハイレベル単語集を読める人なら、それを読んで仕上げるとか、

そういう本来の中学生むけの単語集が出来たあとから、Leap Basic を読みましょう。


たとえば、Leap Basic には、need「必要とする」 と require (リクワイア)「必要とする」のニュアンスの違いが書いてあったりします。

なので、 need すら身についているかアヤシイ、中1の人は、お呼びじゃありません。

まず、need を、すでに別の入門的な単語集で勉強したことあるのが前提です。

require は、物資を必要としたりとか、物を必要とする場合に使う動詞です。

なので、「君は〇〇する必要がある」とか言いたい場合は、require ではなく 「need to ~(不定詞) 」の形になります。


また、必ずしもすべての例文が、完全文(主語、動詞、ピリオドなど文末、のすべてがある文)では、ありません。

たとえば conduct 「行動」見ると、

行動の意味の例文は、a code of conduct 「行動規範」しかない。

こういう、完全文でない例文の混ざっている単語集は、初心者には使えません。

中学レベルの場合は、事前に、完全文のある単語集を、最低でも1冊くらいは読んだ上での単語集です。


とりあえず、中学の高学年になったら、勉強の得意な子なら Leap Basic を買ってみて、まだ自身の学力不足なら受験研究社のハイレベル英単語集にもどるのが良いでしょう。

簡単そうに受験研究社の単語集をあげていますが、実際はこの受験研究社の単語集すら、最初はなかなかの学習量です。

ただし、受験研究社の単語集を10周もするくらいなら、せいぜい4周くらいに留めて、余った時間で数研 Leap Basic にレベルアップしたほうが良いとは思います。

もしも、Leap Basic を中学時点で読めれば、とても学力がつきますが、問題は、そこまで使いこなせるかどうかです。

使いこなせる自信があるなら Leap Basic が中学生には最強の単語集です。

しかし、使いこなせないなら、普通に受験研究社および関正生(角川書店)などのハイレベル単語集で、難関私立高校受験をクリアできる英語力を目指すのが良いと思います。

そもそも中1の時点では、受験研究社のハイレベル単語集すら使いこなせません。

最高は、「Leap Basic を使いこなせる」
無難なのは、「受験研究社の単語集を読み込んで、書き取りなども練習する」
最悪は、「Leap Basic を使いこなせない」

です。

さすがに、これ以上の単語集は、中学生でヤル必要は無いでしょう。

つまり、

数研出版 Leap Basic (本来は高校1年生用)
旺文社ターゲット 1200、(本来は高校1年生用)

これをやったら、もうこれが中学生の先取りMAXです。上記の数研か旺文社のうち、好きなほう1つだけでも十分です。

これを超えるレベルの単語集は、高校受験では使いようが無いし、なのより数学などの他教科の時間を大幅に奪うので、たとえ中高一貫校であっても避けるべきです。


つまり、

鉄緑単語集

は、決して中学生や高校受験では、使ってはいけません。例外として、海外留学とか高校で目指すレベルなら鉄緑単語集を使っても良いですが、そうでないなら一般の中学生には(偏差値の高い中学生ですら)不要です。

Leap Basic 以降またはターゲット1200以降は、もう、英語ではなく数学など、別の教科を仕上げましょう。

桐原データベース3000とか東京書籍コーパス3000とかは、単語数が多いので、中学で本格的に使うと、他教科の時間を奪ってしまいます。

雑多な単語の対策
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21世紀の改革による会話重視などの影響からか、中学の英語では、外来語としても聞く事の多いような 雑多な英単語 が、とても中学範囲に増えました。昭和のむかしは、そういう外来語で聞くだけの単語は、あまり教えなかったのです。

このため、もはや昭和の学習方法は、21世紀の今では通用しないので、英単語の学習方法が、大きく変わりました。


まず、いまは単語数が多すぎるので、もはや、スペル練習を10回とか20回とか全部の単語および例文中の語句の書き取りとかをして自己で確認テストを繰り返すのは、ほぼ不可能です。家での書き取りは、しても、1単語あたり2回までに、おさえましょう。

単語数が多いので、とにかく、まずは、単語集を読む必要があります。それも、高校受験用の、網羅的に高校受験までの範囲の単語が、ほぼすべて網羅しているような単語集を読む必要があります。具体的には、たとえば受験研究社の「高校入試」用の単語集です。


いきなり中3で網羅的な単語集を学ぶと大変なので、中学2年生あたりになったら、準備運動として、先に、受験研究社あたりの高校受験用の単語集を読みましょう。

網羅的に、色々な単語が、書いてあります。

もちろん、全部は覚えられなくても構いません。

ですが、早めに単語数を増やしていかないと、量が多いので、もし3年からのスタートだと面倒です。

大変そうですが、しかし、ほとんどの単語は、外来語として聞くことの多い単語ですので、現時点では、あまり深入りする必要はありません。(たとえば書き取りを10回とかする必要は無い。2回も書けば十分。)

しかし、とにかく時間をけっこう取られますので、学校の授業とは別に、早めに網羅的な単語集をスタートしておく必要があります。


雑多な単語と言えど、市販の単語集にもあるものは、高校入試に出る可能性があるので、学んでおく必要があるのです。

熟語集

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2020年代では、中学の後半から、熟語集が必要になります。

これは、団塊ジュニア世代の学生だった1990年代とは、状況が激変しています。

大幅に中学の単語・熟語が増えたので、過去には高校で習う熟語だった熟語表現が、いくつか中学に降りてきています。

高校生むけの熟語集には、中学生にレベルが合ったものが 無い ので、よって中学生は、熟語集を買って勉強しましょう。


覚えるのを優先すべき熟語は、参考書にもあるような基本的な熟語です。熟語集にしかないような熟語は、オマケ的なものですので、それほど深入りする必要はありません。

このため、熟語集だけを読むのでなく、参考書も買って読みましょう。

参考書にもあるような重要な熟語は、書き取り練習などもしたほうが良いでしょう。ただし、参考書の勉強のほうで既に書き取り練習をしている場合は、書き取りは省略して大丈夫でしょう。


