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※ 本ページは基本、公立中学(非・一貫校)の生徒を想定して書いています。

買う物

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とりあえず中1の時点で、学校教科書のほかに必要な教材は、(書店で買うべき教材は)

  • 「単語帳」「単語集」などと言われるヤツ。「中学 英単語」みたいな題名のヤツ。
  • 文法の参考書。「中学 英文法」などといった感じの題名のヤツ。

とりあえず、上記が必要です。

レベル帯は、とりあえず中学3年間の完成を主張しているヤツを買えば、中1では十分です。

中2の後半や中3になったら、さらに発展的なものを買ったほうが、高校受験には対応できます。


教科書ガイドは、内申点を気にしなければ、英語の場合なら、特には(教科書ガイドは)必要は無いです。


ともかく、上記の教材(単語集、文法参考書)で予習をするワケですが、しかし学校側の授業時間でせっかく説明をしてくれるのですから、あまり予習を念入りにしすぎないようにしましょう。

予習の段階では、「1回だけ通読する」、「書き取りはしても1~2回で良い」、「付録のリスニング教材は聞くだけで上出来(じょうでき)」くらいの浅い予習にしておきましょう。

本格的な仕上げは、授業後に家でヤレばいい。


予習の目的は、「授業を聞いても、分からない!」という事態を防ぐためのものです。英語に限りませんが。


あと、英語が苦手な子ほど、参考書を買うのを遠慮しがちですが、むしろ英語の苦手な子ほど参考書をさっさと買いましょう。特に文法参考書は買いましょう。

英語が苦手なほど、3年生になってから初めて参考書を買って「なるほど! わかった!!」となる子が多発します。(市販の勉強法の書籍にも、そういう事例が紹介されています。)

なので、「3年生から」ではなく、もう1年生のうちに、参考書を買いましょう。

教育方針の小中のちがい

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中学の英語は、教育方針が、小学校とは大きく異なります。(そのため、高校入試傾向も、小学校の授業の傾向とは違います。)

小学校では、コミュニケーションやスピーキングなどを重視した英語教育でした。そのため文法ミスや単語のスペルミスなど、多めに見られました。

しかし中学の入学以降は、リーディング(読み)、ライティング(書き)、グラマー(文法)、スピーキング、英会話、などを、なるべく バランスよく勉強する能力が求められます。

コンピュータの発達によって、ライティングにおいてスペルを覚える能力などの必要性は20世紀より下がったりしたかもしれませんが、しかし、さすがに、その必要性がゼロにはならず、中学の重要語は今でもスペルを覚えることが必要です。

さらに高校入試の傾向は、上記とは微妙に異なり、採点の都合などからリーディング、ライティング、グラマーなどが重視されるのですが、とりあえず、高校入試の話題は別の箇所で述べます。『学習方法/高校受験/英語

とりあえず、中学校に入ったら、英語の場合、教育方針が小学校と変わる事を、把握してください。

単語の学習について

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単語の効率的な学習法について、wikiでは意見が割れています。

参考文献などをもとに、読者がご自身で、自分にあった勉強法を考えてください。


ただし、意見の割れている部分の単語の書き取り練習の回数や是非などは、

あくまで、be 動詞でもなければ、助動詞でもない、なんでもない普通の単語(たとえば plate (プレイト)「皿(さら)」とか、 tax (タックス)「税」とか)の話でしょう。


am や are などのbe動詞や、I や my や me などの代名詞とその格変化、can や could や may などの助動詞、といった文法事項や、文法でなくとも、 have「持つ」や go 「行く」や take 「持っていく」などの基本動詞は、やや念入りに書き取り練習もしださい。(高確率で、中学の定期テストに出ると思います。)

