わたしたちの住む都道府県

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3年生ではあなたの住んでいる市区町村(しくちょうそん)について勉強しましたね。ここでは、都道府県(とどうふけん)という、さらに大きなまとまりについて考えましょう。あなたの住んでいるところのことを勉強したいときは、小学校社会/私たちの住む都道府県の特ちょうを読んでみてください。

下に書いてあることは、ひとつの例です。あなたの都道府県に当てはまることはいくつありますか。

地形図を見てみよう

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山の利用

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海のある町

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  • とれた魚を水あげする漁港(ぎょこう)
  • 船を造る
  • フェリーで人が行き来する。船で、全国各地(ぜんこくかくち)や外国と、品物のやりとりもする。また、材料(ざいりょう)や、造った(つくった)ものをすぐに運べるので、大きな工場があることもあります。

平地の利用

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県の中心はどこ?

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県全体の行政を行っている役所の建物を 県庁 (けんちょう) と言います。県庁がある市町村を 県庁所在地(けんちょう しょざいち) と、いいます。

たとえば東北の青森県の県庁所在地は青森市です。沖縄県の県庁所在地は 那覇市 (なは し)です。関東地方にある茨城県の県庁は水戸市(みと し)です。

県庁所在地の市町村の名前と、県の名前は、同じ場合もあれば、違う場合もあります。

たとえば,近畿地方にある三重県の県庁所在地は津市(つ し)です。 同じ近畿地方でも、和歌山県は和歌山市が県庁所在地です。

関東では、千葉県は千葉市が県庁所在地と、県名と同じです。千葉のちかくの神奈川県では、横浜市が県庁所在地というふうに、県名とは、ちがいます。


京都府や大阪府には、県庁のかわりに 府庁 (ふちょう) があります。京都府庁の所在地は京都市です。大阪府庁の所在地は大阪市です。

北海道には、 道庁 (どうちょう)があります。北海道の 札幌市 (さっぽろ し) に北海道庁があります。

東京都には、県庁のかわりに 都庁 (とちょう) があります。新宿区(しんじゅく く) に、東京都庁があります。


このページ「小学校社会/4学年」は、まだ書きかけです。加筆・訂正など、協力いただける皆様の編集を心からお待ちしております。また、ご意見などがありましたら、お気軽にトークページへどうぞ。

3年生では、身近にある仕事のこと、そしてすんでいる町や市のことについて勉強をしました。4年生では、今ある、当たり前のくらしがどのようにして支えられているのか、また、わたしたちのすんでいる市にはどのようなれきしや伝統(でんとう)があるのか、そしてわたしたちのすんでいる都道府県(とどうふけん)のとくちょうについて少しはんいを広めて勉強していきます。

くらしの安心をささえる

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くらしをささえる

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ゴミのしょりと活用(かつよう)

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ごみ収集車

これから、説明せつめいしますが、ごみの処理しょりには、たいへんな手間てまが、かかります。なので、ごみを へらすために、くふうしましょう。

  • ごみをへらすために、じぶんたちで、くふうできること
いらないものをむやみに買わない。
修理しゅうりできるものは、しゅうりをたのんで、長く、つかおう。
ごみをだすときに、分別ぶんべつできるものは、分別して、ごみに出そう。


菓子かし空き箱あきばこ、ジュースのかん、牛乳パック、パンのふくろ……。毎日、生活しているとたくさんのゴミが出ますね。そのゴミは、どうしていますか。()える物と燃えない物、紙やかん、びんなどいくつかにわけてすてていますか。分けた後のゴミはどうなっているのでしょうか。ゴミ収集(しゅうしゅう)車(…「パッカー車」とか「じんかい車」ともいいます)によって運ばれます。 ゴミ収集車には、最近では、電気とガソリンの両方のエネルギーで動くハイブリッド自動車が使われはじめています。使用ずみの天ぷら油などのバイオ燃料(ねんりょう)などで走る収集車なども、使われはじめています。

では、運ばれたゴミがどこへいくのか、調べてみましょう。


燃えるゴミのゆくえ

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東京(とうきょう)葛飾(かつしか)区にある清掃(せいそう)工場