熟語集は、参考書では落ちてしまった知識をおぎなうためのものです。そもそも20世紀は、中学レベルの熟語集なんて、基本的には無かったくらいです。


熟語集を聞くのは、早く開始して大丈夫です。中学の場合、単語集の途中から熟語集を聞きましょう。特に、2段階に分かれているような単語集を使っている場合、もう1段階目が終わった段階で熟語集を使っても良いくらいです。

理由は、中学では、熟語集で使われている単語と、単語集の前半・1段階目にある単語とに、けっこう重なりが多いからです。ただし、高校の場合とは異なります(高校については、高校用の学習方法で説明します)。


熟語集は、とりあえずリスニングしまくって、音で覚えてください。4周もすれば、かなり覚えられると思います(ただし、構成要素になっている単語の意味をすでに知っているのが前提)。スペルは、練習しなくてもどうにかなる。(とはいえ、できれば練習したほうが好ましい。)時間が無いときは、スペルを飛ばしても良い。熟語に関しては、「覚えるまでスペルを何回も書く」なんてしなくても大丈夫。覚えてなくても、2回も書けば十分。


参考書などにも熟語はあると思いますが、しかし学年別にバラバラの配置になっていたり、あるいは例文が不足している等、参考書の熟語では欠点が予想されますので、参考書とは別に熟語集を、そのうち買いましょう。

熟語集の後半になると、高校文法の知識が必要な熟語が出てきます。たとえば in order to 「~の目的を達するために」など。さっさと高校の文法参考書を買って読んでしまいましょう。なお、in order to の場合は、不定詞の単元を読めば書いてあるかと思います。

当 wikiの場合


ほかにも、前置詞を使った熟語とか、高校範囲の前置詞の文法的な知識をつかう熟語があります。

このため、リスニングで覚えられなかったら、もしかしたら単に文法知識が不足しているだけの場合もあるので、

高校範囲の文法を読んでしまうほうが良いでしょう。高校の文法参考書の、通読で構いません、


不定代名詞の some や any を使った熟語も、文法の知識が必要な場合があります。

なので、なるべく早めに、さっさと高校の文法を勉強し始めてしまいましょう。

何度も書き取りやリスニングしたりして覚えるよりも、文法の学習を進める法を優先すべきです。

形式的には熟語の入試問題でも、実質的には文法の入試問題のような問題も、高校入試には出るようです。


2020年代のカリキュラム改革によって、以前は高校で教えていた文法のいくつかが、中学に前倒しになりました。

仮定法が中学に降りたのが教育評論では有名ですが、他にも、前置詞や不定詞などの高校レベルだった用法が、今では中学に降りてきているようです。

中学参考書がまだ十分には追いついていないので、高校の文法参考書を、当面のあいだは使いましょう。


また、併行して、熟語集の後半に到達するころには、高校レベルの単語集の3000語レベルも中学時代に読んでしまいましょう。2020年代の英検3級がどのみち3000語レベルに突入していますので、英検3級の対策にもなり、一石二鳥です。

たとえば in order to 「~の目的のために(目的を遂行するために)」という単語が高校受験の熟語に出ていますが、やはり一度は order の意味を確認するべきです。

order の意味は「順番」「秩序」「注文」などで、あまり熟語の意味とは関係ないですが、それでも、そういう単語知識があると、やはり熟語も暗記しやすくなるのです。


まとめると、熟語集は、やや後回しでも良い。それよりも、単語力を増やすべきであり、3000語レベルに突入すべきです。

単語集のリスニング

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「耳をきたえる」という目的ではなく、「単語を覚える」という目的のために、単語集のリスニングが効果的です。

しかし、この単語を覚える目的でのリスニングでは、先に単語集を通読する必要があります。

単語集を読んでない状態で、たとえ何度もリスニングをしても、ほとんど頭に入りません。


なお、この単語練習の目的のリスニングの場合、すでに意味を覚えている単語については、リスニングをする必要は、ほとんど無いです。

なので、小学校の単語の意味を覚えているなら、いちいち小学校の単語のリスニングをする必要は無いです。


さて、3000語レベルの学習に入ったら、単語集を通読したら、余裕があれば、リスニングも開始しておくと良いでしょう。2~3周か、全単語を一括して聞くと良いと思います。

なぜなら、高校に入ると、中学校ほどはリスニングの練習をしなくなります。

このため、3000語レベルからは、リスニングの経験が不足しがちになる可能性が高いのです。別に、高校入試・大学入試では、直接は単語のリスニングは問われないのですが、せっかくなので、時間のある中学のうちに助走のようにリスニングをすると良いでしょう。

中学では、数学など他の教科もあるので、あまりリスニングばかりに深入りする必要もありません。


なお、中学レベルの1800語レベルの単語などは、あまり、リスニングをする必要がありません。

なぜなら、1800語レベルのものは、中学校でもリスニングするでしょうし、家庭では省略しても大丈夫です。どうしても1800語を聞きたい場合でも、3000語に向けての助走のようなものだと、割り切ったほうが良いでしょう。

目指すべき本丸は、3000語のほうです。

1800語を10周や20周も聞くぐらいなら、その時間で3000語の通読を1回して、リスニングを3周ほどでもするほうがマシです。

文法参考書を忘れないように

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前置詞や be 動詞といった、文法の参考書に書いてあるような話題も、入試ではスペル問題などの対象です。