動詞の場合、単語集などの巻末などにある動詞の変化表にあるような動詞は、過去形などの変化形も含めて、念入りに練習したほうが良いでしょう。

one , two , three や first ,second , third のなどの数詞も同様。きちんと20や30くらいまで、書けるようにしましょう。


定期テストでも、文法の単語や、上記のような重要語は、高確率で出題されるでしょう。

ほか、

How do you do?「はじめまして」  や  How are you?「こんにちは」  とか   What time is it now? 「いま何時ですか?」  みたいな、おそらく参考書にもよくある典型的な会話表現も、できれば例文ごと書き取りをしておくと良いでしょう。

名詞も、

go fishing 「魚釣りに行く」  の  fish 「魚」

open the book 「本を開く」  の book 「本」

のように、入門レベルの参考書ですら例文にて動詞と一緒に習うことの多い典型的な名詞は、やや念入りに書き取り練習をしておくのが無難でしょう。


その他、先生が「テストに出すぞ~」とか言った単語は、重要語である事が多いでしょうから、普通に書き取り練習もしておきましょう。


意見の割れている部分

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単語の学習について(※PDF論文)

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単語をひたすら何回も紙に書くという勉強方法は効果的とは言えません。小学校から日本で教育を受けた人は漢字の書き取り練習をやらされた経験から、「覚える=書く」という意識も持っている人もいるかもしれません[1]。しかし、いくつかの研究が示すように英単語などの有意味綴りの記憶にひたすら書くことは効果があるとはいえません[2][3]。また、(Barcroft 2006)では、書き取りのようにその意味に直接関与しない学習方法は、ただ単語を書くということに意識を割かれ、単語を覚えることを阻害すると推察しています[4]


類義語や対義語、接辞や語幹に注目して単語を覚えるという工夫をしてもいいでしょう。

例えば、接頭辞や接尾語を覚えると次のように単語の意味を覚えやすくなります。

再び:re- 例:refresh review retain

後に:post- 例:postwar postpone postmodern

〜をするもの:-er 例:teacher farmer eraser

〜にする:-en 例:sharpen whiten deepen

また、英単語を覚えるためのスマホアプリなどを活用することも有効な手段でしょう。

単語の学習について(※市販の書籍より)

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新しい単語に出会ったら、意味と大まかな発音を知る必要があります[5]。あるいは、どうしても英単語を書き取りを先にやりたいなら、なるべく直前にその単語を音読するべきでしょう[6]。。

加えて、中学校英語科での英単語の学習時は、意味や用法を覚える以外に、スペル(つづり)を書き取り練習をすることによって覚えることが求められます。[7][8][9]

世間には、英語の書き取り練習は効率よくないという言説が流行っていますが、しかしそれらは市販の中学生向けの勉強法の書籍では否定されています。少なくとも中学レベルの英単語に関しては「スペルは手が覚えるもの」と言われているほどであり、中学卒業レベルまでは書いて覚えたほうが良いでしょう[10]。ただし、中学英語の単語の場合、よほど難しい単語でない限り、そう何十回と書かなくても3~4回くらいで覚えられます[11]

なぜなら、基本的に勉強法は人それぞれなので、合う人・合わない人もそれぞれだし、同じ人でも習得の段階によって適した勉強法が変わるくらいです[12]。なので、(※ wiki追記: 犯罪以外で)「これは絶対にやるな!」のような「決めつけ表現」をしている情報は信じないことです[13]


単語練習の際に、CD音声や例文で、発音や熟語に触れればよいだろう、とのこと[7]。スペルは、少なくとも1度は書く必要があります[7]

基本的に、スペル・意味・発音をセットで覚えるのが常識です[14]

3回くらい書いて、その後に書き取りテストしてみて、そのテストで書けなかった単語だけを再び3~4回と書いて、またテストすれば、時間も有効に使えます[15]。2度目のテストで合格しなければ、また書き取りすればいいだけです。


英語の教科書を読んでるうちに単語をある程度は自然に覚えたりもするので、なるべく単語の書き取り練習を、少しだけ後回しにすると効率的です[16]


ただし、それとは別に、中1のころは、まだ英語を書きなれていないので、英語に手をならす意味で、多めに単語も書いて覚えたほうが良いです[17]