燃えるゴミ(可燃(かねん)ゴミは、清掃(せいそう)工場や 焼却場(しょうきゃくじょう) などとよばれる場所に運ばれて、そこで ()えるゴミ が燃やされます。清掃工場のことを、地域(ちいき)によっては クリーンセンター とも、よびます。

まず、清掃工場にゴミ収集(しゅうしゅう)車がくると、工場にある計量器(けいりょうき)でゴミをつんだ収集車の重さをはかります。清掃工場の焼却()にゴミをおろすと、ゴミのなくなった収集車の重さを、はかります。 こうして、ゴミの量を、はかります。 ゴミの量がわからないと、ゴミを燃やすための計画が立てられないからです。

もえるゴミは、燃やされ (はい) になります。



多くの清掃工場では、ゴミを燃やすときに出る(ねつ)利用(りよう)して、発電を行ったり、暖房(だんぼう)に利用したりしています。ごみをもやしたときの熱エネルギーによる発電を、 ごみ発電 といいます。

ごみ発電のしくみには、いくつかの方式があります。よくある方式は、熱によって、湯をわかして水蒸気(すいじょうき)をおこし、タービンを回すしくみです。

ちなみに、発電された電力は、一部を工場内で使って、のこりの電力は電力会社に売られるのがふつうです。

燃えるごみをもやした熱で、温水プールや、公衆浴場(こうしゅうよくじょう)の水をあたためる熱源にするばあいもあります。このため、地域によっては、清掃(せいそう)工場の近くに、公共の温水プールなどがある場合もあります。

ごみは、つづけて燃やしつづけたほうが、焼却設備(しょうきゃくせつび)での効率(こうりつ)がよいので、せいそう工場では燃やすごみの量を調節しながら、なるべく24時間燃やしつづけるようにします。

焼却(しょうきゃく)によって、生じた焼却灰(しょうきゃくばい)は、そのまま 最終処分場(さいしゅうしょぶんじょう) にすてられる場合もありますが、リサイクルで灰を熱で溶かして固めた溶融スラグ(ようゆうスラグ)を、道路工事(どうろこうじ)の土木材料(どぼくざいりょう)などに、もちいる場合もあります。

燃えないゴミのゆくえ

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燃えないゴミは()め立て地 に送られて埋められます。

埋め立て地では、ゴミを埋めるために上から土や砂をかぶせます。


夢の島
 
夢の島陸上競技(りくじょうきょうぎ)

東京湾(とうきょうわん)江東(こうとう)区にある (ゆめ)(しま)は、もとは、ゴミの埋立地だった場所です。

なお、もともとは第二次世界大戦の前の1939(昭和(しょうわ)14)年に、飛行(ひこう)場としての土地をつくるために、夢の島は、つくられました。

戦争が終わって、しばらくすると、東京のゴミ問題がでてきたので、夢の島が、ゴミの埋め立て地になりました。 1967(昭和42)年まで、夢の島のゴミの埋め立ては続きました。

今では、夢の島は、ゴミの埋め立て場所ではなくなっており、公園などになっています。

しげんゴミのゆくえ

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ペットボトルのリサイクル
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まず、リサイクルセンターに送られます。

  • 選別(せんべつ)

まざりものが、取り除かれます。フタがのこっていれば、とりのぞかれます。


  • 圧縮(あっしゅく)

保管しやすくするため、また運びやすくするため、プレス機などで、ペットボトルをおしつぶします。 押しつぶされたペットボトルは、たばねられる。なお、ペットボトルが、おしつぶされて、たばねられたものをベールと、いいます。

たばねられたペットボトルは、リサイクル工場に送られます。

  • フレーク

リサイクル工場に送られてきたペットボトルは、機械で くだかれて、フレークという、かけら にされる。フレークは、プラスチックの原料になります。

あきかんのリサイクル
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スチールは、原料の鉄鉱石から作るよりも、スチール缶をリサイクルしたほうが、消費するエネルギーが少なくて、すみます。

