学習方法/中学校社会全般では、中学校社会科全般に関する学習方法について、簡単に解説します。

社会科は参考書3冊が必要か?

編集

色々な問題があって、社会科は、予習用の平易な参考書が必要です。なので、定期テスト対策用の参考書を買いましょう。特に中1地理と、中2の歴史。

検定教科書と、受験参考書の落差が激しい。

ほか、「脱ゆとり教育」などで覚える事が増えたので、受験参考書だけでは地図や歴史人物の肖像画などが不足している。

授業を待っていたら、もう難関私立の受験には、間に合わない。


社会科は、伝統的な受験参考書である受験研究社の参考書が、中3の子のための復習用になっています。このため、予習としては使いづらい。

なので、定期テスト対策の、平易な参考書をまず読む。もしかしたら、数研あたりも使えるかもしれないが、まあ、各人に判断を任せる。

定期テスト対策の参考書は、本が3分冊の、地理分野、歴史分野、公民分野の3つに分かれている。書籍数が増えるが、仕方ないので、買うしかない。

塾の月謝の3万円とか4万円とかと比べたら、2000円くらいで予習をできるのは、安いものだ。定期テスト対策の参考書を買おう。


旺文社など、受験研究社以外の受験参考書もまた、地図や肖像画などが少なめである。あまり予習用には作られていない。

まあ、中1や中2の段階では、英語や数学など社会科以外の教科を練習しろというメッセージなのかもしれないが。


入門用の参考書1冊と、受験参考書の2冊で、合計で3冊が必要になってしまうかもしれない。

まあ、入門用の1冊は、資料集のような感覚で使おう。

もちろん、学校などで資料集をもらったら、肖像画や地図などには、きちんと目を通しておこう。特に画像系の情報は、参考書だと入手しづらい。

地理の教科書と参考書の落差

編集

地理は、検定教科書と、参考書とで、情報量の格差がとても大きい。

検定教科書は、イメージしやすいように写真が多めである。一方、参考書は、そういうのは検定教科書などにゆずり、文字での情報が多めである。このため、参考書と検定教科書との情報量には、かなりの落差がある。

対策として、遅くとも中2の半ばごろから、参考書を読み始めるのが良い。

もし中3になってから、この落差に気づくと、中1から参考書や塾などで勉強していた競争相手の子に追いつくのが、とても難しい。

参考書にある地理の一部の単元は、歴史の知識が無いと中1~中2には理解しづらいかもしれないが、そこは軽く読んでみて分からなければ、読み飛ばそう。

もっとも、地理の検定教科書も、けっして無駄ではない。参考書だけでは写真の例が不足しているので、検定教科書はこれはこれで、目を通しておこう。

教科書と資料集

編集

予習の際には参考書と、そして学校配布の資料集も気にして、活用すると良いでしょう。

資料集に書いてあることが、他の出版社の教科書に記述されることもあります。たとえば、帝国書院 (教科書の出版社)の資料集に書いてあることが、帝国書院の検定教科書では紹介されていなくても、他の出版社の検定教科書では取り上げられて、解説されている例があります。

もし資料集を無くしてしまったら、教科書取次店(とりつぎてん)で注文して購入することができます。どの地域にも、教科書の取次店があるので、保護者の方や担当教員に相談して、なくした資料集を注文して手に入れるといいですよ。

中国の地名・人名について

編集

最近の中学社会の検定教科書では、「天津(てんしん)」や「孫文(そんぶん)」など(日本語読み)の中国や韓国の地名と人名の読みが、天津(ティエンシィエン)孫文(スンウェン)などのように現地風の発音で書かれている。

中国の地名、人名については2010年代以降は現地風の発音で書く方針になっているようだが、しかし、発音というのは微妙であいまいなもので、完全に正確に片仮名で表現することはできないし、例えば中国の場合では地方によっても時代によっても発音がかなり異なってくる。