ほかにも英単語の勉強法は色々あると思いますが、高校生向けの単語集『ユメタン』の著者が言う注意点としては、(高校レベルのような一定以上の難度の)英単語を覚えるために必ずしなければいけないのが、何らかのアウトプット活動です[18]。アウトプット方法には「発音する」とか「書き取りする」とか問題練習とか色々とありますが、しかし「読む」などのインプット活動だけで覚えるのは、よほど適性がないかぎり、とても難しいでしょう。


なお、反対意見の論文についてですが、現代の2020年代の実態に合ってないと思います。

というのも、2024年では既に、小学校で英語が教科になっています。このため、論文の前提だった、中1で英語を初めてならうという前提がもう成り立ちません。

書き取りを多くするよりも英語に長く触れさせるほうが効果的、という提案と、その根拠になった統計の提示の論文でしょうが、もう小学校の「英語」教科で、それとほぼ同じ事が行われています。(あまり書き取り練習とか、させない方針です。ただし、よほどの基本単語を除く。) すでに小3から英語学習があり(しかし小3・小4の英語は「教科」ではない)、小5からは英語が「教科」です。

論文を読むときは、著作の年月日も確認しましょう。

別に小3から書き取り練習をたくさんヤレと言っているわけでもないし。

英語学習では、どこかの段階で、基本的な単語および例文だけでも良いので、書き取り練習を念入りに最低5回ていどは行うことが必要でしょう。おそらく英米の小学校でも、そういう練習をどこかの段階で行っているでしょう。


塾などの例を見ると、まずは、単語だけで良いので、3~4回ずつ、写して書き取りをしましょう。これを中1から行います。

ときどきは、短い文章の全体ごとの書き取りをする練習もそこそこは必要ですが、しかし2020年代の現代では単語が多すぎるので、すべての単語で文章ごとの書き取りをするのは、もはや無理です。考えてみれば、国語の漢字の書き取り練習だって、けっして文章のすべてを書き取りしません。

単語が増えたので、もはや全文を例文ごと書き取りするのは、やや無理です。一部の単語だけ、ときどき例文ごと書き取りをしましょう。

余った体力は、数学や理科・社会などの勉強に、回しましょう。

小学英語の復習は必要

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小学校の復習は不要です。文法、単語ともに不要です。

下記にその理由を書きます。

文法

まず文法については、そもそも小学校で、あまり詳しくは習いません。「名詞」とか「過去形」とかの用語は習うかもしれませんが、その程度です。

また、中学の文法は、最初から習いなおす仕組みです。ただし、小学校で習ったはずの部分は、とても早く授業が進みます。

もし手元に、すでに、小学校用のすぐれた文法参考書があるのなら(存在するか知りませんが)、それを頼っても良いでしょう。しかし、手元にそういう小学参考書が無ければ、文法に関しては中学参考書を買うほうが合理的です。

単語

単語に関しては、これは小学校には戻ってはいけないのが基本です。

なぜなら、小学校の単語は、身の回りにある apple 「りんご」とか、そういうのが基本です。

小学校では、まず、 native(ネイティブ)「母国の」とか、staff(スタッフ)「職員」とか、そういう、抽象性の高くなった中学英語は、習わないでしょう。

小中の単語数の問題だけではなく、単語の「種類」の問題なのです。

余談ですが、中学の英単語の抽象性が、20世紀と比べて2020年代は上がっています。

上記の例の native や staff は、20世紀なら、高校生用の単語集の3000語レベルだった単語です。(たとえば桐原書店の単語集であるデーターベース3000、東京書籍のコーパス3000、あたりに書いてある単語です。)

中学の単語の抽象性が上がりましたが、しかし2024年の時点では、高校用の単語集は中学の変化には追随していません。たとえば桐原書店1700語レベルや、東京書籍1800語レベルには、あまり抽象的な単語は無いです。中学英語とは、傾向が違っています。