単語集ばかりを読むのではなく、文法参考書も買いましょう。

単語集の2冊目を読むよりも先に、文法参考書や熟語集を読んで、とりあえず、全ジャンルの穴を埋めるのを優先しましょう。

単語集の2冊目や3冊目に行くのは、その後です。

単語集の4冊目や熟語集の2冊目を読み終えたあたりで、文法参考書の2冊目に入っても良い。

書き取り練習すべきは英語の部分

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漢字の英単語のスペルの書き取り練習をしないといけません。

どの単語が、スペルを練習すべき単語なのかについては、別の節で説明します。

とりあえず、書き取りすべき対象は、あくまで英語の単語である部分です。つまり、日本語の意味は、書き取りをしなくても構いません。あまりにも当然すぎて説明されませんが、基本的には、英単語を書き取りします。

たとえば

dog 犬

なら、書き取り練習をすべき対象は 「dog」の部分です。このdog を

dog  dog   dog   dog

のように、なにかの練習帳に、くりかえし単語を書いていくわけです。

何回くりかえすのかについては、別の節で議論していますので、この節では省略します。


どうしても「日本語の意味も書いたほうが覚えやすい」みたいな人の場合でも、各単語につき1回でも日本語の意味を書けば十分です。つまり、

dog 犬 dog dog  dog

のように書いたりするわけです。

この科目は、あくまで英語を学ぶ科目ですので、書き取り練習をする時は、英語の書き取りに重点を置いてください。


ただし、定期テストでは、「この単語の和訳を、漢字で書け」という問題も、中学レベルでは出題される事があります。

たとえば know 「知る」は、平仮名「しる」だと「汁」なのか区別しづらい。

clothes 「服」は、平仮名「ふく」だと「吹く」や「拭く」と誤解されかねない。

なので、中学では単語練習で漢字を書いても良い。

しかし、小学校で習っている漢字のはすです。1度でも書けば十分です。そもそも、和訳の漢字そのものを書けない場合は、英語とは別に練習してください。

高校入学後は、基本的には「和訳を漢字で書け」という問題は、定期テストでも無くなります。なぜなら、大学入試にそのような問題が出ないからです。

出る語の変化

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「キログラム」 kilogram や「化石燃料」 fossil fuel などの理科の用語は、昭和の時代は出題されませんでした。しかし、教育改革が進み、現在は出題対象になっています。

ただし、分野が、やや生物・地学や環境などの英単語に、片寄っています。化学・物理などは、難しいのかもしれません。

おそらく、英検などに出る科学用語の傾向も、似たようなものでしょう。

どの単語が重要だろうか?優先順位は?

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私立高校入試に出るような単語には、元ネタがあります。英英辞典などに使われる語彙である「定義 語彙」(ていぎ ごい)というもののうち、特に英米の子供むけの英英辞典にも使われるような入門的な語彙を選んでいます。

1950年代の General Service List (GSL)というのがあり(1995 年に改良版が出ている)、これが基本的な2,284語だとされます。ほか、1930年代の Palmer の3000語のリストがあります。

2020年代の日本では、中学卒業までに1800語を覚えるべきとされます。これに小学校の600~700語が加わり、だいたいGSLの約2300語と一致します。

ただし、20世紀のリストは、さすがに2020年代にはそのままでは使えません。とはいえ、英英辞典に使われるような単語は、いつの時代もそう変わりはありません。

分からない単語は辞書を見ればいいのですが、しかし英和辞典の例文を読んで理解できるようになるためには上記のような基本的な2300語の知識が必要です。


とはいえ、いちいち中学生がそれを気にする必要はありません。英語の教師なら知っている知識です。

だから学校の授業で、教師がどの単語を優先すべきかの指針を示してくれることも多いと思います。この単語は重要だと指摘してくれるでしょうし、そういう単語から優先的に覚えていくと良いでしょう。あるいは参考書でも重要単語は示されるでしょうし、中学生用の英単語集もあります。ただ、中学生用の英単語集は受験向けに作られたものが多いので、初学段階、中1ぐらいの時は、やや不適かも知れません。

教科書に出てくる単語はある意味スタンダードではありますが、やはり基本語および重要語と、それほど重要ではない単語が混ざっていて、その判断も難しいところがあります。片っ端から教科書の単語を練習していくのはあまり合理的ではないかもしれません。

同じように辞書の単語をA から順番に練習するというのも、やや不適な学習法になるでしょう。そもそもよほど初等的な辞書でないかぎり、掲載されている単語が膨大であり、辞書をすべて覚えるのは不可能です。

辞書には重要語だけを選んで、*マークが付けられたり、大きい見出しで書かれたりなどのものもありますが、しかし重要度順に掲載されているわけではないので、辞書を順番に練習する価値がありません。


教科書の単語をかたっぱしに練習するというのは、あまり合理的な学習法ではないでしょう。なぜなら教科書の英文の中の単語は、重要語もそれほど重要ではない語も混在しています。


例えば国家に関する単語で、Swedish。これは形容詞でもあり名詞でもありますが、スウェーデン(人)の、スウェーデン語、スウェーデン人、という意味を持ちます。しかし、この単語よりも country(国)という一般的、普遍的単語のほうが重要です。なぜならスウェーデンの英語のつづりをおぼえても、フィンランドになったら通用しません。

つまり、定義語彙(ていぎごい)ではありません。

固有の国名の暗記は、私たちの使用頻度の高い American や Japanese などに限定しましょう。頻度も、大学などでの英語教育のさいの単語の選定の考慮事項のひとつです[4]