北京(ペキン)」というのは一応中国読みだが、現地では「ベイジン」と読む。英語の発音では「ペキン」のほうが近い。

「香港」も地域によっては発音は「ホンコン」(正確には「ヒョンゴン」)ではなく「シャンガン」である。

このように中国に限らず、外国の地名、人名には表記ゆれがある。

基本的に教育的配慮として、何らかの統一化標準化はなされているだろうが、中学の授業では、教科書の表現、教科書での表記に従うのがいいだろう。


ただし、入試対応としては、参考書で使われている標準的な読み方を覚える必要がある。たとえば参考書では、「北京」は高校以上では「ペキン」でのみ紹介されている。検定教科書ではベイジンでも紹介されているかもしれないが、しかし最終的には参考書の表記に合わせる必要がある。

このため、参考書でも勉強しておくのが安全だろう。

参考書

編集
小学の復習は不要

参考書を手に入れるときは、中学校用のその教科対象そのものの参考書を用意するのが最善だと思います。wiki著者が確認のため、市販の勉強法の本(中学生向けの勉強法の本)を色々と読みましたが、特に「小学校の復習をしろ」みたいな事は言われていません。

中学校の社会科に小学校レベルの内容も含まれていますので、よほど小学校で不良で授業をサボっていない限りは、小学校の復習は基本的には不要です。

ただし、小学校で使った参考書が残っていれば、簡潔にまとまっているでしょうから、中学入学当初は捨てる必要も無く、中学低学年での復習用の参考資料として時々は見てみるのも便利かもしれません

中学社会科の参考書

中学社会科は地理・歴史・公民(3年生から)の3分野ですが、市販の参考書にもいろいろな形態があって、三分野がまとめて一冊の大冊になっているものもあります。

最終的に受験勉強のために2~3冊の参考書を1教科あたり買うことになるので、最初の1冊目の入門レベルの参考書(定期テスト対策の参考書のヤツ)はもう1年生くらいのうちに買って、地理と歴史くらいは読み終えてしまいましょう。公民は少し予習が難しいかもしれませんが、地理と歴史なら予習しやすいはずです。

定期テスト対策ではない受験参考書を買う消費者の行動としては普通、新年度のタイミングの前後などに、その学年で学習する内容を手に入れるでしょうし、そしてそのほうが最新の冊子が手に入って無難です。

しかし、受験参考書ではない予習用の入門的な参考書なら、そこまで最新の情報を気にする必要もありません。


あるいは、次に述べる方法は情報が古くなってしまう懸念はありますが、兄弟や先輩のお下がり、あるいは古本を手に入れても、まったくその学習が無意味だというわけではありません。

もちろん教科書も有用ですが、しかし中学校の学校教科書は多くの場合、授業の導入であり、その学科の概要、入り口を示しているものが多いので、あまり十全な解説や内容を持っているとは言いがたいものがあります。

授業は学校教育のかなめですが、それ自体はリアルタイムで過ぎ去ってしまうものですから、あとから確実に見直すことができる参考書および各種の学習教材が実質的に必要です。

社会科の暗記・記憶事項について

編集

社会科において、些末(さまつ)な暗記は最終手段です。勉強法の本を読むと、そういう事が書いてあります。

例えば、2016年の統計として、「一日の原油生産量は1位はアメリカ、2位はサウジアラビア、3位はロシア」という事実がありますが、こういうことの暗記は最終手段にすべきでしょう。

直接的な丸暗記をさけるため、なるべく他のイメージと結びつけるようにしましょう。

たとえばコジツケですが、「アメリカやロシアは国土が広いので、原油の生産量が多そう」とか、ただしそれだと中国の生産量も多くならないといけないので、「中国は例外的に原油を生産しない」とか、なんかそんな感じで既存の知識と結び付けてください。

ほか、「ロシアは石油産出量が多く、ヨーロッパに石油供給のためのパイプラインを引いており、当然ヨーロッパの石油輸入先だった」という知識もあると、記憶が強固になります。

あるいは、石油とは違いますが、アメリカはシェールガスの生産でニュースになって有名でしたので、「なんかガスとか石油とかの燃料が多そう」的なイメージとか。

覚える時も、まんぜんと「1位アメリカ、2位サウジアラビア、3位ロシア」とか連呼しても覚えづらいので、なんか統計を見ながら上記のような既存知識とかとの組み合わせを脳内でしてください。


こういった事の記憶術は、教科書だけを読んでも難しいので、参考書や平均レベルの問題集などを参考にしてください。

参考書や入門的な問題集に無い内容の暗記は、特に暗記する必要は無いでしょう。

入試では、難問奇問(なんもん きもん)も出ますので、入試で満点を取る必要はないのです。入試では、他の普通のマジメな受験生も解けない問題は、自分も解けるようになる必要はありません。