なので1冊目には、高校用ではなく「中学生」用を名乗っている単語集を買いましょう。


まとめ

小学校での現状の英語学習は、中学の前提ではなく、中学の英語のスタートダッシュを速めるための準備運動のようなものです。英語の発音や雰囲気になれたり、挨拶(あいさつ)、英語の語順や前置詞など日本語文法にない感覚になれるのが目的です。なので、中学英語の前提と見なす必要はないでしょう。

公立高校受験のための進度の急変

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2020年の現在、中学で習う単語や文法が、2001年ごろの昔よりも増えています。

2005年くらいだったら、私立の地域偏差値65くらいの難関私立の入試にでも出そうな高校レベルの単語や文法が、現代ではもう、公立高校レベルの少し難しい問題として普通に出ています。

熟語 in spite of (イン・スパイト・オブ)「~にも かかわらず」

とか、もう普通に公立高校レベル~国立高校、および英検3級レベルです。やさしめの単語集である、学研から出ている320例文の単語集に、最終章ですが、もう in spite of があります。

かつては、この熟語は、高校2年生くらいで習った単語です。

当然ですが、小学校の5~6年生の2年間で英語が必修になったので、中学の英語も前倒しされています。


このため、英単語にしろ英文法にしろ、

それぞれ、最新版の、やさしめの参考書、および、やさしめの単語・熟語集を、買っておく事を強く推奨します。

注意すべき点として、「やさしめ」です。けっして、いきなり難関私立高校レベルの参考書を買うのではなく、先に「やさしめ」で「最新版」の教材を買う必要があります。


なぜなら、2022年ごろに範囲が急に変わったので、かつて2005年くらいなら難関私立高校などで習うような単語や熟語で、参考書も無かったような知識が、

今だと平気で、普通の公立受験レベルの参考書に書かれている状態だから、です。


難関高校むけの参考書だけだと「これは難関私立にしか出ないだろ~」と生徒が思って(塾講師などにも思われていて)油断していた単語が、なんと、今はもう公立受験レベルの単語として登場していたりします。


やさしめの参考書と、むずかしめの参考書との、組み合わせで勉強してください。

その難易度の「幅」を把握することが、いまの高校受験英語の習得のコツです。


学習方法など

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英文そのものを覚えようとしない

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英語の苦手な生徒の傾向として、検定教科書の英文そのものを覚えようとする生徒がいます。

しかし、How are you? みたいな、あいさつなどで使われる定型句や、あるいは This is a pen. のような、よほど入門的な英語でないかぎり、英文そのものの暗記は不可能です。

英語の文章は、日本語とはちがった独自の構造・構成法を持っていて、その英語ならではの構成法のしくみを学習者は把握する必要があります。それを「文法」と呼びます。

どうも中学校で説明されたはずの文法を、英語の苦手な生徒は覚えていないのが実態のようです。

なので対策として、中学生としては、令和の現代、書店の参考書コーナーには、中学1年生むけ、または2年生むけといった学年別の英語の参考書がありますので、そういうのを使って、おそくとも中2からは(単語といっしょに)文法も予習・復習をし始めると良いでしょう。遅くとも中3からは問題集も使い始めると良いと思います(簡単な問題集で構いません)。

文法の苦手な生徒は、「自分が文法が苦手だ」という事自体に気づいていません(教科書にある短い例文だと読めてしまうので、自覚しづらい)。なので簡単な問題集で良いので、問題練習もしましょう。

中学校レベルだと教科書の文章がとても短いので、ストーリーそのものの暗記を通じて、例文そのものの暗記のようなものが出来てしまいます。しかし、高校入学後の英語は、教科書の文章が長大になるので無理です。

まして、高校受験や大学受験の英文となると、教科書にはそのままの例文が無いし、文章のストーリーも初めて読まされるものなので、英文の構成法を理解していないと入試にまったく対応できなくなります。たとえ難関高校の入試でなくとも、都道府県の作成する公立高校入試の共通の英語ですら、もはや教科書そのままの例文は出されないです。