英語教育学では、定義後以外の教育基準は、伝統的に、

「頻度」(海外での使用頻度や、日本で触れる頻度など)と、
使用できる範囲やジャンルの広さ(まとめて「レンジ」という)、
学習コストの低さ(その語の習得にかかる負担の低さ)と、それに対する(上述のような)利益の大きさ、

などを加味して、単語が選ばれるべきとされます。


他にも、dogやcat より、普遍的なanimal 、より普遍的、一般的な言葉を「上位語」とか「上位概念」と呼びますが、こういうものを優先して覚えたほうが有利でしょう。もっとも、dog、cat、animalぐらいなら、結局は誰もがすべて覚えてしまいますが。

ですから学校の英語の成績とか、受験とか、あるいは実用英語でも結局はその傾向があると思いますが、抽象的、総論的な単語を覚えることは重要だということでしょう。dog やcat は知っておく必要があるけど、(もっともこの辺は,誰もがすぐに覚えてしまいますが…)、camel(ラクダ)や hippo(カバ) は重要度が低くて後回しでもいいということです。

基本的には単語を覚えるために、幼児向け~小学生向けの英語教材は非推奨です。中学1年生はまず中学生むけの教材で勉強すると良いでしょう。


ただし、野菜の carrot(ニンジン)など教科書の巻末にありそうな語は、

リスニング問題のほうで出てくる場合がある。実際に大学入試の旧センター試験の過去問で、 carrot を含む英文が、リスニング問題として出題された事がある。

スペルを書けなくてもいいが、しかし読み取りと、リスニングは出来るようにしよう。

中学生むけの市販の単語集では、carrot など野菜や食品の語や、 「ゾウ」elephant(エレファント)など動物の語などが無い場合がある。

なので、学校の英語の授業は、きちんと聞いておこう。

どうしてもリスニング教材を自分で所有したい場合(学校のリスニングだけでも十分に対応できるだろうが)、(単語集ではなく)参考書のほうを探すか、、小学生むけの単語集にある付録のリスニング教材(ネット上でダウンロードできる)を買う方法もある。まあ、普通に学校の英語の授業にきちんと出席をしていれば、あまり悩まなくても済む程度の出題であるので、安心してよいだろう。


高校受験に向けて

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模試の偏差値よりも入試の出題範囲の勉強をクリアするのを優先せよ

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一般の公立高校むけの地域模試でいくら好成績をとっても、一定以上の私立高校には対応できません。

それは、そもそも単語の出題範囲が、私立入試では高校の範囲に入っているからです。

つまり、一般公立用の模試でどんなに偏差値が高くても、合否の可能性には、あまり参考にならないのです。

なので、私立志望の場合に、具体的にすべき事としては、まず、出題範囲の単語を学習するのを、先に終わらせる必要があります。


中学のうちに、高校用の数研出版リープBasicをきちんと読み込むか、もしくは高校用の旺文社ターゲット1200を読みこむか、・・・これをしないと、首都圏では偏差値60以上の私立高校入試の土俵には立つのは難しく、もう高校偏差値65以上の土俵には立てないでしょう。

このため、受験問題の練習よりも、高校1年の単語集の読み込みのほうを先にやる必要があります。

単語の問題練習は、せいぜい定期テスト対策の参考書レベルの問題練習ができれば、当面は充分です。

それよりも、ともかく早期に、上記の高校1年の範囲の単語集を読み込む必要があります。

出題範囲の単語の基本的な意味を知らないと、その上の、偏差値60以上の私立の受験問題を解きようがありません。

下記の節のさまざまなテクニックは、上記の中間目標「高校1年の単語集を中学の内に読み込む」を達成するための手段にすぎません。

スキップしてバックする単語学習

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中学のなるべく早い段階で、高校受験用の単語集を買いましょう。

もし、学年別のヤツなどを下のほうから1冊ずつ買っていくと、すでに習った単語をなんども復習させられたりして、やや面倒です。


たとえば、2年生の後半くらいになったら、さっさと受験研究者の高校受験用の単語集を買ってしまって、読むとか、しましょう。あるいは、角川から出ている関の本の、一般高校受験用のもありますが、今は角川書店がハッキング被害にあってサーバーが止まっています。

2024年8月現在、受験研究社のにしましょう。

もう2年生で買っても大丈夫です。

どうしても分からない単語があったら、その時点でようやく、ほかの2年生用の単語集とか3年生用の単語集を買って戻るとかして、バックすれば良いのです。もしくは、授業で習うかもしれません。

つまり、「スキップして、バックする」がコツです。こうしないと、単語集を5冊とか8冊とか、何冊も買う羽目になります。

数学など他の科目の勉強もあるので、単語集ばかりを読むのに時間を掛けるワケにも行きません。

なので、スキップ・バック作戦を使いましょう。


数学などと違い、高校受験までの英単語は、暗記科目の要素が強いので、英語は、けっして数学のような「基礎が分からないと、その先の発展が分からない」という積み上げ式ではありません。

すこしくらい英単語の本をスキップしても、高校入試までなら、英単語は分かってしまいます。

というか、難関高校入試の単語は、そういう平易な単語(外来語でよくきく単語など)が選ばれている傾向すら、あります。


同様、角川の関正生の難関高校受験用の単語集も、3年生になったくらいの段階で、もうサッサと買って読んでしまいましょう。

どうしても分からなかったら、そこで仕方なく、一般高校受験用の単語集に戻れば良いのです。

この際、すぐに覚えてなくても良いです。


というか、むしろ、このようにスキップ&バックの作成で勉強しないと、危険です。なぜなら、よくあるスケジュール管理のミスで、「中学1~2年の範囲にだけ、やたらと詳しい」というミスがあるからです。