アルミを、原料のボーキサイトから作るのには、電力が、とても多く、かかります。 アルミ缶から、アルミをリサイクルすることで、消費するエネルギーを、なんと95%ちかくも、へらせます。

  • 選別(せんべつ)

あきかんのリサイクルでは、スチール缶とアルミ缶は、わけてリサイクルされます。

スチール缶は、電磁石で、くっつけられます。空き缶のリサイクルセンターに、選別用の電磁石があります。


  • プレス

選別されたスチール缶は、まとめてプレスされます。 選別されたアルミ缶は、まとめてプレスされます。


スチール缶は、製鉄会社の製鉄所に買い取られ、鉄の原料になります。 アルミ缶は、民間のアルミ工場におくられ、アルミの原料や合金の原料になります。

びんのリサイクル
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びん のリサイクルには、リターナブルびん と、ワンウェイびんがあります。

びん のリサイクルには、洗って くりかえし つかう のが、リターナブルびん です。 びんを工場でくだいて、ガラスの原料にするのが、ワンウェイびん です。 ワンウェイびんを、こまかく くだいたものを カレット といいます。 このカレットが、ガラスの原料になります。

ワンウェイびんのリサイクル先は、びん以外にも、舗装材やグラスウールとして再利用されます。

紙のリサイクル
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ゴミをへらすために

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捨てるときには、ゴミ出しのルールをきちんと、まもるべきです。

燃えるゴミと、燃えないゴミとを、分別(ぶんべつ)するのは、当然です。

ガラスびんや、アルミ缶、スチール缶などで、ゴミの出し方が、ルールで分類されているときは、そのルールにしたがって、分別(ぶんべつ)してゴミを出しましょう。

資源ごみ(しげんごみ)は、資源選別センター(しげんせんべつセンター)に到着します。 選別センターの建物(たてもの)は、たいていは、清掃工場の近くに、建っている場合が多いです。

資源選別センターに到着したごみは、人によって、分別されます。 スチール缶の分別などでは、電磁石(でんじしゃく)を使った分別もおこなわれます。ですが、最終的には、人間が、ごみの分別を確認し、人間が手で分別します。


なので、ごみを出す時に、きちんと分別しないと、清掃工場の人が、こまってしまいます。


3R運動

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  • 3R運動(スリーアールうんどう)
  • Reduce(リデュース) 

ごみになるものを出さないようにすることです。

たとえば買い物をするときは、マイバッグなどのカバンをつかうことで、ビニールぶくろをへらせます。洗剤(せんざい)などを買うときは、つめかえようの洗剤を買うことで、容器のおもさをへらせます。

  • Reuse(リユース)

つかえるものは、むやみに捨てず(すてず)に、つかいつづけることです。

いらなくなったものは、人にあげたりすることで、そのものが使いつづけられるようにすることでも、あります。洋服などの布は、切れなくなても、雑巾(ぞうきん)や布巾(ふきん)の材料にできますし、機械などの油をふきとるための ウエス という布地(ぬのじ)の材料にもなります。

  • Recycle(リサイクル)

使えなくなったものでも、その物(もの)につかわれた資源(しげん)をつかってもらえるように、してもらうことです。

空き缶(あきかん)などは、分別(ぶんべつ)してゴミにだすことで、缶(かん)の資源(しげん)として再利用してもらえます。ペットボトルも、分別してゴミに出すことで、再利用してもらえます。 食品のトレーなども、スーパーの入り口などにある回収ボックス(かいしゅうボックス)にだすことで、再利用してもらえます。 新聞紙(しんぶんし)や雑誌(ざっし)などの古紙などは、地元(じもと)の、ごみ収集所(ごみしゅうしゅうじょ)の、古紙回収(こしかいしゅう)の日に、分別して出すことで、再利用してもらえます。 3Rをすることで、ごみを減らすことができるのです。       