単語

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文法

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英文読解

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英文読解については、入試対策の目標の目安として、

  1. 中学校全体、あるいは高校初期に至るまでの基本単語のスペルが書ける。
  2. 中学英語文法をよく理解している。

これが満たされていれば、大抵の中学校で扱う英文は読解できるようです。ただし、この条件をきっちり満たすことは結構難しい。

発音とリスニング

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発音はもちろん、実際の英米人が聞いたときに違和感なく英語として聞こえればいいのですが、実際には難しい。出来るだけその状態に近づくよう試みるという事で、ネイティブスピーカーの発音例を聞きながら、自分でも喋ってみるという、その繰り返しでも許されるでしょう。

個々の言葉の、文全体の、発音とアクセント、学校の授業でも練習の機会は多々あると思います。

自分自身で口で読んでみること。中学の段階でなら、教科書に載っている文を、流暢に、一般的な速さで読んでみてください。例えば、Is it an apple?という文を読んでみましょう。この文は「イズ イット アン アップル」ではありません。英語には

  • 最後が子音で終わる単語の次に最初が母音で始まる単語がきたとき、続けることがある
  • (単語の最初が多い)強く読まれる部分がある

などのルールがあります。この文は「ナプォ↑」(太字がアクセント、傍線が弱く読むところ)のように、文頭のIsとItの最初を強く、itのtとanのa、anのnとappleのaを繋げて読むのです。そして、「ナプォ」もまた完全な読み方とは言い切れません。「ズ」の「ズ」に関しても、次のitが母音 (i) で始まる兼ね合いから、若干「ジ」に近い発音になります。他にも「th」は「ス」に近いけど「s」と全く同じ読みではないように、日本語のカタカナを使用しても、どうしても表現できない読み方があるのです。例えば、bagの読み方を「バッ」と言いたいところですが、「日本語のバッグの最後を弱く読む」とは少し違います。そこで、みなさんは教科書などに記載されている「発音記号」を知る必要があります。 発音記号とは、ruːm(これはroomのもの)、やbæg(これはbag)のようなものです。教科書などでは多く記載され、おそらく巻末に読み方も書かれていることでしょう。また、ネットで英文とその朗読を見聞きすることも有用です。特に保護者の方などにネイティブスピーカーの発音を探してもらえば、実際の「生きた英語」を聴くことができます。

最近では筆記試験だけでなく、実際に会話をしたり、流れてくる音声で問題に答えさせるというような試験も増えています。例えば、「This is the elementary school.」という英文を読まれたとして、「これは何ですか。」と質問された場合、「the elementary school」を「ジ レメンタリィクゥ」(theの次の単語が母音で始まる際は発音が「ジ」になる)と発音することを理解していなければ答えられません。このように、発音をしてみたり、聴いてみたりする、ということも、現在は英検などでは重要視されています。


とはいえ、基本的には発音練習よりも、基本単語を読み書きできるようになるとか、基本的な文法を使いこなせるようになるほうが先でしょう。なぜなら、自分の言う例会話の文法がメチャクチャなのに発音だけ良くても、あまり実用性ないので。

発音について、上記のような発音の規則のほかにも、単語ごとの発音注意があります。発音を間違えやすい単語とか、単語集などにその単語の紹介時に「発音注意」などと載っています。

どちらかというと高校入試では、そういう単語の発音問題のほうが要求されるでしょう。採点もラクですので。

入試の採点の都合により、口頭での発音はなかなか一般入試では出題されないのが実情です。

資格

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高校受験の際などに、英語検定やTOEICなどの資格を取得していると、そしてそれを出願時または面接時などに申請すると、入試結果に加点され、有利な場合もあります。そうでなくとも、それらの試験を受けることは、テストに慣れることやそれに向けて勉強し知識を得ることなど、利点があります。ただし、TOEICはどちらかといえば高等学校で学習する範囲であることが多いでしょう。中学生のみなさんには難しい可能性もあります。ご注意ください。