高校入試には、一般の公立高校入試でも、中学3年間の範囲が出るのです。

さらに難関公立高校なら、やや発展的な単語が出ます。さらにさらに難関私立は、高校1年くらいの単語の範囲が出ます。

最初は読むだけで良い

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高校受験の単語集は、最初の1回目は読むだけで良いです。

なぜなら、長文読解などのリーディング系の出題なら、もしスペルをまったく書けなくても得点源になるからです。

もちろん、書き取り問題も高校入試にはいくらか出るので、スペル練習もしたほうが良いのですが、とりあえずは高校受験の単語集を通読してしまいましょう。

これだけで、リーディングの得点力が上がります。最高のボーナスタイムです。

しかも中学レベルの単語なので、覚えやすい単語が多い。ほんと最高です。

なので、買ったらサッサと読みましょう。

熟語集も同様、高校受験用のを買ったら、サッサと読みましょう。これでリーディング問題の場合は得点源になる。最高。

角川の関正生の単語集をどう使うか

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たとえ難関私立を受験しない人でも、難関じゃなくても私立志望の人は、サッサと関さんの本の「難関高校対策編」を読みましょう。

なぜなら、「出てくる語が、外来語などで似た語をきく英語が多く、よって意外と平易な単語が多いから」です。


たとえば

contact 「接触」「連絡」「連絡を取る」

という語もある。

だが、「コンタクトレンズ」を聞いたことある人は多いはずだ。

こういう感じで、外来語として取り入れられている語がとても多い。

なので、1回読んで、書き取りを1~2回すれば、基本的には覚えられる。


ほか

excuse 「許す」「言い訳」

が、後半のほうに難関私立の対策としてある。

だが、会話表現などで

excuse me, 「すみませんが・・・、」

などを小学校や中学校で習っているはずだ。


語法は、あまり覚えなくていい。

入試によく出るのは、参考書の文法問題とか、典型的な問題集に書いてある。


もし、後半の単語の語法が出ても、もう対策しているヒマが無い。

高校入試は英語だけでなく数学とかも必要なので、雑多な問題は捨てよう。


なので、一度読めば、基本的には意味は覚えられる。


関の本は、基本的には、通読を1~2回すればいい。

スペル練習は1~2回で良い。

例外的に「スペルが入試に出る」と言われた所は、あきらめて仕方なくスペル練習を念入りにしよう。

だが、それ以外は、2回で良い。


あまり長居せず、高校レベル数研リープ basic とか、旺文社1200(高校レベル用)とか、より上級の単語集に入ろう。


高校入試では、大学入試よりも物語文が出やすいです(関・単語「scream」)。いっぽう、大学入試では、物語文は基本的には出ません。大学入試だと、説明文が出やすい傾向があります。

このため、単語の傾向に、やや違いがあります。

shout 「叫ぶ」とか「scream「叫び声をあげる」とか、大学入試と比べると、高校入試には出やすいのです。

関正生と受験研究社は1回ずつ読む

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関さんの本の難関高校対策編は解説が豊富ですが、しかし2周目以降は、解説を読む必要があまり無いい。

いっぽう、受験研究社の本は、解説や関連知識が少ない。というか、そもそも関連知識の説明が、ほとんど無いのが、受験研究社。


絶対に避けるべき勉強は、受験研究社の本を、何周も読み続ける事です。なぜなら、解説や関連知識が少ないので、記憶に残りづらく、非効率です。

先に関さんの本を読むのでも(可能なら、こっちが推奨です)、後から関さん本を読むのでも、個々人に任せますが、ともかく、関さんの本で、関連知識などを補充して、理解を深める必要があります。


しかし、1度でも関さんの本の解説を読んでしまえば、2回目以降は読む必要があまり無いです

最終的には、受験研究社のような要点だけの単語集を、暗記できるように何回か読んで、書き取りをする必要があります。


なお、関さんの本には、受験研究社の本には無い発展的な単語もありますので、そういうのは関さんの本で練習しましょう。


ですが、いちいち、「どの単語集にどの単語が載っていたか?」とか覚えるよりも、関さん本や受験研究社を1~2周したら、サッサと高校レベルの数研出版リープ(LEAP)Basic とかに入って1周してしまうほうがラクだと思います。なお、高校範囲の入門の本は、全部は暗記する必要ありません。そもそも高校範囲だからです。

単に、いちいち中学レベルの本で「どれを読むか」を切り替えるのが面倒なので、高校レベルの入門本で代用しているのにすぎません。

幸運なことに関さんの解説スタイルと、数研出版リープの著者の人(竹岡さん)の解説スタイルがまったく別々なので、説明があまり重なっていません(幸運)。なので、2冊とも読んでも、まったく無駄にならず、効率的です。


単語集によって私立/公立の範囲が違う

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たとえば関さんの難関レベル単語集が「難関私立」レベルと言っている prefecture (プリーフェクチャ)「県」は、受験研究社の本では公立高校レベルとされています。

少なくとも関さんと受験研究社のどっちかが、実態とはズレているわけです。

逆に、受験研究社では「難関私立」とされている giant (ジャイアント)「巨大な」は、関さん本では上位の公立高校レベルです。

ほか、関さん本では、類義語を並べるという方針があるので、

たとえば attack という難関高校レベルの用語に、fight という中学2年レベルの単語が並んでおり、そのため fight が「難関私立レベル」になっていたりします。関さんの一般公立レベルの単語集だと、なんと fight が無い状態です。


上記のような実態があるので、たとえ公立志望であっても、念のため難関私立の範囲まで練習しましょう。他社の単語集だと、もしかしたら、その単語は公立レベルとして紹介されているかもしれません。