3Rにくわえ、さらに、「ことわる」という意味の Refuse(リフューズ) をくわえて、4Rというばあいもあります。

たとえば、消費者(しょうひしゃ)が、余計(よけい)なものを買わないことで、生産者(せいさんしゃ)である企業(きぎょう)に余計なものを作らせないということです。 リデュースとリフューズとの区別は、あまり、はっきりとした区別ではなく、リデュースと似たような行動をリフューズと言うばあいもあります。

水(みず)はどこから、そしてどこへ

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浄水場(じょうすいじょう)のしくみ


私たちが、水道の蛇口(じゃぐち)から出して飲む水は、どこで、つくられているのでしょう。

飲み水は、浄水場(じょうすいじょう)で、つくられています。

浄水場では、川の水やダムの水から、水を、とります。 浄水場では、砂(すな)や小石(こいし)や泥(どろ)を。とりのぞきます。 また、消毒をして、飲んでも病気にならないようにします。

川の上流に、ダムがあるばあいもあります。 ダムでは水をためていて、必要なときに水をながします。

では、そのダムの水はどこからきたのでしょう。ダムの水は、さらに上流にある川の水をせきとめたものです。

ダムの上の山には、森林(しんりん)が、あります。この森林は、土砂崩れ(どしゃくずれ)をふせぐためや、水を、安定的(あんていてき)に供給する(きょうきゅうする)ためにあります。このようなダムの上の森林を 水源林(すいげんりん) といいます。


次の節(せつ)で説明するように、飲める水をつくるには、たいへんな手間(てま)が、かかっています。 なので、水は、たいせつに、つかいましょう。

たとえば、 うがい や はみがき のときには、水を出しっぱなしにしないで、コップに水をくんで、つかいましょう。
手洗い(てあらい)のときも、出しっぱなしにしないで、こまめに、じゃぐちを、しめましょう。


浄水場でつくる 飲み水

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一般的な、浄水場での処理過程(しょりかてい)の一例(いちれい)を書く。この説明(せつめい)は、あくまで一例(いちれn)なので、地域(ちいき)によって、設備(せつび)が、ここでの説明とは、ちがう場合もあります

  • 取水塔(しゅすいとう)
 
取水塔(金町浄水場)

取水塔(しゅすいとう)のような取水施設(しゅすいしせつ)によって、川などの自然環境から水を浄水場(じょうすいじょう)に取り入れる。このように取水口から取水された水は「原水」(げんすい)と呼ばれる。

  • 沈砂池(ちんさち)
 
沈砂池(金町浄水場)

川やダムからとった原水(げんすい)には、砂や土が 含まれる(ふくまれる)ため、沈砂池(ちんさち)に導いて(みちびいて)、緩やか(ゆるやか)な 流れ(ながれ)の途中(とちゅう)で、沈殿(ちんでん)させることで、それらを取りのぞく。

  • 取水ポンプ(しゅすいポンプ)

沈砂池(ちんさち)から流れてきた原水(げんすい)は、取水ポンプ(しゅすいポンプ)によって、くみあげられ、着水井(ちゃくすいせい)へ向けて送水(そうすい)される。

  • 着水井(ちゃくすいせい)

着水井(ちゃくすいせい)は、原水(げんすい)にとって浄水場での最初の水槽(すいそう)であり、送水されてきた勢いによる原水の圧力変化を抑えて、以降の過程へ向けて水位を一定に保つ役割を担う。

  • 凝集剤 注入設備(ぎょうしゅうざい ちゅうにゅうせつび)

凝集剤注入設備(ぎょうしゅうざい ちゅうにゅうせつび)では、水に混ざっている細かい砂や土などを沈めるため、着水井から出た原水に ポリ塩化アルミニウム などの凝集剤(ぎょうしゅうざい)が注入される。ポリ塩化アルミニウムは、PACと略されることがあります。PACとはPoly aluminum chloride(ポリ・アルミナム・クロライド)の略です。クロライドとは、塩化(えんか)という意味です。