そもそも私立高校の入試では、多くの高校で、理科と社会科が無く、国語・数学・英語の3教科だけというのは私立の典型的なパターンです。

また、理科と社会を出す平均的な公立高校の入試でも、あまり雑多な暗記問題は出ないはずです。

配布された検定教科書

編集

特に、地理の検定教科書は、ビジュアル重視のためか文章量の少ないものが多いので、最終的には参考書で補う必要があります。

どちらにしろ学校配布の教科書は高校入試の前提になるものなので、目を通しておくといいと思います。

漢字

編集

社会科に限ったことではないのですが、中学の社会科では、教科書で漢字で紹介されている用語は、テストでは漢字で書けないとバツになります[1]

なので、社会科でも、国語の漢字などと同様に、書き取り練習もしておきましょう。とりあえず、3~4回くらい練習養子などに用語を漢字で書いておけば、おおよそは大丈夫だろうと思います。

地理→歴史→公民の順序が伝統的

編集

中学生はあまり意識する必要が無いかもしれませんが、中学の社会科の教育順序は、2パターンあります。(どちらかというと、教師や親が意識する必要あり。)


伝統的パターン: 1年で「地理」、2年で「歴史」、3年で「公民」、という昭和の古くからの伝統的なパターン。
新パターン: もう一つは、1~2年生のあいだに「地理」と「歴史」、3年生で公民、というパターンで、規制緩和などにより現代ではこういうパターンも認められている。


ただし、基本的に、中学「歴史」の教科書は、2018年になっても地理の内容を前提にしています[2]

同様、中学「公民」の教科書も、それ以前にならったはずの地理および歴史を前提にしています[3]

このため、特別な理由が無い限りは、伝統的な順序で学習したほうが効率的です。


おそらく、市販の参考書でも、地理・歴史・公民の3分野が1冊でセットになっているタイプの参考書では、伝統的パターンと同じ順序で構成されているでしょう。

予習復習をする際も、伝統的パターンを意識する必要があるでしょう。


たとえば、社会科の中1地理の得意な中学1年生がどうしても地理以外を予習したい場合は、(「公民」ではなく)まず中学「歴史」を予習するのが効率的です。


また、中学2年生になったら、歴史の教科書にも地図はあるはずなので、国名と位置ていどの大まかな地理は歴史教科書でも学習できるので、あまり地理には戻らないようにする、というのが効率的です。

第二次大戦後の現代史の単元に入るまで、基本的に「地理」教科書に戻る必要は無いはずです(必要な説明は歴史教科書および参考書に書いてあるはず)。


また、高校入試の地理は、歴史や公民で習うはずの現代地理も含めての範囲ですので、なので中1地理と高校入試地理とは、かなり難しさが違います。なので、あまり教科書に戻る必要も無いでしょう。

なので入試の地理対策は、参考書などを基本に行うべきでしょう。

思考力を参考書で鍛える

編集

社会科の学習には、やや数理的・理系的な思考力も必要です(「社会的な思考」とか言うと、革命思想とかヘンな方向に誤解されかねないので、本ページでは「数理的」な思考と言う事にします)。

もっとも、入試や定期テストなどで最終的に出てくるのは、用語などの暗記問題です。

しかし、だからと言って、最初から「用語だけを暗記しよう」(← 厳禁 ! )とか、絶対にしないでください。

中学レベルの定期テストまでなら用語暗記だけで対応できてしまいます。しかし難関私立・国公立の高校入試に通用せず、また、高校入学後の学習では学習量が急に増えるので、高校から通用しなくなります。


よくあるパターンとして、中1~2の地理・歴史は得意だった子が、3年生の公民になって急に社会科の成績が悪くなる現象があります(及び、高校1年からの成績悪化)。

このような成績悪化を未然に防止する必要があります。

このため、なるべく背景となっている経済的な現象のメカニズム、あるいは政治的な現象のメカニズムを理解するようにしてください。

このような思考力を使う勉強は、検定教科書だけでは難しいと思います。なぜなら検定教科書は極度の客観性のために、分析的なことは書けないからです。また、ページ数の制約もあります。