英語の場合、私立の範囲でも、単語集には、そんなに難しい単語は書かれてないはずです。

受験研究社の本には雑多な単語もあるので深入りしない

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たとえば 「暖炉」fireplace とか、受験研究社の単語集に「中学3年生・公立高校入試レベル」で出てきます。

検定教科書か公立入試でこういう単語が出たのかもしれませんが、しかしこの単語を熱心に練習しても、応用がききません。(これはこれで、教育者には役立つが、しかし、中学生がそのまま使うわけにはイカナイ。)

実際、高校生むけの3000語レベルの単語集(桐原書店データベースや東京書籍コーパス)を見ても、 fireplace は無いです。

このように、中学教材や高校入試での頻度は高くても、高校入学の以降でまったく使わない単語もあります。

「蛇口」 faucet (フォーセット)も、使わないでしょう。


将来的な大学入試で出てくる単語は、学問で使う単語や、あるいは科学技術の単語です。なぜなら、大学はそういうのを研究する場所だし、国策としても、海外の先端の学問や科学技術の情報を集めることが、国家の存亡のために必要だからです。

学問や科学技術は、積み重ねが必要な分野なので、早めに教える必要があるのです。なので、英単語でも、学問で使うことの多い単語が、優先的に、高校では教えられています。

学問で使わない単語は、必要になったら、数千円の和英辞典などで確認すれば済む単語です。大学の学費は、国公立大ですら50万円以上はするので、高校でも、それに見合った英単語を教育しないといけないのです。


また、大学入試の長文は、基本的には、なにかの学問的な知識やニュースなどの説明文です。物語は、大学入試の英語では、めったにありません。このため、「暖炉」や「蛇口」みたいなのは、めったに大学入試に出ません。


なのに、「蛇口」faucet とか、こういう雑多な単語まで、書き取り問題を覚えるまで10回とか20回とか、するのは、将来的な大学入試にも活用できず、面倒です。なので、せいぜい2~3回くらいの書き取り練習をすれば、もう充分です。

たとえ2回の書き取りで、雑多な単語が覚えられなくても、もし入試に出ても、もう入試対策としては捨てましょう。なぜなら他に優先して覚えるべき事があるからです。高校入試も大学入試も、べつに満点を取らなくても、合格できます。

また、高校入試の場合、中学範囲の雑多な単語よりも、高校レベルの入門的な単語のほうが、多くの私立からは好まれます。

ただし、超難関の私立と、難関公立はどうか知りませんが。しかし、たとえそれらの難関校が出したとしても、どうせ大学入試には出ない単語ですので、それに深入りするのは得策ではありません。難関高校の入学は、あくまでその先の難関「大学」などの合格のための勉強の手段に過ぎません。なので、あまりにも高校の範囲とのツナガリを無視した雑多な入試問題を出す高校は、なるべく避けたほうが良いでしょう。たとえ偏差値の高い高校に合格できても、最終的に偏差値の高い大学に合格できない高校だったら、意味ないので。


なお、食卓などの「テーブル」table とかだったら、食卓のほかにも、数表などのマス目の表のことも table と言ったりするので、応用が利きます。あるいは、前置詞 on の教育で、「テーブルの上に」on the table とか、前置詞の教育でも役立ちます。

中学1年あたりで習う単語は、こういう応用の利く単語が選ばれています。

しかし、「暖炉」とか「蛇口」は、ほぼ まったく、他の事の学習には、応用がききません。


高校生向けの単語集には、全くない単語である事から、大学入試には、「蛇口」faucet は、スペルの書き取り問題としては出ないと思います。

もしかしたら長文中に使われる可能性もあるので、単語集を読んでおくのは良いでしょう。


また、この手の、高校では出ない教科書などによくある雑多な単語は、角川の関さんの本では紹介されていません。受験研究社の本など、角川以外の単語集を読む事になります。

高校入試では、上記のような雑多な単語も多いので、あまり深入りせず、1度でも通読して書き取り練習を2回でもすれば(スペルは覚えてなくて構いません)、できれば、すぐに高校の範囲の単語集を始めることを、強く推奨します。もしくは、関さんの本をまだ読んでなければ、何度も受験研究社の本を反復せずに、関さんの本にステップアップしましょう。

受験研究社の本の時点ではスペルは覚えてなくても、スペル問題が出るような大切な単語は、関さんの本や、あるいは高校の範囲の単語集でも習います。

超・難関私立への対処法

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ごく一部の難関私立の高校で、高校の4500語レベルの単語を出しているかもしれません。