  • 薬品混和池

凝集剤(ぎょうしゅうざい)が加えられた原水は、薬品混和池(やくひん こんわ ち)で、よく混ぜられる。

  • フロック形成池

フロック形成池(けいせいち)では、凝集剤の混ざった原水をゆっくりと、かきまぜて攪拌(かくはん)する。 「フロック」とは、それまで水に浮遊していた細かい砂や土などが、凝集剤の働きで寄り集まりかたまりとなったものである。 フロックが作られることで、砂や土などの粒子が比較的大きくなり沈みやすくなる。

  • 沈でん池

沈でん池(ちんでんち)に導かれた水は、静かな流れの中でフロックが沈められ、砂や土が水から除かれる。 高速凝集沈殿池(こうそくぎょうしゅちんでんち)とも呼ばれる。

  • オゾン接触池(オゾンせっしょくち)

水の底(そこ)のほうから、オゾンという気体(きたい)を入れます。オゾンは水よりも軽いので、水の中を、オゾンの気体が、うかびあがっていきます。オゾンの強い分解力や殺菌作用によって、水中の微生物やカビなどの有機物(ゆうきぶつ)を分解・殺菌などします。オゾンとは、酸素原子(さんそげんし)が3個、あわさって作られる気体(きたい)です。空気中にふくまれている酸素分子(さんそぶんし)は、酸素原子が2個、くみあわさったものであり、空気中の酸素分子とオゾン分子とは、べつの分子です。

  • 活性炭吸着池(かっせいたん きゅうちゃくち)

活性炭のなかで生きている、微生物(びせいぶつ)のはたらきによって、汚れを分解をします。誤解をされますが、活性炭の浄化作用は、中の微生物によるものです。活性炭の素材(そざい)そのものには、分解作用(ぶんかいさよう)がありません。


  • 塩素注入設備 (1)

塩素注入設備(えんそちゅうにゅうせつび)では、アンモニア窒素(アンモニアちっそ)や鉄などを取るため、沈でん池から出た水に、塩素(えんそ)が注入される。

  • ろ過池
 
仙巌園内の濾過池
(登録有形文化財)

ろ過池(ろかち)によって、砂や砂利の層で水を濾して(こして)、微細な粒子状のものを、とりのぞく。

  • 塩素注入設備 (2)

2つ目の塩素注入設備で、消毒のための塩素を入れる。

  • 配水池

配水池(はいすいち)に、きれいになった水を溜めておく。

  • 送水ポンプ

送水ポンプ(そうすいポンプ)によって、配水池の水を給水所に送り出す。水はそれぞれの配水場・配水池へ配水管を用いて送られ、各家庭や施設へ給水(きゅうすい)される。

水質の検査

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浄水場からおくられてくる水の品質(ひんしつ)は、水道法(すいどうほう)で、きめられています。浄水場の人たち、水質の検査(けんさ)もしています。

浄水場の中で、これからつくる飲み水は、毎日、水質を検査しています。有害な物質がまじってないか、農薬が混じってないか、ばい菌(ばいきん)が多くないか、病原菌(びょうげんきん)がふくまれていないか、など、調べています。

ここで調べた検査の結果によって、水にいれる薬品の量が、かわります。


浄水場の中の水だけでなく、川の水や、ダムの水などでも、月に何回か、水質の検査が、されています。水質センター(すいしつセンター)の職員の人たちが、定期的に水源や川やダムの水の水質を調査しています。水質センターの名前は地域によっては水質管理センターや水質検査センターだったりします。


下水

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私たちの家庭から出る、使い終わった汚れた水は、どこへいくのでしょうか。 使い終わった水は、 下水処理場(げすいどう) へと、いきます。

下水処理場へと送るための水道が 下水道(げすいどう) です。下水道管とは、下水道の水道管です。

  • 最初沈殿池

主に比重差を利用し、重力沈降により下水中の沈殿性有機物を分離・除去する。反応タンクへ流入する水・汚泥の負荷を調整し、生物処理のための準備をする役目も持つ。

  • 反応タンク

曝気槽(ばっきそう)とも言う。微生物(びせいぶつ)などにより、下水中の有機物・窒素・リンを中心とした汚濁(おだく)物質を処理する。

  • 最終沈殿池

反応タンクで処理された活性汚泥(かっせい おでい)の分離を行い、澄んだ(すんだ) 処理水(しょりすい)にする。

  • ろ過施設

施設内で使用する水のためのものと、後述する高度処理の一環として設置されているものがある。

  • 消毒施設

放流する水を滅菌(めっきん)するための施設。塩素消毒が一般的であるほか、紫外線消毒・オゾン消毒といった消毒方法や、二酸化塩素や臭素系などの薬剤による消毒、ほか、膜で細菌をろ過・除去する方法などがとられている。