このため、参考書を購入して読んでください。特に、塾講師などの書いた参考書に、そういう分析的な事があります。分析を鵜呑み(うのみ)にする必要はありませんが、手掛かりにして、頭の中に、政治学的・経済学的・そのほかの思考的な回路を作ってください。

中1の地理だけでも良いので、中学入学の当初の早めの段階で、塾講師の参考書を読んでおくと良いでしょう。

参考書を買う際、一冊、そういう分析的な解説の多い参考書を買います。

これとは違う種類の、たとえば網羅的・羅列的な参考書を使うのは、そのアトです。


検定教科書は、これはこれで事実だけが書かれているので(たとえ紹介されている事実に片寄りがあったとしても、それでも事実に変わりはない)、これはこれで必要です。

時事や小論文などは高校入試に出ないのが普通

編集

高校入試には基本、最近のニュースと言った時事(じじ)は出ません。公立高校も私立高校でも、基本的には時事は入試に出ないのです。ここでは、事件後1~2年の知識を「時事」としています。

念のため、私立の全国的な有名高校(私立および国立)の一般入試の過去問を何校か見ましたが、高校入試では時事問題は基本的に出ません。

中学受験はどうか知りませんが、中学生にこれから必要なのは高校受験のノウハウです。すでに中学生になった読者が、今から中学受験の対策をしても無駄です。


新聞は出ない

また、新聞(しんぶん)も基本的に高校入試では出ません。もし新聞の記事が入試に出ても、購読(こうどく)しなくても解けるように出題されるはずですし、そう出題されなければ出題者が世間から批判を受けます。購読していないと解きづらい問題を出す高校には、そもそも合格する必要がありません。

公民のメディアリテラシーの単元で「新聞の読み方」は教えますが、けっして特定の新聞社しか提供していない時事を入試に出すことは、少なくとも国公立では無いはずでしょう。私立でも、マトモな私立高校なら、特定の新聞社の見解を覚えないと解けないような出題は無いはずです。


もしかしたら、中学や志望高校の図書室に新聞が置いてあるかもしれませんが、しかし、だからといって高校入試の社会科や国語などで、決して特定の新聞社の記事を覚えさせることはありません。


たとえ高校の図書館に新聞が置いてあるとしても、単にメディアリテラシーの単元などで、授業中にいくつかの新聞社の新聞を、比較対象としていくつか紹介されるかもしれないから、置いてあるだけです(なお、朝日新聞・毎日新聞に対して、読売(よみうり)新聞または産経(さんけい)新聞を比較させる、と言うようなパターンが多いだろう。日経(にっけい)新聞は中学・高校レベルには合ってないのと記事が他社と違って経済記事が多くて他社記事には対応してないので授業では紹介されない可能性が高い)。

なお、朝日新聞と毎日新聞は論調が近い場合が多いので(両紙とも、いわゆる左派(さは)である)、もしその二紙しか自校(ただし中学以上)の図書室に置いてない場合、在学生は抗議したほうが良いだろう。なぜなら左派どうしだとメディアリテラシー教育としての役目を果たさないので。なお、読売と産経は論調が違うので、特にそういう問題は無い。


そもそも教科書や資料集や参考書にある現代知識は、中学生がいちいち新聞を読まくて済むようにするために教科書会社によって要点が(教科書に)書かれたものなわけです。なのに中学生が勉強で新聞を読んでしまっては、二度手間です。

どうしても、教科書・参考書にない時事について情報収集するなら、新聞ではなく、時事資料集を読みましょう。高校受験売り場に時事資料集が無い場合は、小学生向けの参考書売り場にあると思います。

ただし、その時事資料集の内容ですら、下記のような事情で、入試には出づらいのが実際です。


中立性の難しさ

時事というのは、学者によって解釈が分かれるので、公立入試では中立性のため出題しづらい事情があります。

私立高校の入試では、そもそも高校入試には社会科が出ない学校も多いです。

よって、高校受験レベルの一般入試対策では、基本的に時事には、深入りの必要がありません。せいぜい、中3になったその年に、市販の時事資料集を買って通読すれば充分でしょう。


検定教科書にも時事は無い

また、そもそも中学の検定教科書は、時事を要求していません。(高校なら探求学習などで時事も要求される可能性はあるが、中学は別。)