受験研究社の単語集の巻末にある単語リストを見ると、関さんの本にすらない、難単語のリストがあります。

これらは、けっして辞書で、一つ一つを調べてはいけません。辞書だと、時間が掛かり過ぎてしまいます。

おそらく、一部の難関私立では、こういう語も長文で出る、という事です。ただし、語釈つきで出るかもしれません。語釈は無いかもしれません。

語釈があるかどうか知りません。とりあえず、国公立の場合、さすがに、このレベルなら語釈があります。

しかし、超・難関の私立の場合、語釈が無いかもしれません。


受験研究社の単語集を見ると、巻末ですが

particular (パティキュラー)「特定の」

proper(プロパー)「適切な」

という単語があります。

受験研究社の単語集の巻末では、発音記号などが無く、発音を勉強できません。そもそもリスニング問題では出てこないでしょうが。


では、どう対処すればよいのでしょうか。


まず、リスト中には、割と平易な語もあります。たとえば、リスト中にある

fake(フェイク) 「にせ(偽)の」

は、日本語でもフェイクニュースとかで「フェイク」を聞いたことあるので、覚えやすいと思います。

なので、通読で覚えられる範囲で良いので、まず、巻末リストを通読して、覚えましょう。


その後、外来語にない単語の対策は、

数研出版リープ basic を1冊まるごと通読して読みましょう。読むだけで良いです。


受験研究社の巻末リスト中にある

particular (パティキュラー)「特定の」

proper(プロパー)「適切な」

は、数研出版リープ basic にもあります。


もしかしたら、数研出版リープbasic など高校単語集に無い単語もあるかもしれませんが、その場合、どうせ将来的な難関大の入試に出ないので、飛ばしても大丈夫です。


結局、受験研究社は直接は言いませんが、

どうも、高校初級レベルの単語がもう、難関私立高校には出ているのが実態のようです。なので、

数研出版 リープ(LEAP) basic を読むしかありません。

リープbasic を買って読みましょう。読むしかない。


全部の単語を言っては、著作権にあぶないので、このくらいにします。

ともかく、結論は

「数研出版リープ basic を買って読め」

です。以上。

過去問よりも2冊目の単語集(ただし例文ありの物)

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単語は、1つの単語につき、2つ以上の意味がある場合もあります。

しかし、一般的に単語集は、1つの単語につき、1つの例文しかありません。

もし、1冊目の単語集で習ってないほうの用法が、入試に出たら、終わりです。

なので、過去問を5年ぶんや10年ぶんも読むよりも先に、まず先に、単語集の2冊目をこなしましょう。

早い話、過去問は、「高校入試の形式に慣れる」程度で良いでしょう。2校や3校でも、志望校の去年だけの過去問をやれば、もう十分です。

それよりも、単語集を多めに読んだほうが、得点がアップします。中学レベル ~ 高校基礎レベルを合わせて、最低でも4冊以上は読みましょう。多そうに聞こえますが、学研のやさしめの単語集1冊、受験研究社の定番の単語集1冊、角川書店の関さんの単語集2冊でもう4冊です。


たとえば、「プラスチックごみ」は plastic waste です。「ごみ」garbage , trash などと個別に覚えていては、対処できません。こういうのは、例文を読むのをこなさないと、身に付きません。


ただし、あまり中学生むけの、例文アリの単語集は、数が多くないので、中学レベルで気にいった単語集を読み終えたら、さっさと高校レベルにアップしましょう。

例文ナシの桐原1700や東京書籍1800よりも、例文アリの単語集を買うほうが良いでしょう。

最大 6冊で十分

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単語集は、多くても6冊も読めば十分です。それよりも、熟語集や文法参考書で2冊目に行きましょう。

多そうだし値段も掛かりそうですが、しかし塾代と比べたら安い。

塾は、安くても、月あたり2万円はします。

4万円もあれば、単語集×6冊、文法参考書2冊、熟語集2冊は、簡単にそろえられます。

※付録:情報

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1700~1800語レベルの重要とされる語が、標準的な高校を受験するために知っておくことが求められる単語だと思われます。これは高校初等の単語集の収録数とほぼ同じ、ですから、受験対策としてはこういう単語集はふさわしいと見れます。

標準的な高校で提供される英単語集は、重要語3000語レベル(※ 中1から通算の記憶する重要語が3000語という意味です。決して3000語が掲載されているわけではありません)。これは高校に入学してから利用するものでしょう。

1700~1800語収録の単語集で「高校1年 基礎」のように書かれているものの収録単語は、多く中学校教科書に見られるものです。これを利用するのも良いですが、一方で中学生用の受験用単語集というのもありますので、受験生はそれぞれ自己判断で自分に適する参考書を選んでください。

  • 難関高校の英語

難関私立高校の入試問題では、高校範囲と見なせる単語もあまり気にせず出題してくる傾向があるようです。高校向けの単語集で考えると、重要語3000語の参考書(高2向け程度)に掲載されているような単語です。

英検準2級が重要語3000程度を、語彙の基準にしています。

市販の単語集は、重要語1700~1800が、高校基礎または高校1年用とされていますが、実際には高校で最初に受け取る単語集は、重要語3000語の物が多いと思われます。多くの高校ではこれを1年か2年の時に最初の単語学習の参考書として渡されるでしょう。

基本的に重要語1700~1800語となっている高校初等用の英語単語集は、中学3年向け程度だと考えるのが良いようです。1990年代の昔からの桐原書店の高校初等用、現代(2022)でも桐原・東京書籍の「高校」用の基本重要語1700~1800語は、そういう趣旨の単語集です。

21世紀になってから、前世紀よりも受験対策として覚えさせられる単語数は増えています。

歴史的には、昭和の戦後英語教育では、学習する英単語の数は少なかったようです。ゆとり教育の影響ではなく、それ以前から少ない。学習単語数を数えるよりは文法学習を重視していました。'90年代、中学教科書の学習単語数は少なく、現代の高校初等基本語1700~1800語に達することもなく、一部の中学生が、塾の進学クラスでその程度の多くの単語を学習していたぐらいだったのです。

中高一貫校の場合

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大学受験に出ない単語には深入りしない

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基本

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中高一貫校では、高校受験を飛ばせます。

英単語では、あまり高校受験の単語に深入りする必要はありません。

たとえば、受験研究社の高校受験用の単語に bookstore 「書店」という単語がありました。これのスペルを覚えても、文字通り、本屋にしか使えません。

このため、基本的に大学受験では、まず出ません。そもそも、大学受験用の単語集で、目にしない単語です。

なので、こういった単語は、読めれば十分なのです。

このような、大学受験では「読めれば十分」みたいな単語が、高校受験用の単語集には、いくつもあります。

そういう単語も、高校受験には出てくるかもしれませんが、しかし大学受験には、ほぼ出ません。

どうすればいいか

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参考書の順序の一例
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読むべき参考書の順序は、一例として、

1~2年生は「中学の総復習」みたいな単語集を読み書き → 3年生の前半は高校受験の単語集は読むだけ → 3年の夏から、さっさと高校の単語集に入り、書き取り練習もする