一般的に、英検3級が、高校入試での目安と言われており、少なくとも私立なら多くの高校で英検3級から(3級も含む)が加点要素となるでしょう。その高校の募集要項などで、どの級から加点要素と見るか、出願時などに事前に確認してください。


なお、英検に出題される語彙ですが、近年、中学英語の検定教科書とは大きく違ってきています。


塾などの報告により、中学3年の検定教科書にある語彙では、英検3級の過去問にある語彙が取り扱われておらずに、よって中学の検定教科書では英検3級に対応できない実態[19]が告発されています。


英検と中学英語の大きな違いとして、中学の検定教科書では、ある程度の長さをもった物語の英文を中心として扱うことになるので、使用できる英単語が限られます。


英検対策の教材として、3級以降は単語集が必要でしょう。

ただし、英検の単語集の問題点として、あくまで英検用に作られています。英検の単語集「でる順パス単英検3級」は、その名の通り、英検に出る順での掲載順です。高校受験に出る順でもなく、覚えやすい順でもありません。

高校受験では、あくまで、高校の筆記試験で高得点を取るのを優先すべきです。このため、普段の勉強では、高校受験用の単語集を先にこなすほうが良いでしょう。英検用の単語集は、英検の出題傾向を確認するのに使いましょう。

英検に限らず、そもそも「単語集」というのが高校入学からあとの英語学習では必要になってきます。あるいは、私立高校の受験などをする人で、早い人は、中学3年ころから単語集が必要になるでしょうか。

英検対策をしたい場合、例文の書いてある単語集を買ってください。なぜなら文章の空欄を埋める問題や、長文読解などの問題が、英検3級とそれ以降の級では出るからです。もはや、単語の一語だけを提示して和訳を問うような問題は、英検3級では出ません。

必要な単語集

英検3級の対策としては、英検用の単語集が必要になるでしょう。上記のように中学範囲を超えた単語を扱っているからです。高校レベルの3000語レベルの単語集を使うのは、さすがに高校受験生には負担が重すぎます。

ただし、このため、高校受験の時間を少し奪います。

あるいは、もしかしたら高校受験用の難関高校用の英単語集が、英検3級対策を兼ねているかもしれません(書籍による)。


準2級に関しては(一部の難関高校(国公立も含む)が準2級を加点対象としている)、確実に英検用の単語集が必要です。なぜなら高校用の単語集は、もっと上の2級を対象にしているので、準2級にはレベルが合っていないからです。


語数の流儀

なお、「3000語」などの語数のレベルですが、数え方にいくつかの流儀があり、派生語を数えるのかどうかで、大きく変わってきます。

なので、高校受験以外の対策をしている資格試験用の「2000語」レベルが、必ずしも中学生用の桐原書店 1700語レベルよりも高度とは限りません。

辞典や参考書

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英和辞典と参考書は、学習の助けになります。

英和辞典とは、英単語の日本語訳とその例文を調べるための辞書です。

中学生の段階では、買うなら、中学生むけのものを買うのが良いでしょう。

なぜなら、一般向けの英和辞典だと、中学生では習ってない文法事項などを前提としている例文も多く、使いこなせない可能性が高いです。また中学でこれから習う単語も使われていますので、使いこなせないでしょう。


英和辞典には単語や発音記号、活用形、意味がしっかりと記載されています。同義語や、スペルが近く混同しやすい内容が掲載されている辞書であれば、さらに良いでしょう。


いっぽう、他のタイプの辞典として、「和英辞典」や「英英辞典」というのがあります。

和英辞典はあると便利です。

ほか、英英辞典とは、英語で英語を解説した辞典です。英英辞典は中学生が使うには、難度が高いように思われます。


Wikibooks には、『学習方法/中学校英語/辞書』というページもあります。

参考書も有用。参考書には文法や例文や用法、活用形が書かれています。学校の教科書では文法をあまり説明していないので、予備として参考書をもっておくと良いでしょう。また、内容を (付属または別売りの) CDで読み上げるものであれば、さらに有用です。近年、発音や聞いて理解するといった問題が増えているので、その対策としても有効です。しかし音声を聞いているだけではわからないこともあります。CDを聴いて「have to」は「ハフトゥ」と発音する、ということを覚えても、I have to practice to speak English.という文章の意味や文字の書き方、スペルは、何らかの書籍タイプの教材が与えられないと、知ることはできないでしょう。