さらに、出版界では、高校受験用の時事の参考書が極端に少ない状況です。このような状況では、基本的に公立高校入試では時事には深入りしないはずです。

また、検定教科書は毎年、改訂しています。なので、学校で配布される検定教科書は、前年に改訂されたばかりの最新版です。

なので、検定教科書にない時事の話題は、紹介の必要性がうすいと文部科学省の判断した話題ですので、時事も知っておいても構いませんが深入りの必要は無いのです。


探求学習にも不要

仮に中高一貫校などの授業で探求学習をするのに時事を活用するにしても、決して探求学習では、時事の網羅的な知識は求められていません。もしかしたら、時事ニュースで知って感心をもったテーマを探究するという可能性はありますが、時事ニュースの項目を暗記することは求められていないです。

なので、通読以上のことは、基本的には不要なはずです。なぜなら、時事資料集は、探求学習用の深入り用には作られていないからです。


一般入試では出ない。せいぜい公募推薦など

高校入試で時事が出るとしたら、せいぜい、ごくごく一部の高校などの自己推薦系入試とか公募推薦とかの入試で、小論文のテーマや面接のさいの口頭試問(こうとうしもん)などで時事について問われる可能性があるくらいでしょうか。なお、小論文は採点の手間があるので、一般的なペーパーテスト型の入試では小論文は出ないのが普通です。

どうしても受験用の時事の資料集が必要な場合は、書店では、もし中学校用の参考書売り場になくても、小学生用の売り場、中学受験用の売り場に、売っている場合があります。


大学受験用の時事資料集は、高校の「公共」科目または「政治経済」科目の売り場に置いてあると思いますが、しかし中学生には使いこなすのが難しいと思いますので、避けるのが無難です。


数学とか英語を優先すべき。馬鹿な大人でもニュースは知っている

中学生・高校生だと気づきづらいと思いますが、大人の中には時事しか知らない馬鹿な大人もいます。たとえば数学の中学レベル~高校1年レベルの計算もできないくせに、テレビばかり見ててニュースには詳しいような大人もいるのです。

そういう馬鹿な大人でも出来る内容の勉強には、あまり深入りしないほうが安全です。

英語も、大人になっても中学レベルの英文法も出来ないのに(関係代名詞とかの理解がアヤシイ大人もいる)、そういう駄目な大人でもニュースの表面的な知識だけはあったりします。


私立高校の先生も、世間のそういう駄目な大人を知っているので、そういうダメ大人にならないような賢い受験生を合格させたいでしょうから、なので入試問題もそういう問題になるはずです。

つまり、レベルの高い私立高校入試では基本、時事の表面的な知識は求められないでしょう。


中学受験では「なるべく、ふつうの良い大人の勉強法のマネをする」が求められたかもしれませんが、しかし高校受験では「ダメな大人の、表面的すぎる勉強法は、マネしてはならない」が求められます。

中学の社会科は本当は4分野

編集

受験研究社の社会科の参考書を読むと、「狂牛病」とか農産物の「トレーサビリティ」とか、現代社会の基礎的な用語の紹介が、地理や公民などの分野にあります。旺文社の参考書には、これらの用語がありません。

どうも、「地理」「公民」とは別に、現代社会の基本的な用語を教えようとしているようです。(かつて高校に「現代社会」という科目があったが、科目名と内容が違うので、今は言及しない)

どうやら、中学の社会科には、高校受験には出ないもう一つの分野があるようで、本当は4分野のようです。

まあ、大学入試の「地理」には出るのかもしれませんが。

4分野目も、高校合格後の春休みあたりでも良いので、学びましょう。これらは基本的な用語です。

保健体育とか技術家庭科とかと同じで、大切な知識です。

関連項目

編集

参考文献

編集
  1. ^ 坂本七郎 著『マンガでわかる! 中学生からの最強の勉強法』、ナツメ社、2023年5月10日 第9刷発行、P153
  2. ^ 田中耕治 編『よくわかる教育課程 第2版』、ミネルヴァ書房、2018年2月28日 第2版 第1刷 発行、P.128
  3. ^ 田中耕治 編『よくわかる教育課程 第2版』、ミネルヴァ書房、2018年2月28日 第2版 第1刷 発行、P.128