といった感じが合理的でしょうか(推測です)。

ただし、学校で単語集がすでに与えられている場合は、それを活用すると良いでしょう。与えられてない場合、自分で単語集を買いましょう。

学校の進度や個人の自宅学習量などによって、上記の時期は前後すると思いますが、どの一貫中学でも、中学3年のうちに高校の範囲を始めると思います。一般的に中高一貫校では、中3の終わりまでに5教科で、高校1年の前半の範囲にまで入ります。

高校受験単語集は1冊で十分
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1冊くらいは高校受験用の単語集を、中2~中3のうちに読んだほうが良いでしょう。

しかし、けっこう単語の数が多いので(2000個ちかく)、そのすべてのスペルをけっしてバランスよく覚えようとする必要はありません。


中学範囲で書き取り練習をするなら、定期テスト用の単語集に留めるのが良いかもしれません。もしくは、高校受験対策の単語集なら、レベルが低めのものに留めるべきです(難関私立高校には対応していないもの)。

さっさと高校の単語集に入る
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定期テスト単語集よりも以上の書き取り練習をするなら、いっそ高校レベル初級の単語集を、書き取り練習するのが良いでしょう。

また、あまり何冊も、高校受験レベルの単語集を読む必要も無い。中学時点での単語練習は、定期テスト対策のため1冊と、受験研究社の高校受験の単語集の1冊だけでも良いかもしれない。


高校受験の場合は、高校受験単語集を片っ端から2回ほどは書き取り練習をする必要があるのですが、しかし私たちの目的は、大学受験です。

2回くらいの書き取りなら、できなくもないのですが、しかし単語数が多いので、面倒です。なので、飛ばせるなら、飛ばしましょう。

どうせ英検3級~準2級などでも出てきません。もし英検で頻繁に出てくる単語なら、それは高校用の単語集にも書いてありますので、書き取り練習をするなら高校用の単語集にしましょう。

模試はあまり気にしない
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学校によっては、予備校の、高校受験用の模試を、学校側で受験させられるかもしれません。

しかし、あまりその模試の偏差値を上げることに、こだわってはいけません。

例外として、高校受験をして、より偏差値の高い高校に受験して移ったりとか、有名私大の付属高校を受験して移るのでもない限りは、高校受験の模試の偏差値は無関係です。

また、仮にそのような難関私立高校に移る事を目指す場合でも、入試に出てくるのは一般公立高校の高校1~2年の範囲の範囲ですので、さっさと高校の英単語の予習を始める必要があります。

ともかく、最終的に、大学受験につながらないと、中高一貫校の生徒にとっては高校受験の模試の偏差値はあまり意味がないからです。


とりあえず本節では、高校受験をしない場合を想定して説明します。

塾の業界で「偏差値57の壁」(58の場合もある)と言うのがあり、高校受験偏差値で57以下だと、あまり大学進学実績が良くない、という塾・予備校業界などの経験則があります。

裏を返せば、これを超える偏差値なら、あまり気にする必要はありません。なので、高校受験の偏差値はあげずに、サッサと高校の範囲の勉強を始めましょう。

また、模試の種類や、地域によっても変わるので(たとえば東京は高偏差値が難しい)、そこは各自、調整してください。

大学入試に物語文は出づらい
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物語文は、大学入試の各大学の英語では基本、出ません(ただし、文学部の英文科などを除く)。大学入試で出てくる長文の多くは、説明文であり、大抵は社会についての学問的なトピックの説明文だからす。環境問題とか人権問題とか、そういうのです。

もしかしたら、新共通テストで、簡単な物語文が出るかもしれませんが、しかし、そこ止まりです。


このため、語彙の傾向が、大学入試と高校入試とで、やや異なります。

「トイレ」restroom とか、「船長」captain とか、なかなか、大学入試の大学個別試験では出てこないと思います。そもそも、高校生の単語集で、こういう単語を目にしない。

「家庭科」を英語で home economics (ホーム・エコノミクス)と言います。こういう副教科みたいな英語は、「家庭科」なら家政学部の入試でもない限り、なかなか大学の個別試験には出ません。


高校受験用の単語集は、けっして、やさしくはありません。ですが、大学入試の各大学の個別の試験には出ない単語が、いくつもあります。難しいからといって、大学入試に出るとは限らないのです。

なので、高校受験用の単語集には、深入りせず、通読したら、さっさと高校レベルの単語集に入る必要があります。


ただし、長文以外の問題で、物語のような内容の文章を出す場合があります。文法・語法の問題などです。

しかし、そのような長文以外の問題に出てくる物語的な文での単語の対策は、高校用の単語集で可能です。

dog とか pencil とか大学入試に出ない
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大学入試には、中1レベルの初歩すぎる単語は、出ません。

なので、コレの書き取りを念入りに練習する必要は、無いのです。なぜなら大学入試に出ないので。

ただし、あまりにも成績が悪すぎると、退学になってしまいかねませんので、学校の定期テストを突破するくらいの書き取り練習は、しておいてください。

脚注

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  1. ^ 『中学生にターゲット1200、高校生にターゲット1800と400は必要か検証してみた【リクエスト回】【レビュー】』 2022/02/07
  2. ^ 『中学生にターゲット1200、高校生にターゲット1800と400は必要か検証してみた【リクエスト回】【レビュー】』 2022/02/07 , 19:30
  3. ^ 『小中高生の英語嫌いが増えている?現場の塾講師が親必見の緊急提言!』, 2023/06/16, 15:50 あたりから
  4. ^ 中條清美 ほか著『高等学校英語教科書の語彙』2007年 6月 第40巻、P72