  • 高度処理施設

主に処理水の活用や放流先の環境保全(特に閉鎖性水域(湖沼、閉鎖性の湾など)における富栄養化対策を主眼とすることが多い)を目的として、二次処理に付加し浄化を行うための施設。当然に相応の費用が求められるため普及は捗らなかったが、2003年の下水道法改正で促進される見通しとなった。

方法としては、反応タンクの処理方式の改良、ろ過、凝集剤による沈殿促進などがある。


沈殿池(ちんでんち)の汚泥(おでい)は、水分をぬいたあとに、燃料として再利用されたり、肥料として再利用されます。

下水を処理した水は、飲水としては、使えません。 ですが、処理した水は、水資源の節約のため、飲み水の他の目的で、使われます。

下水を処理した再生水が、公共施設などでのトイレの排水につかわれたり、緑地の水やりに使われたり、いろいろと使われています。

用水

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用水路(ようすいろ)。稲作(いなさく)などの かんがい のための農業用水路(のうぎょうようすいろ)。田・畑に水を引き込むときにつかう水門(すいもん)も、もうけられている。写真は富山県(とやまけん)の南砺市(なんとしし)。
 
日本最古(にほん さいこ)の農業用水路、「裂田の溝」(さくた の うなで)
 
用水路は、コンクリート化されているばあいもある。(写真は、山梨県の中巨摩郡の昭和町の上河東)

水(みず)のつかいみちは、家で飲む(のむ)だけではありませんし、家(いえ)で ものを洗うだけでもありません。田んぼや畑(はたけ)に水をまくためにも、水はつかわれます。工場などで、ものをつくるときにも、みずをつかうばあいがあります。

このように、水は、いろんなことにつかわれます。このように、つかわれる水のことを用水(ようすい)といいます。または、つかわれる水をひくための水路(すいろ)や水道管(すいどうかん)などの水道設備(すいどうせつび)のことも、用水(ようすい)といいます。


農業(のうぎょう)に使われる(つかわれる)水(みず)のことを 農業用水(のうぎょうようすい) といいます。農業(のうぎょう)に使用(しよう)する水(みず)、という意味です。

とくに、農業で、かんがい(灌漑)に使う用水のことを かんがい用水 というばあいもあります。


工場でつかわれる水は、工業用水(こうぎょうようすい)といいます。


用水を流している水路を、用水路(ようすいろ)といいます。用水路のことを、用水というばあいもあります。


※ 範囲外?

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衛生(えいせい)

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  • 保健所(ほけんじょ)

保健所では、コレラやチフスや赤痢と言った伝染病(でんせんびょう)が広まらないように、仕事をしています。 もしも伝染病が発生した場合は、保健所は、付近の病院や県や市と連絡をとりながら、対策(たいさく)をおこないます。

市内や腸内を消毒したり、薬をくばったりします。 重い伝染病にかかった患者(かんじゃ)は、伝染病の専門(せんもん)の病院に入院させます。


伝染病の流行してないふだんは、保健所は、なにをしているのでしょうか。 病院などの監視(かんし)や監督(かんとく)をしています。また、食品会社や飲食店に、食中毒(しょくちゅうどく)が無いかなどの監視をしています。


  • 空港などでの検疫(けんえき)

外国から日本に、はいる人が、日本国内に持ち込もうとする動物や植物は、空港や港などで、病気や害虫(がいちゅう)などの検査(けんさ)をされます。 このような空港や港での、持ち込む物の、病気や害虫の検査を 検疫(けんえき) といいます。 検疫を受けていないものを、港の外や空港外に持ち出すと、罰せられます。