高校受験に向けての注意

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私立志望の場合の注意

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もし読者のあなたが一般の公立中学の生徒であり、志望校として私立高校の受験を考えている場合、注意事項として、2020年代の現代では、私立高校の入試英語は、単語数が中学英語を大きく越えています。

その理由は、現代の私立高校の多くは付属中学を持っており、その付属中学が検定外教科書として、中高一貫用の英語教科書を使っているからです。

なので、私立高校志望の学習ペースとしては、志望校にも寄りますが、高校受験までに、中学時代のうちに高校1年レベルの単語を習得しておくという、ややハイペースで英単語を勉強する必要があります。

対策として、中1~中2の頃から、暇なときなどに英単語の書き取りなどを勉強しておきましょう。

なお、中高一貫校用の英語教材は学校専売品であり、そのため一般の書店では販売されておらず、購入できません。なので、購入のために探す必要はありません。

筆記体の深入りは不要

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20世紀の昔、中学の英語で筆記体を教えていました。参考書で、もしかしたら今でも筆記体を紹介しているかもしれません。

ですが、筆記体は、少しだけ読めれば十分です。


そもそも論として、単語を知らないのに英語の筆記体だけ上手くても、実用性が無い。英米人からすれば、dog や cat を筆記体で書かれてもねえ・・・、というのがある。

それに筆記体は、まず、現代の多くの仕事で使いません。IT時代の現代、筆記体は、ネット上では表示が困難です。

せいぜい、米英の政治家とか企業の管理職などが、書類とかの署名に使うくらいです。そういうのは、そこまで出世してからで良い。

高校英語3000語すら習得してない段階で、筆記体を練習されても、無駄。

昔の中学は、単語数が少なかったから、筆記体の練習をする時間があった。いまはそんな時間が無い。


大学入試でも筆記体は出ません。高校入試では、まず筆記体は出ません。

大学入試では、採点の手間があるので、ほぼ絶対に、筆記体は出ません。

筆記体は、書くのも面倒、採点するのも面倒、読むのも面倒。


それこそ署名のように、その面倒さ自体が目的な場合(偽造をしづらくなる)でしか、使い道は無い。


英検とかTOEICとかですら、筆記体は出ません。


なので、筆記体の書き取り練習は、5回くらい練習をすれば十分です。(書き取り練習をしたほうが、読めるようになりやすい。)

筆記体の深入りよりも先に、まず、高校英語4500を習得するのが先です。

dogの筆記体に価値は無い。

英作文

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英作文について、公立高校入試でも、難関公立高校の、各県の一部の公立高校だけが出題している学校選択問題などだと、英作文が出ます。

なので、英文の文型や文法など、きちんと覚えましょう。

少しくらいカタコトになっても良いので、標準的な文法問題によって文法を理解して、それに基づいて、英作文も書きましょう。

流暢(りゅうちょう)な英文は、求めていません。中学校できちんと英語を勉強してきた事を証明できる程度に、英語が使いこなせていれば、それで良いのです。

もし仮に、ネイティブのような流暢な言い回しを求める英作品が公立高校の入試で出題されても、どうせ他の競争相手の受験生も、その問題を解けないので、気にする必要が無いです。


いっぽう、私立高校の入試では、ごく一部の超・難関の私立高校を除いて、基本的に英作文は、あまり出題されないです。なぜなら、採点が面倒だし、予算も無いので。

公立の英作文も、採点が面倒なはずですが、まあ、国の都合で、中学生が英作文をまったく練習しないと困るので、無理をしてでも英作文を出題している。


心配せずとも、都道府県には大した予算が無いので、あまり難しい採点基準ではないはずです。「難問を出すのには、お金が掛かる」のです。難問を採点できるだけの採点者の調達や、出題の正当性の証明など、お金がとても掛かるのです。

そこまでの予算は、日本の都道府県には無いので、まあ普通に参考書などで勉強できる程度の文法力と単語力とで、気軽に英作文をすれば、大丈夫です。

関連項目

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参考文献

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論文

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※ 新しい順にお願いします(新しい研究は通常、古い論文の成果を踏襲しているため)
  • 見崎研志, & 仲真紀子. (2006). 反復書記学習が記憶に及ぼす影響. 日本認知心理学会発表論文集, 2006(0),
  • Barcroft, J. (2006). Can writing a new word detract from learning it? More negative effects of forced output during vocabulary learning. Second Language Research, 22(4),
  • 見崎研志, & 仲真紀子. (2005). 記憶促進における反復書記の有効性に関する検討. 日本認知心理学会発表論文集, 2005(0),
  • 仲真紀子. (1997). 記憶の方法: 書くとよく覚えられるか?. 遺伝, 51(1), 25-29.

書籍

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  • 國立拓治 著『くにたて式 中学勉強法』、大和出版、2023年4月28日 11刷発行、
  • 坂本七郎 著『マンガでわかる! 中学生からの最強の勉強法』、ナツメ社、2023年5月10日 第9刷発行、
  • みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、

サイト

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脚注の一覧

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  1. ^ 仲真紀子. (1997). 記憶の方法: 書くとよく覚えられるか?. 遺伝, 51(1), 25-29.
  2. ^ 見崎研志, & 仲真紀子. (2005). 記憶促進における反復書記の有効性に関する検討. 日本認知心理学会発表論文集, 2005(0), 104-104.
  3. ^ 見崎研志, & 仲真紀子. (2006). 反復書記学習が記憶に及ぼす影響. 日本認知心理学会発表論文集, 2006(0), 171-171.
  4. ^ Barcroft, J. (2006). Can writing a new word detract from learning it? More negative effects of forced output during vocabulary learning. Second Language Research, 22(4), 487-497.
  5. ^ 國立拓治 著『くにたて式 中学勉強法』、大和出版、2023年4月28日 11刷発行、P135
  6. ^ 坂本七郎 著『マンガでわかる! 中学生からの最強の勉強法』、ナツメ社、2023年5月10日 第9刷発行、P118
  7. ^ 7.0 7.1 7.2 [1] 2022年4月25日に確認
  8. ^ 國立拓治 著『くにたて式 中学勉強法』、大和出版、2023年4月28日 11刷発行、P136
  9. ^ みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、P153
  10. ^ みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、P153
  11. ^ 國立拓治 著『くにたて式 中学勉強法』、大和出版、2023年4月28日 11刷発行、P138
  12. ^ みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、P40
  13. ^ みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、P41
  14. ^ みおりん 著『やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門』、2022年2月15日 初版 第1刷 発行、P153
  15. ^ 國立拓治 著『くにたて式 中学勉強法』、大和出版、2023年4月28日 11刷発行、P138
  16. ^ 國立拓治 著『くにたて式 中学勉強法』、大和出版、2023年4月28日 11刷発行、P136
  17. ^ 坂本七郎 著『マンガでわかる! 中学生からの最強の勉強法』、ナツメ社、2023年5月10日 第9刷発行、P118
  18. ^ 『忘れることを意識して覚える | 作家 木村達哉 (キムタツ) オフィシャルサイト』2024.04.10(水) 08:00 2024年04月21日に確認.
  19. ^ 『小中高生の英語嫌いが増えている?現場の塾講師が親必見の緊急提言!』, 2023/06/16, 15:50 あたりから